西宮神社-2 | おだわらぐらし

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縁あって暮らす事になった相模の国 小田原
一杯見て 一杯歩いて 一杯味わいたいと思います

西宮神社参拝の記の 続きですー。

本殿南には_

ちょっと意外な物が・・・。

なんと「鐘」です。

秀頼の発願で慶長15年に奉納された物。

↑文中に「西宮大神の御神前に寄進~」とあります。 当時は神様に鐘~ もごく当たり前の事だったのでしょうね。

御籤を結ぶ紐。


その向こう_。

社殿南の池に 銅の欄干を持つ太鼓橋がありました。

↑親柱に「瑞宝橋」と記されています。
↓実際に歩くのは困難っぽい?

↑青銅の馬を奉納された 白鷹酒造の辰馬悦叟氏によって 明治40年に奉納された橋。御子息:悦蔵氏によって大正11年に改修の手が加えられています。↓

平成25年には「国の登録有形文化財」に登録されています。


さて橋を渡った先の島には_

伊勢神宮様拝所がありました。

「宇賀魂神社(ウガノミタマジンジャ)」の祠も。



遥拝所の奥に見えていた 塔の様な燈籠は 日露戦争の記念碑でした。(海運業者八馬家が寄進した物)

記念碑側から見た様拝所の鳥居。

池は思いのほかに広かったー。


池の向こうには 来しなに門だけ見た「旧・岩倉邸 六英堂」が見えましたよ。

六英堂の西側_。

アオサギが首をすくめてた。


池の端にはこんな碑も。

「神池石垣寄進碑」ですって。


市杵島神社。


市杵島神社なら さっき挨拶した「南宮神社」にもお鎮まりですが? と思いましたが ↑「江戸時代に画かれた絵図には弁財天と記されています」との事。 (明治の神仏分離令で 仏教系の弁天さんから神道系の市杵島神に変えられたのでしょうね)

橋を渡って島から出ます。

渡った先の「お休み處」。(地図見ると「おかめ茶屋」ってなってます)


その先には_
松尾神社と 神明神社(お稲荷さん)。

納札所。

神興殿。

↑ゑびすさんのお祭りの時は 二階の窓前には提灯が掲げられ 一階は招福御幣の授け場所になる・・・ らしいです。

その向こうの社は~

「大国主西神社」

延喜式神明帳にも載る古社。 / 「西宮」はこの神社名に由来するのではないか、という説もー。

ご祭神は大己貴命と少彦名命。
格子の奥の祠。

「しん」とお鎮まりでした。

その隣にも小社が並んでいました。

↑左から「六甲山神社」、「百太夫(ヒャクダユウ)神社」、「火産靈(ホムスビ)神社」。/ 一社ずつ見て参りましょう。

六甲山神社_

祭神_菊理姫命(ククリヒメノミコト)。
菊理姫命は白山権現ともいわれる山を守護する神様。六甲山頂の「石宝殿」という奥宮に向かって建てられている~、そうです。 (それで 微妙に祠が斜めを向いてるんですねー?)

百太夫神社_/ 御祭神は百太夫神(ヒャクダユウノカミ)。この神様は人形操りの祖神、との事。

↑丁度この日も 小さなお子さん達を連れて若いご夫婦がお参りでしたが、
↓「初宮参りの時には この神様が小児の健康を守って下さるという信仰によって このお宮にも必ずお参りすることになっています」のだそうです。

↓横の案内板にありましたがー

西宮神社北の産所(サンショ)村(現・産所町)には「傀儡子(クグツシ)」或は「えびすかき」と呼ばれる人達がいたそうです。彼らは 神社の雑役の他、 えびす様の人形を操って御神徳を説き えびす信仰を広める仕事もしていました。 

彼らが村内に祀っていたのが百太夫神。
百太夫神は彼らの祖先神であり 芸能の神であり~ そして天然痘に霊験ある神 と信じられていたといいます。_ これが「初宮参りに 百太夫神社へも参拝する」習わしに繋がっているのでしょう。

↑社の側面には百太夫様に「習い事・諸芸上達」を祈って奉納された扇子がびっしりー。 / (ナルトのカンクロウとテマリを思い出すのは私だけではないと思うー。)

↓火産靈神社。

「火伏の神として信仰される愛宕の神様をお祀りしています。江戸時代の絵図には「火之大神」と記されています。」との事。



本殿前を東へ行くと_
祓所(ハラエショ)がありました。

お祭りの前に 御祓いの神事が行われる。又 春分・秋分の日には皇居の皇霊殿他 遠方の神々を遥拝する所_だそう。


更に行くと庭津火(ニワツビ)神社、がありました。

竈の神である 奥津彦神 奥津比女神 が祀られているそうですが、社殿は無く 塚の形の封土(ホウド)を拝する古い形のお参り処でした。

又こちらは「荒神様」として信仰されている との事。

封土を囲む杭には縄が張られ紙垂(シデ)が下がっていました。

ただそれだけなのだけれど ここが清くたっとい場所だとちゃんと伝わってきますねー?

遠くにやっと(?)東の通り(えべっさん筋)に出る門が見えました。

西宮神社_
広くて 緑豊かで 興味深いお参り処が沢山あって 面白かった!

この後は、 廣田神社の摂社:名次(ナツギ)神社へ行ってみましたー。

つづきます。