こんばんは。
関東は急に寒くなりましたね。つい最近まで暑かったところ、涼しいを通り越していきなり「寒い」に…。昨日など朝出社するのに、慌てて暖かい衣服を出したものでした。近年良く言われるように、「いい季節」が短くなった気がします。特に夏から秋に関しては顕著で、今回のように夏から秋を飛ばして冬に入ってしまう印象です。もっとも予報によれば、明日からは秋晴れが続く模様で、この時期らしい快適な天気となりそうです。ようやく来た秋を満喫したいところですね。最近ちょっとオーバーウエイト気味ですので、私は長時間ウオーキング等で身体を絞りたいと考えています。
さて、今回は以下の動画を先ずはご覧頂きたいと存じます。イコノイジョイを応援しておられ、3グループの話題を中心に女性アイドルグループのトピックスについて語られている「まろたさん」が昨晩アップしたものです。なお、同氏とは先月の「7周年コンサート」で席が近い事が判明して、ご挨拶させて頂きました。動画での語り口で想像していたとおり、真面目で実直なお人柄が短時間の会話でも伝わりました。
「カワイイ曲しかバズらないアイドル界隈について」とのサブタイトルで、TikTok等のSNSでの「バズり」が話題となりがちな昨今の女性アイドル界について語られています。この件、私も色々思うところがありますので、今回はこれに関して書いてみたいと思います。先に頭出ししておくと、「こうした風潮を受けて、イコラブ(イコノイジョイ)でもカワイイ系のバズり曲狙いで行くのか?」と言う点が今回の主題となります。
まろたさんも動画内で語られているとおり、もともとは3日ほど前に投稿されたあるアイドルファンの呟きが大きな反響を呼んだことから、俄かに盛り上がった話題です。TikTokバズったもん勝ちの風潮を「私たちはSNSが得意ではなく、ライブ1本勝負でやってきたのに」と苦悩するあるアイドルのインタビュー記事を引用し、「こうした風潮どうにかなんないのか…」と嘆くアイドルファンの呟きでした。引用されたインタビューは昨年12月に「モデルプレス」で掲載されたものですので、当該記事のリンクと上記「苦悩」部分の抜粋を貼っておきます。
https://mdpr.jp/interview/detail/4109484
【Q11部分抜粋】
上記投稿には多数の引用RT等が為されており、大きな反響を呼んでいる事は、まろたさんが動画で採り上げる前から私も認識していました。賛否両論、それだけ現状について思う事がある方が多いのでしょう。まろたさんも前掲動画の再生回数が多い事に驚いているとの事でした(動画引用を事前にお断りする、私からの投稿へのリプにて)。「ふるっぱー」こと「FRUITS ZIPPER」に代表される「アソビシステム」勢や、「とき宣」こと「超ときめき宣伝部」の近時における躍進ぶり、メディア露出を見るにつけ、これが1つの大きな流行りとなっている事は間違いなく、それを是とするか否かについては、人によって意見が分かれるところでしょう。
前記のグループがこうした戦略を取ることについては、私自身は全く異論や抵抗はございません。プロデュース方針の1つであり、売り出し方として選択して然るべきでしょう。これが、反社会的歌詞や、口汚いワードがならぶ楽曲で売っているとなれば問題ですが、そういうものではなく、ある意味「女性アイドル=カワイイ」という原点に立ち戻っているのですから。
TikTok等のSNSを活用した売り方も、個人的には既存メディア以外の活路を開いている点で好ましく思っています。オファーが無くとも、こちら側から能動的に発信できるチャネルで世間にPR出来る事実は、旧態依然とした力のみに頼らざるを得ない時代の終わりを示しており、メディア露出に恵まれない多くのグループにとっての希望ともなり得るのです。更に言えば、秋元PグループとK国グループ(K風味も含む)ばかりが幅を効かせてきた女性アイドル界の風穴を開けてくれる事も期待したいところです。
※こんなイベントもありますね
このように、上記のような昨今の風潮自体は何ら否定しませんし、それで売れているグループに対して外野から「それは違うよ」などと言う気は毛頭ございません。ただ、じゃあと言ってイコラブ(イコノイジョイ)もこの路線に舵を切るべきかと言うと、それに関しては否定する気持ちが強いです。イコラブが専らSNSのバズりを最優先した楽曲ばかりを今後リリースしていくのは、個人的には抵抗感がありますね。
前記の投稿への反応はイコラブファンにも及んでおり、「イコラブもTikTokでバズる曲で知名度を上げていくべき」「すでに実力はあるのだから、いかに世に知られるかを優先すべき」と言った「カワイイ・バズり路線」へのシフトを支持する声も見られます。これも分かるんですよね。能動的に発信出来る手段を活かして、先ずは多くの方に知って貰わないと魅力が伝わらないという論法には納得出来ますし、メディア露出に恵まれない状況を何とかしたいとの苦悩も多くのイコラブファンが共有するものです。
この声は、今後更に強まると予測しています。これから年末音楽特番の季節。そこでも、前記のようなグループが露出を重ねる一方で、イコラブの出演は限定的に留まるだろうと残念ながら考えています。「NHK紅白」についても、「結局バズりが重要なんだ…」と複雑な思いをする可能性も覚悟しています。そうなると、いよいよ「なりふり構わずに、バズり路線で行け!」という声が強くなりそうです。
