わたしはこれまで散々、自分の人生が上手くいかないことを親(特に父)のせいにしてきました。
いま「親のせい」をやめたその先に現れる未来をみてみたいと心から願っています。
これまで、父の言動に散々腹を立てて来ましたが、父の性格がこうなったのには理由があります。
父とのこれまでを振り返りながら父の背景にあるものを綴ります。
わたしは幼い頃から父とよくケンカをしました。
子供のころは、感情的に怒られて、手が出て玄関の外に締め出されたこともあります。
大きくなってからは手を出されることは無くなりましたが、大人になってからもケンカは続きました。
怒鳴り合いのケンカ、大泣きしたこと、一度や二度ではありません。
子どもに対して
そんなこと言う?
そんな行動する?
酷いことを言われるたびに、幼い頃からなんて大人げのない人なんだろうと思っていました。
「可愛いね」が素直に言えない父は、晩ごはんの度に、昔からわたしの鼻が低いだの、頭が尖ってるだの容姿のことばかり言いました。おかげで昔ほどではないですが、今も自分の顔を見るのがあんまり好きではありません。
孫にも容姿のこと言っている父を見て、父が言う「顔が大きいね」は「可愛いね」なんだなとやっと気づきました。なんてひねくれてるんだろう、、、。
けれども、父には面白いところもあります。くだらないことを言っては大笑いしました。
一緒に踊ったり歌ったり、映画を観たり、航空自衛隊の基地祭に連れていってもらったり、楽しい思い出もたくさんあります。
休日出勤の父の会社についていくのも楽しみの一つでした。
毎年のように旅行にも連れて行ってくれたし、不満ばかりではありません。
母も父から言いたい放題に言われていました。母は父への不満や愚痴をわたしたち姉妹に話すことでストレスを発散していました。
母は、ひとしきり父への不満を話してだんだん気持ちが落ち着いてくると、最後には「育ちが影響しているんだろうなぁ」といつも言っていました。
親だけのせいにしない自分だけのせいでもない、ものごとの原因は複雑で、それぞれがめいめいにつながり合っています
つづく