戻った「色」と「光」(イコラブ武道館公演で一番心に残ったこと) | イコラブとてっぺんまで(イコラブ応援ブログ)

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アイドルグループ「=LOVE」(イコラブ)への思いを気ままに書いています。「イコラブをてっぺんまで」ではなく、一緒に頂点を目指したいと思い、このタイトルにしました。イコラブを愛する方はもちろん、これからイコラブを知りたいという方にも読んで頂けると嬉しいです。

こんにちは。

 

燃え尽きました・・・。同じ思いで金曜日を過ごしている方も多いと思います。1月下旬から始まったツアーファイナル。イコラブにとって約2年ぶりとなる日本武道館公演。私も昼・夜と参戦して、その世界に酔いしれ、まさに燃え尽きたのでした。そして大きなライブ翌日恒例のボンヤリ感で、在宅勤務の仕事も手に付かず状態です。でもまあこのところは、ただただ悲しかったなーたん卒業発表があった「5周年コンサート」(2022年9月)や、凄まじい喪失感に襲われた「なーたん卒コン」(2023年1月)で、翌日は心の葛藤と戦っていた事を思えば、心地よい疲労と寂寥感も悪くないものです。

 

書きたい事は色々あります。ネタが無いときに記事を書くのも辛いですが、書きたい事が多すぎるのも、記事の構想整理が必要で直ぐには書き出せないものです。ただ、私が昨晩、全てが終わった後に、先ずこれを書きたいと思っていた事がありますので、イコラブ歴史における1つのマイルストーンとなった2023年3月2日を語る上で、真っ先に触れたいのが今回記事で書く内容となります。

 

見どころ満載だった昨日の公演ですが、何より心に残った事。それは「色」でした。これを語る上で先ず見て頂きたいのが、前回武道館公演のダイジェスト映像です。「青サブ」を披露しているヤツですね。

 

 

私の前回武道館公演の印象は「暗さ」です。コロナ大流行という世相や、それに伴うファンやスタッフの厳戒姿勢もさる事ながら、物理的な照明やペンライトの暗さが印象に残っています。前掲した「青サブ」もサムネからしてそうですが、自分の中で白と黒しかないモノトーンの世界だと感じるのです。いや、実際は違いますよ。メンバー衣装はパステルカラーですし、客席のペンライトも良く見れば様々な色です。メンバーも頑張ってくれ、当時は大きな感銘を受けたのは事実です。ただ、どうしても空席が目立ち、その部分は照明が落とされると黒くなってしまうのです。夜の地球を人工衛星から撮影すると、光の少ない地方等が黒くなっているのと同じですね。そもそも存在した「一席空け」規制に加えて、コロナ感染状況で来場を見合わせた方が続出したのが前回でした。

 

それに比べて昨日。照明が点いている開演前の状態で、既に前回とは違う様相でした。上から下までギッシリと埋まった武道館。前回の寂しい光景とは全く異なっていました。

 

 

そして開演を迎えて会場照明が落とされ暗転すると、武道館の特徴的な形状を示すように色とりどりの光が広がりました。満員のオーディエンスが手にするペンライトの光。この光景がずっと見たかったのです。休日の銀河劇場すら満員に出来なかった初期、生きがいとも言える現場を制約した忌まわしいウイルスとの戦い、「今日が『てっぺん』で、光の海は見納めかも」と悲しくなった5周年コンサートの去り際・・・。初手「この空がトリガー」の落ちサビのケチャは、武道館にぶつかる無数の光の波に見え、その「色」とこれまで自分が経験してきた「イコラブの歴史」を重ねた時、この日初めての涙が流れたのでした。

 

 

