孤独の科学ー人はなぜ寂しくなるのかー(UCLA孤独感尺度) | 放送大学で心理学を学ぶ主婦の日記

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図書館で社会心理学の参考書籍を探しているときに目に留まり借りた本です。

 

「孤独の科学(ジョン・T・カシオポ,ウィリアム・パトリック)」

 

なぜ手に取ったかというと稀に「孤独」と感じることがあり,

「孤独」こそ私が心理学を体系的に勉強してみようと決めたきっかけだからです。

 

 

皆さんはどんな時に「孤独」と感じますか?

 

一人でいる時間が長いとき,辛いときに話せる人がいないときなど様々あると思います。

 

私は一人でいるのは基本的に好きなのですが,乳幼児を自宅保育している時に

過去に感じたことがない水準で孤独を感じました。

 

 

著書によると人間は社会的な生き物であるので「孤独」を感じるのは

身を守るために遺伝子的に組み込まれたシステムである。

 

古くは男性は集団で狩りに行き,

女性は集団で育児をしなければ子孫を残すことができなかったのでその名残なのである。

 

ただし,「孤独」の感じ方は個人差が多く

自分が必要とする社会的な関わりのレベルと,

自分が置かれた環境にミスマッチが生じたときに孤独を感じ

酷い場合は身体も精神も疾患が生ずる。

 

 

読んでみるとなるほどと頷ける内容である。

ここにきて改めて現代心理学が尊重をしている

「個人差」の影響が大きいのだと痛感しました。

 

著書に孤独感を測る【UCLA孤独感尺度】という質問紙のスケールが紹介されていました。

 

カットオフ値は45点であり,この数値を超えると孤独感が強いと判定される。

平均点は34.3±8.6であり,私は29点でした。

 

現在は家族,仕事,やりたい事など環境に恵まれているので

平均点より低い結果になりました。

 

この環境のバランスが崩れるとまた変化をするのだと推測します。

 

UCLA孤独感尺度は10分もあれば回答できるので

参考資料の一つとして試しにいかがでしょうか。

 

孤独に興味がある方には自分の孤独の要因を知るきっかけとして推薦できる書籍でした。