ただ、それだけに傾倒するのはどうなんでしょう?カワイイ系やバズり曲自体は否定しませんし、実際イコラブ「しゅきぴ」や、ノイミー「みる何」などは相応にTikTokでバズりました。またイコラブで言えば「しゅきぴ」のほか、古くは「Want you」、最近ですと「仲直りシュークリーム」など、カワイイ系に寄せた楽曲も存在しているのです。これら楽曲を「7周年コンサート」では、甘々の猫衣装で披露したのは記憶に新しいところですね。
問題は、バズりだけを狙ってそうした楽曲リリースが連発された時です。1曲くらいなら全然良いんですよ。実際そうした楽曲も既に存在しており、ファンにも愛されているのですから。ただ、バズり狙いと言っても百発百中で狙い通りいくとは限りません。むしろ期待したほどの反響が得られない可能性の方が高いでしょう。必ずバズる楽曲が作れるのならば苦労しませんから。「今回は不発だったか…。じゃあ次こそは」の連続となり、気付けば同じような系統の楽曲しかリリースされていない状況に陥る事を恐れます。
イコラブの素晴らしさの1つが多彩な楽曲群です。これを巧みにセトリに取り入れ、高い実力でパフォーマンスするからこそ、最高のコンサートが味わえるのです。仮に最初からSNSでバズりそうなカワイイ系楽曲だけに絞っていたら、「手遅れ」「ズルズル」「あのコン」「ラストノート」「呪って呪って」等は生まれていないでしょう。「トリガー」も怪しいものですね。もうこれだけでセトリの魅力半減です。この点は先日の対面お話し会の際、仲間とも合意した事で、いくら「ダイリリ」「青サブ」等の湧き曲が好きでも、それをひたすら続けるコンサートでは退屈になるよねと話したものです。「バズり」を意識するあまり、同じような系統・系譜の楽曲ばかりになってしまうと、イコラブの大きな魅力が失われてしまう気がしてなりません。その懸念から、現在の風潮を安易にイコラブが取り入れる事には、賛同しかねるのです(結果としてバズる事自体は何ら否定しませんし、むしろ好ましい事だと考えます)。
この辺りは何を重要視するかでも変わってくると思います。1曲のバズりによって、とにかくグループの知名度を上げ、今の「ふるっぱー」や「とき宣」のようにメディア受けする状態を作る。そこでグループを多くの方に知って貰えれば、本格ブレイクが見えてくるとして、イコラブのプレゼンス向上を最優先する方にとっては、楽曲ポートフォリオのバランスが崩れようが、とにかく流行りに乗る事が重要でしょう。その事は否定しませんし、私とてイコラブの輪が大きくなる事は日々願っているものの、多彩な楽曲が失われ、ともすれば単調な状況が当面続くとなると、「安易に流行りに乗るのは…」と考えてしまうのです。これは「ふるっぱー」などの「KAWAII LAB」プロジェクトを否定するものではなく、更にはどちらが優れていると比較するものではございません。
ただ、今更イコラブにこの路線を当て嵌めるのは、失敗する気がしてなりません。それで喰い付く新規ファンもいるでしょうが、それ以上に離れてしまう岩盤支持層が多そうです。私として、グループの大切な部分を捨てて、安易に路線変更したとしたら、着いていく自信がありません。間違いなく現場に足を運ぶ機会は少なくなるでしょうね。単調なコンサートでは魅力激減ですから。
幸い、こうした考え方は指原P自身も共有頂いている模様です。これもあるファンの方の投稿で知ったのですが、半年くらい前のノイミー1stアルバムリリースを受けたインタビューで、TikTokの重要性は認めつつも、それを一義とはしない旨を明言しています。
https://natalie.mu/music/pp/notequalme10/page/3
【問い】
【指原P回答】
※記事の最後の方です
割と最近の発言ですから、「ふるっぱー」や「とき宣」の「成功」をしっかり踏まえている筈ですが、それでもなお「(TikTokバズりを目指す楽曲制作には)どうしても完全には気持ちが乗らない」と言い切っているのです。まさに私の心境そのものでもあります。これが時流ですし、当たるとデカい近道であるのは間違いないのですが、「それでもなあ…」と気持ちが乗らない自分なのです。
以上、今回は最近の女性アイドル界の「流行り」でもある、カワイイ系・SNSバズり系楽曲重視の戦略について考えてみました。繰り返しとなりますが、この風潮自体は何ら否定しませんし、そうした戦略を取るグループを下げるつもりも全くございません。「KAWAII LAB」の立ち上げの背景には、K-POPに真っ向から対抗するのではなく、日本のアイドルならではの切り口の選択があったと知り、「確かになあ…」と唸ったものでした。ただ、イコラブへの全面的な当て嵌めはどうかなと思ってしまうのが私の考えです。これも同じイコラブファンでも人によって捉え方が異なるであろう点は認めますが、安易に時々の流行りに乗っかり、運営・売り出し方針が迷走することは避けるべきです。流行りって変わりますし、情報が氾濫する現代においてはそのサイクルが早くなっています。その都度、「今度はこの方針で」とフラフラしていると、ファンは愛想を尽かせて次々と去ってしまう事でしょう。
ここまで奇策には走らず、時間を掛けつつ「正攻法」を貫いてきたイコラブ。ここまで来たら最後まで貫徹して欲しい。それが私の考えなのです。(終)
※カワイイ以外に、カッコいいでも魅せられるのがイコラブだと思います。