大念仏寺の万部おねり | (又)おだわらぐらし はじめました

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 背広を脱いだ夫と 結婚以来ずっと専業主婦の私との
「新しい日常」を綴って参ります

ブロ友:Nami Daisaさんから
 五月の一日~五日、平野の大念仏寺(ダイネンブツジ)で「万部(マンブ)おねり」 (”阿弥陀経万部会(阿弥陀経が一万部 読誦(ドクジュ)される法要)”_万部 と ”二十五菩薩聖聚来迎会(ショウジュライゴウエ)という_極楽から阿弥陀様が25菩薩を従えて 臨終の人のもとに来て下さる様を具現化した法要”_おねり が合体した法会)
_という 珍しく又有難い行事(大阪市の無形民族文化財) があると伺い、四日の日に行ってみました。
(+土地に不慣れな私の為 この日Nami Daisaさんは案内までして下さいました。有難い事でございました。)

↑「平野元町」の交差点を渡るところです。道の向こうに もう大念仏寺の塀や屋根が見えています。
↓フェンスに大きな写真看板が。これが「万部おねり」ですねー?/ 高まる期待!

門前_。(横の石柱には「融通念佛宗 総本山  大念佛寺」と刻まれています。/ こちらは大治2年(1127年)鳥羽上皇の勅願により 聖応大師:良忍(リョウニン)が開いた 日本最初の念仏道場、だそうです。)

「大源山」と書かれた扁額の架かる門を潜ります。

(↑提灯や幕に描かれているのは寺紋「五銀杏(イツツイチョウ)」)

境内に入り 縁日の露店の連なりを抜けると本堂前に出ました。
法会の為に設置されたと思われる赤い橋(「来迎橋」というそうです)を_

可愛いお稚児さん達が渡って お堂に入っていきます。

稚児行列の殿(シンタガリ)は きちんと頭を丸めた小坊主さん達でした。


続いて 扇を持ったご婦人達、

鈴を持ったご婦人達の列が。

更に 旗を持った方 鐘を持った方 ・・・。

あ、これは旗の文字が読める。「灯明講」だそうです。(さっきのみなさんも 何かの講の方だったのでしょう)


お坊様方がお渡りです。

奈良時代のお役人のような装束を身に着けてられるのは どんな役職の方でしょうね?

又お坊様が渡られ~

合唱部の方がー。

献茶。

献花。

雅楽が奏されます。(先頭は笙。篳篥、竜笛と続きます)



↓これは「万部輿(マンブコシ)」。

御位牌が納められていると言います。

散華。(竿の先の蓮の花形の器に五色の紙片が入っていて、お役の方が ”とん” と竿で床を打つと あたりに ぱ~ っと紙吹雪が。 ”とん”のたび 周囲からは歓声が上がっていました^^)


扇子を持ったお坊様方が登場。(Nami Daisaさんに教えて頂きましたが、このお坊様方は来迎橋の曲がり角に座って、扇子で 渡って来る菩薩様役の方に「角ですよ 方向を変えて下さい」という合図を出す、のですって。へ~)

_ という訳で、 これからいよいよ二十五菩薩の登場、です。 (最初にお断りしておきます。あれこれいろいろ 失敗しましたー。撮り損ねた菩薩様方ごめんなさい^^;)

一番手の観世音菩薩様。身を低くされてらっしゃるのが印象的でした。

三番手の薬師菩薩様。

七番手 獅子吼(シシク)菩薩様。

八番手 華厳王菩薩様。

(↑鐘を子供達に曳かせています)
十番手 笙を吹く 徳蔵菩薩様。

十一番手の宝蔵菩薩様は竜笛。

篳篥を吹く 十二番手の 法自在菩薩様に続いて渡られるのは 妙鉢をお持ちの 十三番手 金剛蔵菩薩様。

十四番手 竪琴を持たれた 山海慧菩薩様。

十五番手 琵琶を弾かれる 光明王菩薩様。

十六番手の 陀羅尼菩薩様。(↓右)

十七番手の 衆宝王菩薩様。

十八番手 日照王菩薩様。

十九番手 月光王菩薩様。

楽器が大きくて 曳き手がちょっと難渋している風な・・・ 二十番手 定自在王菩薩様。

二十一番手 三昧王菩薩様。

二十二番手 大自在王菩薩様。

二十三番手 白象王菩薩様。

二十四番手 大威徳王菩薩様と 二十五番手 無辺身菩薩様。

菩薩達が本堂に入られるとー

本尊の阿弥陀如来様が 渡られます。

(↑お坊様が抱えてられるのが 本尊物を描いた巻物、との事)
そして 法要を営まれる僧正様もー。

(↑傘をさしかけられてる方、でしょうね)
皆様 ご入堂。

後を追うように お花がー。


そして それから 堂内で法要が執り行われた~ 訳です。


縁から中をうかがわせて頂いたところ、善男善女がひしめくように座す中央に 輝く菩薩様方が「勢揃い」していて 華やかでありながら 気圧されるような雰囲気が満ちてました。/ その様子 チラとなりと拝見できてよかったです。

本当に、得難い体験をさせて頂けました。/合掌。 (Nami Daisaさんにも 感謝)

さて、その後もー


Nami Daisaさんが 平野郷のお寺や神社をご案内下さるというので お言葉に甘えさせて頂く事にー。/ つづきます。




◆今回記事を書くにあたっては 境内で戴いたこの印刷物を参考にさせて頂きました。


◆お寺の公式HPに 万部おねりの説明の他 画像が沢山ありました。
http://www.dainenbutsuji.com/oneri/
法要の時の堂内の様子もわかります!

◆時にこれ 何と読むのでしょう?
来迎橋のあちこちに掲げられていた旗なんですがー


↑んーーーー もしかして「大念佛」とか? (ご存じの方 教えて下さいませ)



◆追記 (2018.05.10)◆
ブログ「頑張るバァバ」のすずちゃんが書かれた記事「万部のおねり」に ”リブログ”させて頂きました↓


写真がすごくよく撮れていて素晴らしいので 是非お訪ねを^^)