「桜の咲く音がした」物語考① | イコラブとてっぺんまで(イコラブ応援ブログ)

イコラブとてっぺんまで(イコラブ応援ブログ)

アイドルグループ「=LOVE」(イコラブ)への思いを気ままに書いています。「イコラブをてっぺんまで」ではなく、一緒に頂点を目指したいと思い、このタイトルにしました。イコラブを愛する方はもちろん、これからイコラブを知りたいという方にも読んで頂けると嬉しいです。

こんにちは。

 

今回は前記事で頭出しした、「桜の咲く音がした」(以下「桜音」)と「ズルいよ ズルいね」(以下「ズルズル」)との関係を考えてみたいと思います。「桜音」MVで展開される物語に係る自分なりの解釈であり、そもそも「ズルズル」と関連性があるのかは不明ですが、私はこう感じたと言う個人的見解としてお読み頂ければと存じます。

 

「桜音」のMVを最初に観た時から、「ズルズル」との関係性を感じました。先ずイントロでのダンス。0:18くらいに一瞬展開されるバレエのような振り付けが、「ズルズル」を思わせます。そして制服のなーたんと駅ホームの組み合わせは、まさにドンピシャ。

 

 

そして「朝は3両目が何となく好き」は、「2両目君はいないね」に重なります。ただ、この点に気付いたものの、当初はそれほど気にはしませんでした。他にも「特急」など、これまでの楽曲を連想させるワードがありましたし、失恋歌の「ズルズル」と、恋の始まりを歌う「桜音」は真逆だと感じていたくらいでした。MVのカラーも「ズルズル」の青に対して、「桜音」はピンクと対比が際立っています。

 

そして昨晩。それまで歌声やパフォーマンスに注目してMVをリピートしていたのですが、そろそろ映像にも注目しようと、動画内で繰り広げられる各場面に注意を払ってみることにしました。最初に引っ掛かったのは、瞳が泣いているシーンです。それは過去の回想シーンのことで、具体的には間奏(3:09~)と落ちサビ(3:25~)で、泣いている姿が観られます。

 

 

 

あれ、何で泣いているんだっけ?これが謎解きのスタートでした。若い女の子の悲しそうな涙。やはり連想するのは失恋です。注意して見ると、泣いているシーンを含めて回想の場面では瞳の髪はポニーテールに対して、現在の駅ライブ場面ではストレートにおろしています。その境として登場するのが、キーボードの鍵盤に挟まっていたポニーテールを結んでいたリボン。

 

 

それが見つかり、鍵盤の音色が正常化したことで、瞳の表情も明るく晴れ渡るのです。軽快に演奏の鍵盤を叩き、コーラスを乗せる駅ライブ。しかし、最後には(4:134:21)何かを想うような表情を見えるのです。まるで遠い日に思いを馳せるかのように・・・。

 

 

 

ここに至り、私は瞳が過去の辛い失恋(その恋のスタート)をノートに綴り、それを「nekoze。」が歌っているのでは無いかと考えました。そして「ズルズル」へと繋がります。同曲で描かれていたような失恋をした瞳。昨日リブログした過去記事で、私は「最後にはやはり『今もまだ想っていて…』と言ってしまう心の彷徨が切ない」と書きました。「ズルズル」に勝手にサブタイトルを付けるなら、ズバリ「断ち切れぬ想い」。それが切なさを込めたなーたんの歌声にピタリと嵌まり、その悲しさが心の中で増幅するのです。

 

そして、時は経ったものの、心のどこかに抜けない棘があり、恋の歌を作詞した際に押し込めていた想いが溢れ出してしまいます。前向きで明るい恋の歌ですが、それとは裏腹にまだ前を向けない自分の心に気付くのです。「会いたかったんだ ずっと 心の底から惹かれる 特別な人」、泣いている映像の中流れる、瞳の落ちサビが切なく響きます。

 

これは完全な妄想となりますが、ポニーテールと紺のリボンは失った恋の思い出なのかも知れません。その髪型が好きと言ってくれた、リボンをプレゼントしてくれた、そんな事が考えられます。ところが何かの拍子で、そのリボンを無くしてしまう。そこで駅ライブは練習時とは違うおろした髪で臨んだところ、思わぬ場所からリボンが見つかり、そのことで音色が正常化しました。これを私は過去を断ち切った象徴と見ました。いくら忘れがたい恋でも、いつかは断ち切らなければならない。それに拘っていては、自分の心をいつまでも正しく発信することが出来ない。鍵盤を叩いても、綺麗な音色が出ないように。リボンは心に刺さった棘であり、それがようやく抜けたのです。ですから、最後の何かを想うような表情は、ようやく過去となった記憶に「ありがとう」を言い、これからへの決意を固めたものと想像します。「ありがとう もう会わない人」、だけど「今はもう想いを断ち切って」というのが、アフター「ズルズル」なのです。

 

さて、そこで気になるのが、なーたんとの関係です。瞳を含めたnekoze。の3人と、なーたん、そして友人と思われる衣織ときあらちゃんの3人は別軸で物語が進んでいきます。そこで私は、過去の失恋を乗り越えた瞳が、今まさに恋が始まったなーたんを励ます意味で、歌っているのではと考えました。昨日、「半分恋愛応援歌で、半分失恋歌」と書いた真意はそこにあります。この駅を使うであろうなーたんに、この歌を聞いて欲しいと。

 

しかし、この解釈から今は少し変わっています。2つのストーリーは同時展開しているのではなく、時間差があるのではと感じているのです。それについて続けたいのですが、長くなりましたので一旦終わらせます。続きは次回に。しかし、こうした妄想は楽しいですね。(続)