グループの新境地を開く「呪って呪って」 | イコラブとてっぺんまで(イコラブ応援ブログ)

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アイドルグループ「=LOVE」(イコラブ)への思いを気ままに書いています。「イコラブをてっぺんまで」ではなく、一緒に頂点を目指したいと思い、このタイトルにしました。イコラブを愛する方はもちろん、これからイコラブを知りたいという方にも読んで頂けると嬉しいです。

こんにちは。

 

昨晩(24:55~)フジテレビで放送された「あなたをネタに引き出します」というトークバラエティ番組に指原Pが出演しました。私は今朝その事を知ったので、早速TVerで視聴。1時間(後半はVTR多めですが)たっぷりと指原節が聴けて面白い内容でした。同じインタビューへの回答を今と昔で比べる企画が特に面白かったです。後輩の叱り方など、なるほどなあと思わせてくれる部分もありました。川島ニキやアインシュタインさんなど、イコラブにも馴染みの深い方も出演されており、イコラブの話も少し出ますので(アー写が最新版に変わっているのも有難い)、ぜひお時間のある際に下記TVerでご視聴されては如何でしょうか?それにしても、こうして笑いを交えて面白おかしく芸人さんたちと喋っている姿を見ると、「この人が『正しいグレーの作り方。ちょっと黒が多かった』とか書いているのが想像出来ないな」と思えるものです。

 

※TVerはこちらから

 

さて、今回は上記で少し歌詞に触れた「呪って呪って」です。先週末のアリーナツアー初日(神戸)公演でMV公開、初披露されてちょうど1週間が経ちました。既にMV再生回数は277万に達し(2/10 12:35現在)、内外で大きな反響を呼んでいます。私も現地で初披露に立ち会えた訳ですが、本作でイコラブはまた新たな境地に達し、エポックな楽曲となる予感に満ちています。そこで今回は新曲「呪って呪って」について書いて参ります。

 

 

参戦記で書いたとおり、本作は私の好みである「王道系」でなかったものの、初聴で「あ、これ好きかも」と思えたのでした。「ダイリリ、青サブ、夏祭り、トリガーこそ至高!」(至高の割に数が多い 笑)という私が、「非王道系」を初聴から好きになるのはかなり珍しい事です。最終的には「非王道系」も好きになるのですが、それは何度も聴きこんだり、現地で素晴らしいパフォーマンスを観た後であり、嵌るまでちょっと時間が掛かるのです。

 

それが本作ではいきなり刺さった。懐かしさみたいなものを感じたのです。これも参戦記に書きましたが、特にサビ部分は自分が物心ついた頃に、テレビから流れていた音楽を彷彿とさせたのでした。1970年代の終わり、日本の歌謡界や歌番組が一番元気だった時代。ピンクレディーや、ジュリーこと沢田研二などが、特によく流れていたのですが(ウチの両親の趣味だったのでしょう 笑)、幼心に残ったメロディが令和の今蘇ったかのように思えたのです。

 

上記はあくまで私個人の感じ方ですが、本作を評するに「ジャジー」というワードが散見されます。確かに終始ジャズっぽい曲調ですね。重い楽曲を連想するタイトルですが、意外にもアップテンポで疾走感にも満ちています。この点では「王道系」と共通する部分もあり、だからこそ私も初聴から刺さったのかも知れません。

 

 

とは言え、「王道系」で無い事は確かです。しかし、このタイミングでは王道系よりも、変化球と言えるクセのある楽曲を出す方が、より多くの新規ファンを掴めると私は考えます。この点は新曲公開前にブロガー仲間の「るいるい」さんも同氏のブログ内で言及されていましたが、王道系は保守的な既存ファンには刺さるかも知れないですが、一般層への引っ掛かりは相対的に少ないと思えます。そもそも王道系こそ至高とする層は、既にイコラブを見つけている事でしょう。

 

