坂本ケーブルで比叡山に上がりました | (又)おだわらぐらし はじめました

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 背広を脱いだ夫と 結婚以来ずっと専業主婦の私との
「新しい日常」を綴って参ります

今年のお盆休みは亭主と二人 比叡山 鞍馬山 貴船~ と、涼と安らぎを求める旅をして参りました。

まずは坂本ケーブルに乗った話、を綴ろうと思います。

JR京都駅から湖西線でー

滋賀県大津市の 比叡山坂本駅へ。

坂本は比叡山の麓の門前町です。(延暦寺への参詣の道は、琵琶湖の畔の坂本からのルートが「表参道」。京都の修学院から上がるのは「裏参道」だそうです。 裏参道は行者の修行の道でもありきつそうですがー 京都からの勅使も裏参道から延暦寺に上がったと言います・・・勅使さんお疲れ様?

しばらくは 延暦寺の鎮守社:日吉大社への道を行きます。(比叡山へ上がる道は日吉大社の脇から始まるのです)

この辺りは 穴太衆が築いたという石垣が沢山見られる事でも有名。

(↑鳥居の脇の大神門(ダイジンモン)神社。鳥居を守る神社 ですって。祭神は天石門別神(アメノイワトワケノカミ)とか。)
(↓日吉御田(ヒヨシミタ)神社。祭神は水葉女神(ミズハノメノカミ))

京阪の坂本駅の前には丹塗りの瑞垣(ミズガキ)がありました。

何かしら と思ったら、日吉茶園という 日本茶発祥の地、と言われている場所でした。(805年に最澄が唐から持ち帰った茶の種を植えた、のですって)


道なりに行くと_

(↑このあたりの「とび太くん」は こんな風~ でした。)
坂本ケーブルの乗り場がありました。

往復チケットを買って 乗車します。

(↑へー坂本ケーブルって日本一長いんだー / あ、縁と福は車輌名でしたよ)

↑駅舎は外観もだけど 中もレトロでした。
↓でも車輌はシャープで現代的でしたよ。


動き出した_。

ラインは緩やかにカーブしてる。(この後も何度かカーブするのでしたー)

トンネルもあった。

谷を覗きこみ、

別車輌と「すれ違い」して更に登ると やがて・・・

琵琶湖が見えてきました。


そしてケーブルカーは山上の駅に到着ー。

こちらの駅舎もモダンで素敵ですよね~。


この後は延暦寺のお堂や塔を拝見したのですが、その話は別の項で。(つづく)


<余談>
昭和2年創業の坂本ケーブルは、終戦の年に海軍に接収され営業を一時中断しています。当時海軍は山頂にロケット式特攻機「桜花」の発射訓練場を作ろうとしており その資材運搬にケーブルカーを使った (外箱を壊され台車だけにされたケーブルカーの写真が残っています) ということですが 発射場が出来たのが7月_。発射実験は行われたようですが、程なく戦争は終わり 比叡山から「桜花」が飛ぶ事はありませんでした。。。//そして坂本ケーブルは戦後すぐ営業を再開し、今日に至っている、のですって。