大磯の慶覚院(天台宗) | (又)おだわらぐらし はじめました

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「新しい日常」を綴って参ります

大磯の高来(タカク)神社

二の鳥居 のすぐ脇(東側)にー

慶覚院(ケイガクイン)という天台宗のお寺が建っています。

このお寺は かつてこの一帯に広い寺領を持っていた「鶏足山雲上院高麗寺(コウライジ)」というお寺(正確には高麗権現(コマゴンゲン)の別当(=神宮寺))の子院で、 元は別の場所(大磯駅の南側)にあったそうなのですが、高麗寺が明治の廃仏毀釈で廃寺となった後 高麗寺が所有していた仏像や寺宝を引き継ぎ 旧高麗寺境内の地蔵堂跡(現在地)に入った~ のですって。
尚 こちらの寺紋が 隣の高来神社と同じ「」の紋なのは 高来神社と慶覚院が 元々は一つの「高麗寺」(高麗権現を祀る神仏混淆の宗教施設/山頂に高麗権現にあわせて 東照権現(=徳川家康)を祀っていた)だったから、ですね。 で  今慶覚院にある観音像(高麗権現の本地仏とされた千手観音)は 元々は高麗寺の観音堂(←現 高来神社本殿)にあったものですから・・・ 観音様は ほんのちょっとのお引越しで済んでる、んですね? で えーと  今は 元々地蔵堂で祀られていたお地蔵様と同じお堂にいらっしゃる、んでしょうかね?

道に面して建つ仁王門はまだ新しそうですね?


門の先に本堂。

扁額に山号「雞足山」。(雞は鶏の異体字)


因みに鶏足山は 「コトバンク」によれば 「古代インドの屈屈吒波陀(ククタパダ)山の訳」で、この山は「伽耶(ガヤ)城(マカダ国の都城)の東南」にあるのだそう。という訳で この 仏典に載る「伽耶」はインドの伽耶、なのですが、つい? ここが大磯町の「高麗(コマ)」という地だったりして 朝鮮半島の伽耶(カヤ)国を想像してしまいますねー?

が ともかく(?)本堂の入口上には鶏の透かし彫りが。


境内東に鐘撞堂。


残念ながら現在の鐘は戦後に鋳造されたもの。(以前の物は戦時中に供出で失われたといいます・・・。)

慶覚院では 高麗寺から受け継いだ観音像を「子年の春に開帳」(12年に一度)なさるそうです。次はー・・・2032年?


長生きしませんと^^;)/ おしまい。