そうした中、どうしても世の中的には「歌唱レベルが低く、甘ったるい恋愛歌を口パクや被せで披露している」と見られがちなアイドルが、良い意味で「らしからぬ」楽曲を高いパフォーマンスで歌ったとしたらどうでしょう?これから新規ファンを掴んでいくキーワードは「驚き」にあると言えます。幸いにして、グループやメンバー個人のメディア露出が増えている中(今晩も瞳、みりにゃ出演のドッキリGPがありますね)、「あんな可愛らしい子たちが、こんな歌を!」と言う驚きがグループへの興味に繋がるのです。振り返ると「手遅れ」「ズルズル」「あのコン」など、王道恋愛系とは一線を画す楽曲期に、イコラブ沼への新規参入が進んだものでした。ツイート検索をすると、MV公開以来、既存ファン以外から「この楽曲気に入った!」的な投稿が多く見られます。本作も「てっぺん」への本格アタック開始に際して、心強い多くのご新規さんを呼び込むエポックな一曲になる予感がします。

 

 

グループにとっても、1つの新境地に達した感があります。本作で特徴的なのは、ユニゾンや全体歌唱パートがほとんど無く、各メンバーのソロパートを歌い繋いでいく構成。これまでのいわゆる「歌唱メン」頼りでない点も特徴的です。さすがに衣織さんはセンターなので歌い出しや1サビ入りを任されていますが、1番Aメロで衣織さんに続くのは瞳とみりにゃ。その後も他メンバーが続き、舞香ちゃん、さなつんが出てくるのは1番終わり頃なのです。

 

なーたん卒業後、ともすれば「いかりんぐ」頼りになっていた感がありますが、本作ではその色が薄くなった気がします。「衣織さんセンター」と言っても、無双していると言った感じではなく、他メンバー、特に瞳や花菜ちゃんが目立っています。この2人は本作での存在感が際立っており、歌い出しの順番から現地で初見した際は「衣織・瞳」のWセンターなのでは思えたほどです。こうして歌姫トリオに頼らずとも、各メンバーの「個」の力で歌が紡げる事を証明したことは意義深く、イコラブがまた1つ上の段階に移ったと感じます。どこで見たか忘れましたが、本作について「指原さんはイコラブに一生アイドルが出来るような体制を作り始めたのでは」とのコメントを観た時には、膝を打つ思いでした。

 

 

本作がフジテレビが主催する「オダイバ恐竜博覧会2024」のタイアップソングに採用されたとの報には驚きました。「呪って」と「恐竜」?と今一つ繋がりがピンと来なかったからです。とは言え、多くの方に聴いて貰えるチャンスを頂いた事は有難い限りです。同イベントのCMで使われるほか、会場内でも流れるとのこと。春休みやGWと言う人出が見込まれる時期に開催されますから、普段イコラブを聴かない方にも「強制的に」耳に入るのです。更に言えば、イベントPRを兼ねて同局にメディア出演する機会も増えるかも知れません。事実、「呪って」を初披露した初日公演の様子が、同局の「めざましテレビ」で大々的に採り上げられ、「恐竜博」のタイアップソングであることも紹介されていました。久々に「ミュージックフェア」に出られたら嬉しいですね。本作はMVが3:28と短く、テレビサイズにショートカットされても、聴かせられる楽曲になっている印象です。そんな点も踏まえて、タイトル、歌詞、パフォーマンスにインパクトのある「呪って」がメディアで多く流れる事を期待したいです。

 

 

以上、今回はツアー初日公演で公開された「呪って呪って」について書きました。繰り返しとなりますが、本作はグループの新境地を開いたという点でも、新たなファン層掘り起こしが期待できる点でも、まさにエポックと成り得る一曲と言えましょう。そして既に完成形と思えるイコラブにも、まだ可能性や伸びしろがある事を示した点でも意義深いです。換言すれば、既に築いた一定の地位に安住する事なく、更に上を目指す挑戦的な姿勢の選択。「more than LOVE」が今回ツアーのテーマですが、愛以上の存在が「呪い」であり、「挑み続ける事」が愛だとも思えるのでした。(終)