香林寺(コウリンジ) | おだわらぐらし

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縁あって暮らす事になった相模の国 小田原
一杯見て 一杯歩いて 一杯味わいたいと思います

松永記念館を出た後は
ハス向かいの_曹洞宗 南谷山 香林寺へ行ってみました。


↑屋根に北条の「三つ鱗」。/ こちらには北条二代目 氏綱の正室-養珠院が葬られているのですって。

門の左手前に「寺誌」。

当寺は大樹乗慶禅師(鎌倉の人、北条氏、永正7年 西紀1510寂)
文明十六年(西紀1484年)に開創す。往時、末山二十寺を有する望刹なり。
本堂  もと南谷(←板橋の「字」名)に鎮座せし薬師如来を勧請して本尊と(す?/前身となるお寺があったのでしょうか?)
 現存建物は文化元年(1804)の再建
山門  元禄十一年(1698)の再建
庫院  昭和三十六年に再建す。
書院  昭和四十八年に再建す。
鐘楼堂 安政六年(1859)の再建。梵鐘は寛文四年(1664)の鋳造なるも戦時供出す。昭和五十一年に再鋳す
弁天堂 江ノ島弁天を勧請し、当寺の鎮守として祀る 昭和五十三年の再建。
韶陽窟(ジョウヨウクツ) 本堂裏にあり、大雄山最乗寺第二代韶陽以遠禅師が応永年間(1394-1428)に修行した洞窟。
大蘇鉄 本堂前にあり、文化六年(1809)すでに一丈二尺(約3.6m)と記録す。現存のものはその分枝なり。
地蔵堂 上板橋にあり、延命子育て地蔵大菩薩を祀り、具名(=正式名称)は金龍山宗福院と称し、当寺が主管す。境内地に閻魔堂 鎮守福興大黒尊天、忠魂碑等がある。
年中行事  一月二十三、四日 地蔵堂大祭  三月春分の日 彼岸絵   四月八日 花まつり念仏   四月十八日地蔵餓鬼会  七月十三日 盂蘭盆会   八月二十三、四日 地蔵堂大祭   九月秋分の日 彼岸会   十二月三十一日 除夜の鐘
小田原市 板橋九〇八番地 南谷山 香林寺
(ローカルWikiからの補足/ 江戸時代には早川の海蔵寺の末寺であった。_そうです。)


門の手前右手に六地蔵。


門からののびる参道の正面に本堂。

参道脇に古い供養塔や石仏達が並んでいました。







鐘。


(↑先代が戦時供出で失われ・・・昭和五十一年に再鋳された という鐘ですね?)

本堂。

本尊仏は薬師如来。(お賽銭箱が見えませんでしたので 弁天堂の弁天様にお取次ぎをお願いしました_(?))

鐘の近くに境内案内図がありました。


その右手に弁天堂。

(寺の鎮守として江ノ島から勧請された弁財天様が祀られています。)

↓説明板。

鎮守第弁財尊天略縁起
当寺開山大樹乗慶禅師(母は北条氏、鎌倉の人、永正七年西紀1510年寂)慈母 江の島弁天に祈り霊夢を受けて禅師を生むという  禅師 七歳にして出家、参禅弁道、十八歳にして大悟す  笈(当寺の重宝)を担いて、韶陽(ジョウヨウ)の石窟(本堂裏に遺跡あり)に入り 当寺を開創す  時に文明十六年(西紀1484年)なり
一日(ヒトヒ)、禅師 江の島弁天に参詣するに、白蛇(←弁天の眷属)あらわれ宝玉を捧ぐと ここに因縁の深きを知り江の島弁天を勧請して当寺の鎮守となす それ以来、鎮守大弁財尊天は、実に五百年の長きにわたり当寺を守護す
ここに老朽せる堂宇を再建し、当寺並に十方有縁(ジッポウウエン)の信者の守護を祈願するものなり
 冀(コイネガワ)くは威光を増加し普ねく衆生を利済したまわんことを
 維時 昭和五十三年四月十八日
  南谷山 香林寺 第三十一世 釋 大徹 謹識

弁天堂の向かいにお庭_。
手前に布袋さんがおいででした。

庭への入口には 屋根に山号が記された結界門。



(↑妻側に寺紋でもある三つ鱗。↓脇に飾り瓦。本堂あたりの屋根の葺き直しの折に外す事になったもの、とか かしら?)


その先には_中央に三層仏塔が建てられ 回りに十二支守護尊がいらしゃいました。



↓説明板。

三層仏塔 十二支守護尊 略誌
 中央の三層仏塔には釈迦牟尼仏、その周囲には十二支守護尊が配置されています。
 古来、十二支は方向と時間を示し、その時間はめぐりくる年や日をもあらわしています。このような考えから方角や生まれ年の守護尊(守り本尊)があみだされてきました。
 ここに、古希を迎えるにあたり、仏教の開祖釈迦牟尼仏を中心に、方角をきちっと定め、十二支守護尊を奉安いたしました。お墓へのお参りの折、ご自身やご家族の生まれ年の守護尊に、思い思いのお祈りをなさってはいかがですか。
 お参りの仕方は右まわり(時計まわり)にまわって守護尊の前でお祈りして下さい。(正式には三回まわる。右遶三匝(ウニョウサンソウ)という)
 平成九年立春日
  南谷山香林寺第三十一世
   大徹文雄 謹誌

仏塔と十二支守護尊を囲む植え込みには 梅が数本植えられていました。



椿も咲いていました。

中心が バラでいうと「ロゼット咲き」のように密で華やか。



何という名前かしら? ネットで調べて・・・「白芯ト伴(ハクシンボクハン)」 これかなあ?

_ありがとうございました。


おしまい。


<・・・>
伺い損ねましたが、韶陽窟も 行ってみればよかったなあー。