仁和寺の僧坊(御殿) | おだわらぐらし

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縁あって暮らす事になった相模の国 小田原
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御室仁和寺(オムロニンナジ)駅を降りると 緩やかな坂の上に仁和寺の門が見えました。

仁和寺は世界遺産です。
応仁の乱で全焼して 今の伽藍は江戸初期に整備されたものですが、この時 御所の建て替えが行われており 仁和寺には御所内にあった建屋がいくつも移されているんですねー。因みに御所の建て替え+(それに伴う 仁和寺への旧建屋の移築) が行われた背景には 寛永6年の明正(メイショウ)天皇の即位 があります。明正天皇は 秀忠の娘:和子が天皇家へ嫁いで生んだ娘で 歴代七人目の女性天皇。/ 色々「へ~」です。

重文・二王門(仁和寺さんの門は「仁王門」ではなく「二王門」だそうな)を潜って_
 まず本坊の方へ行ってみましょうか。
(本坊の門には菊の御紋が。仁和寺が門跡寺院(皇族が住職を務めるお寺)だからですね。/ あ 内部は桜の紋が多かったんですよ_ ちゃんと撮ればよかったなー 撮影OKだったのに・・・)

↓御殿入口_。/宇多天皇がご創建になり門跡もお勤めになった仁和寺では 本坊が「御殿」と呼ばれるんですねー。(余談ながら_ この一帯をさす「御室(オムロ)」という地名は 元御門である法王がお住まいの僧坊=「御室(この時の読みはミムロだそうな)」、 から生まれたようです。 又「御室(オムロ)」は仁和寺の別称でもあります。)/ 今の建物は大正時代の物ですが 宸殿周辺の欄干の反りなどは 平安風の丸みのある作りにしてあり、雅な雰囲気を纏っています。

↓白書院から見た南庭。南面する宸殿前に桜と橘がが植えられています。(御所の「左近の桜」「右近の橘」を模しているのでしょうね?)

白書院・黒書院・宸殿は 渡り廊下で結ばれています。

交差が複雑で面白く そして美しいですね。

↓左が「黒書院」 右が「宸殿」です。

宸殿から北庭をみたところ。手前に池、遠くに仁和寺の五重塔が見えます。(ここに来ると皆さん「ああ」と声をあげてましたが、本当に さ っと空間が広がって絵のような景色が現れ 私も感動しました。)

黒書院から見た 北の霊明殿。(本坊で仏様が祀られている唯一の場所)

↓霊明殿への渡り廊下から見た 宸殿。

↓板襖。
桜の下、「蘭陵王」が舞われています。(華やかだけど・・・武人の舞です。ちょっと違和感が・・・コソ)

↓宸殿内部。上は折り上げ格天井 奥の襖は武者隠?(あ僧坊内だから武者ではなく僧兵が警護してたんですかね?)

ざざざ っとな駆け足拝観でしたが、見どころ多く 勉強にもなりました。

↓ありがとうございましたー。僧坊門から境内地に戻ります。


では いよいよ(?)御室の桜を見に行ってみましょう。

(つづく)