知られざる名作 | 性別にモラトリアムを

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くださいな。

旧『とぜんそう。』
って最初は読み間違えるよね。改め。

むしろもう、性別概念とかなくなってしまえばいいのに。

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CIPHER(サイファ)」 成田美名子作


結構な漫画好き。受験生な高校三年生です。

幅広いジャンルに手を出してきましたが、そんな中で是非とも紹介したいのがコレ。

と、成田美名子さん作品全般。


中学の頃はWJ(少年ジャンプ)とか、基本世の流れに乗ってたりしましたが

そろそろそっちの傾向にも飽きてきて、何か新しいものを濫読してみたかったとき

BOOK OFFでふと棚から手に取った一つの漫画。


財布に余裕のない中学生が

衝動買いで、文庫版1~7巻、続いて同作者の文庫版、順に

「エイリアン通り(ストリート)」、CIPHER」、「ALEXANDRITE(アレクサンドライト)」、「NATURAL」

各全4巻、(全7巻)、全4巻、全5巻。

作品4シリーズを駆け足で揃えてしまった。


文庫として認められたことからもわかるように、紛れもない名作。

一時の流行でなく、本当に何度も読み返せる漫画。

しかし、少女漫画ということで一般にシェアが少ない、案外隠れた名作に思われる。


さて肝心の内容。一番のお気に入り、「CIPHER」 から。

1980年代の”アメリカ”を舞台にした少女漫画。

芸術学校に通う少女(アニス)と、その少女に秘密を知られた双子(サイファとシヴァ)の俳優を中心とした作品。

二人一役のきっかけや、双子と彼らを取り巻く人々の葛藤と自立・再生を丁寧に、細やかに綴る。


とはWikipediaの紹介。


漫画を読むには当然キャラに魅力があることが第一条件、と考える人にも安心してオススメできる。

なんせ全シリーズ、主人公は美少年。

しかし、ドラマの中には大切なものが散りばめられている。

少女漫画というからには恋愛もあるが、むしろ主題は「人間」という感じだ。


この作者は、すごい。

もともと少年漫画専門で、少女漫画なんて大きい目に☆が飛んだ、

男と女がラブラブしている代物、と敬遠してきた

私の固定観念を見事に吹っ飛ばした。

あんなに人間を丁寧に描けるのは、この人ならでは。


話は主人公の双子をメインに展開されるが、次のALEXANDRITE」

CIPHER」で脇役だったアレックスが下克上で主役になってしまった作品。

空手も柔道も黒帯で、男らしいのに女顔コンプレックスのために自分に自信が持てない

アレックサンドラ・レヴァイン。(女の名前だけど、男です)

続編ということでシヴァも登場。アメリカの大学生の生活が描かれる。


前作「エイリアン通り(ストリート)」も話の中心はアメリカだった。

「エイリアン通り」の主人公は15歳の飛び級大学生にして、桁外れ天才演技派少年。

謎と神秘の美形少年シャールは、アラブのオイル成金の子息で・・・。

設定が既にぶっ飛んでいて、垢抜けている。

人種のるつぼアメリカだけに、いろんな人種が同居するも、違和感がまるでない。

作中にはコーランやイスラムなど、馴染みない文化も出てくるが、それでもすんなり読み進める。


異国の話を、まるでずっと住んで愛着ある、自分の土地ように描ける成田先生こそ、

エイリアンに他ならない。と私は思う。


NATURAL」は舞台は日本だが、主人公はペルーから来た男の子。

山王丸ミカエル(またはスペイン語読みでミゲール)はバスケと弓が達者。

ナウでヤング(死語)、現代的な美形なのに神主さんで弓ができる西門(さいもん)さん。

国際色豊かな青春(バスケ)と友情、弓道や神事を通して日本文化も学べる。

人間ドラマを追いながら、忘れてしまったこと、大切なことをたくさん教われます。



やたらめったら長い文章になってしまいました。

とにかく、古本屋で見かけたら、まずは手にとって読んでみて下さい。

少女漫画に対する偏見も放り出して。


きっと、年を取ってまた読み返す度に、新しいことがわかる。

数ある漫画からそんな名作に出会えたことを、幸せに思います。