本編終盤の「青サブ」は、今回ツアーで新調されたメンバーカラー衣装でした。ここでも感じた「色」。振り返ってみると、3年にも及んだコロナとの戦いは色を失った期間だったとも言えます。美しく着飾って外出する事の制約、桜のピンクを楽しむ花見や夜空を彩る花火大会も無くなりました。飲食店の営業自粛が求められた頃は、戦時中の灯火管制の如く、夜の街が静まりかえっていました。しかし、そんな時期が終わろうとしています。ウイルスは依然として存在するものの、その「付き合い方」を覚え、「色」があった以前の時代を取り戻そうとしているのが2023年春の現在地です。ステージに輝く10色の「色」は、その事を高らかに宣言しているように私には映りました。そして大サビ。ここでは前掲の動画でも分かるように、ステージの端から端までメンバーが横一線に広がるフォーメーションが好きなのですが、昨日はそうではありませんでした。ステージ中央に2列で並ぶフォーメーション。それは、10人になったけれども、全員で肩寄せ合い団結して歩んでいく覚悟を示唆しているかの様でした。

 

 

その「青サブ」に続いたのが「探せダイヤモンドリリー」。これまでのツアーとは順序が逆になり、一瞬オミットされたかと思いましたが(武道館のレギュレーションに「ガチ恋口上」は厳しいのかなと・・・)、しっかり入れてくれました。なお、声出し状況については、これまでのツアーと変わらず、と言うより湧く新曲(Junkies等)が入った事でこれまで以上となった感がありました。まあ、ルールだから煽りはしないけど、諸々察してねと言う事だったのでしょう(笑)。

 

「ダイリリ」は前回武道館公演で一番印象に残っている楽曲です。何度か書きましたが、メンバーの誘導によって大サビパートで行った会場のクラップ。それは暗い会場に響く、悲壮な誓いでもあったのです。「先も見えないこんな状況だけど、希望だけは捨てずに頑張ろう」と。思えば酷い時代でした。気の合う仲間と酒を酌み交わす事も出来ない。新たな発見を目指した旅行も出来ない。そして、大好きな人やグループに声援を送る事も出来ない。ただ、当時はそれが当たり前であり、そこからの正常化は到底見通せる状況にありませんでした。けれども、いつか終わりは来る筈だから、その日まで頑張ろう。それが前回武道館での「ダイリリクラップ」だったのです。泣いているファンもいました。瞳もステージで涙を流していました。

 

昨年の春ツアー。本編最後の楽曲としてセトリに入っていた「ダイリリ」でも、会場一体となったクラップがあったのですが、それは前年武道館で見た光景とは異なっていました。会場の照明が明るく点され、本編最後を彩る疾走感の中、元気に力強く打ち鳴らされるそれだったのでした。当時の観戦記にも書いたとおり、まだ「終わり」は見えないものの、何か潮目は変わった事を感じさせるクラップでした。

 

※2022年4月10日付観戦記事

 

そして昨日。2年越しの伏線回収とばかりに、今回も「ダイリリ」最後に会場一体となったクラップが実施されたのでした。楽曲も場所も同じ。しかし決定的に異なっていたのが、その意味合いです。それまで暗かった会場内に、クラップが始まるや照明が点され、武道館が一気に明るくなりました。そこに映る満員の観客と、聞こえる歓声。前回とは何もかも違います。分かっているファンも多かったと思います。「あの日」の答え合わせだと言う事を。2年前の「誓い」を我慢強く守り、その結果として再び実現出来たクラップなのです。「辛い時期を良く耐え抜いたね」、それはファンからメンバーへ、メンバーからファンへ、そしてファン通しで称え合うクラップでした。もう春です。厳しい季節は終わろうとしています。そしてその先にイコラブの輝かしい未来が待っているのです。その事を瞬時に想い、あの日の倍以上の手のひらが奏でる力強い音に、私はこの日最大の落涙をするのでした。

 

 

以上、今回は昨日の武道館公演における一番の感動を書きました。ダイリリクラップについては、ご一緒したブロガー仲間の方々も口々に感動を語っていたものです。まさに私の中での「イコラブ2度目の武道館」は、ダイリリクラップに象徴されたと言って過言ではありません。

 

まだ、今は昨日の余韻の中にいます。次回以降もつらつらと昨日の素敵な思い出を語らせて頂きます。(終)