ワン・コイン市民コンサート@阪大(10月の企画) | (又)おだわらぐらし はじめました

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 背広を脱いだ夫と 結婚以来ずっと専業主婦の私との
「新しい日常」を綴って参ります

JiJiでコーヒーを頂いた後は~
阪大の「大阪大学会館」へ。

(↑建物についての説明は「先月のワン・コイン市民コンサート」の折に打ったので割愛ー)
今回聴いたのはー

武久源造さんの演奏です。


(↑イラストに使われているのはメビウスの帯。 これには 「バッハが開いた音楽宇宙は いわばメビウスの帯のように出発点と終着点がひっくり返っている。本日は、時空を超えた音楽の旅を、どうか最後までじっくりお楽しみいただきたい。」 という武久さんのメッセージが込められているんですねー。 / このメッセージはプログラムに書かれていたものですが 最初読んだ時は「?」で、リサイタル終了後には「なるほど」と。)))

会場の「2階 講堂 (但し感覚的には3階)」
https://facility.icho.osaka-u.ac.jp/daigaku-hall/mitorizu.html
の舞台には 鍵盤楽器が二台_。

手前が武久さんご自身の楽器ジルバーマン・ピアノ。奥が会場備え付けのベーゼンドルファー・リスト・フリューゲル(モダン・ピアノ)。

楽器をよく見たいと思い 二階_いや 三階バルコニー席で聴く事に。



(↑ジルバーマン・ピアノというのは バッハが弾いた事が間違いないピアノなのだそう。なぜなら「嫌い」と言っているから。でも、武久さんは 「嫌いだったのも本当でしょうけど だんだん好きになったんじゃないでしょうか。少なくとも晩年のバッハはジルバーマンを売って「商売」してます。書類が残ってるんですよ。」と。 / 今回のリサイタルではジルバーマンの 良い面(音色が変えられる 透明感のある美しい音) そして 弱い面(音の広がりに限界が。広い会場に向かない) 両方がわかる 仕組み になってましたよ?)


<プログラム>は~

前半/ジルバーマン・ピアノで バッハ適正律(=平均律)クラヴィーア。
  1巻15プレリュード+フーガ、2-20p+f、1-21p+f、
 ウナコルダ(←言葉通り「一本の弦 のみを打つ」)を使った音色で1-1p。(←凄く繊細でリリカルでした)

後半/ベーゼンドルファーで ショパンの前奏曲とバッハの適正律を チャンポンに。(覚え違い・勘違いがあるかもしれませんが 大体こーんな感じ、でした↓)
Bach:1-1p+f、Chopin:1、B:1-2p+f、C:24+4、B:1-10f(プレリュードもあったのかしら?記憶にないんですよ)、C:23、B:15p+f、C:6+10+11、B:2-11p?(多分この後フーガも弾くおつもりだったようなのですが 「汗かいちゃったので ちょっと ここまで」っておっしゃって指を止められました)
ラヴェル:古風なメヌエット、
ショスタコーヴィチ:前奏曲とフーガより1番。

アンコール/ ご自身の即興演奏2曲。(前衛的ジャズとバロックの融合~ みたいなテイストの曲。ちょっとキース・エマーソン風?)
+次回のリサイタルの連弾のお相手(お名前控え忘れちゃった)と モーツァルトK501をジルバーマン・ピアノで。


凄く興味深く面白い演奏とレクチャーでした。 特に第二部の バッハとショパンのチャンポンとか。ちょっと「ありえない」企画、と思ったのに聴くうち バッハとショパンの間の垣根がすーっと下りて 混然一体 とはならないのだけど 松花堂弁当 みたいな感じに。 
又、武久源造さん自身が大変ユニークで愉快な方で アカデミックな話をなさっても全然ペダンチックな感じにならず 私の様なシロートさえ楽しい気分になるのでした。

(今回使われた二つのピアノは 結構「違う」んです。音色もですが 鍵盤のサイズもタッチも違うので 幕の途中で楽器を変えるのは 奏者には_ それも視覚に障害をお持ちの武久さんにはかなり「負担」だったと思われます。 と それをわかって 身をもってリサイト というか生演奏つきレクチャーをして下さった先生には 聴きながら 尊敬と感謝 の気持ちがわきましたよー。)

武久源造さんについてはNHKのこちらの頁を↓。
https://www.npwo.or.jp/arc/interview/2006/takehisa_genzo.html




ワン・コインコン市民サート、来月も来てみようかな~^^)