青蓮院門跡(ショウレンインモンゼキ) | おだわらぐらし

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縁あって暮らす事になった相模の国 小田原
一杯見て 一杯歩いて 一杯味わいたいと思います

では_
青蓮院門跡をお訪ねしましょう。宗旨は天台宗。
江戸中期_天明八年に御所が火事になった折、ここが後桜町上皇(最後の女性天皇) の仮御所になった事から「粟田御所(アワタゴショ)」とも呼ばれています。(粟田は地名。又、東山御所、とも)

右 上手に長屋門が見えます。(寛永の御所改築の折 下賜された物。元は後水尾天皇天皇の母(中和門院)のお住まいにあった物とか)

薬医門(ヤクイモン)から境内に入ります。

門の先はT字路。左手に「植髪堂」があります。えーと「親鸞聖人(シンランショウニン)の得度(トクド)の折、剃髪した髪を・・・」 え?ここ天台宗じゃないんですか? /// 浄土真宗の祖親鸞は 9歳の時、この寺で得度式をしてるんですねー。因みにその時の門跡は三代目慈円(!)だそうです。(へー)

元へ_
薬医門から右手へ行くと・・・

拝観受付がありました。(拝観料500円)

寺務所から続く華頂殿(カチョウデン)の襖絵は 現代風でちょっとポップながら「青蓮院」にに相応しい絵柄。上の小壁には百人一首の絵札(?)が架けられていました。(慈円の歌もあったろうに・・・見そびれました))) (青蓮院さんでは、宗教関連の棟内部以外は撮影OKでした)

庭に面する書院の間_。リラックスしてお庭が鑑賞できる空間です。

小御所から見た 相阿弥(ソウアミ)作と伝わる庭。
  

小御所の南の本堂には国宝の「青不動」が架けられていました。(天台宗では不動明王は大日如来(ダイニチニョライ)の化身とされるそうです。又不動明王は五行思想から五色に分けられますが「青不動」は中央に位置するお不動さんで「不動の中の不動」と呼ばれるそうです。) 国宝が間近に、見られるってすごい。(・・・凄すぎる。もしかしてレプリカだったのかしら?)

本堂から宸殿(シンデン)を見たところ。

宸殿から本堂を見たところ。

桜の隣には橘(タチバナ)が植えられていました。仮御所だったから、ですね?

(↑奥には鐘つき堂が。「ご自由におつき下さい」という張り紙がありました)

この後は靴をはき、庭へ下りました。

華頂殿前から池越しに小御所を見たところ。

さて、上の庭は室町時代の(相阿弥の)作ですが、
青蓮院さんには江戸時代に小堀遠州(コボリエンシュウ)が作ったと伝わる庭もあります。山の斜面を利用した霧島ツツジが美しい庭ですが・・・ ああ残念 ちょっとツツジには早すぎました。

園内の案内に「日吉社」とあったので傾斜地を上りましたら、小さなお社がありました。

鳥居前はちょっとした展望台の様になっていて、眼下にお庭や建屋を見る事ができました。

下って宸殿横を通り、大玄関前に立つと、 その前に

親鸞聖人九歳のお像 がありました。(この寺から「聖(ヒジリ)」が巣立った事、誇らしいのでしょうね)

退出します。


この後は_ 祇園でパフェを食べて帰りました。(あとちょっとだけ つづく)