私はさかなクンが好きです。

そのさかなクンの自叙伝「さかなクンの一魚一会 〜まいにち夢中な人生!〜」を原作とした映画「さかなのこ」を観ました。

誰も悪い人が出てこない(ちょっぴりイヤな人は出てきますが)、ほのぼの温かい気持ちになる映画です。

クスッと笑えるところがたくさんあって、癒されました。

深く考えさせられたのは、井川遥さん演じるミー坊(さかなクン)のお母さんでした。
以前から、さかなクンのお母さんのエピソードは知っていましたが、こうやって映像化されると改めて凄い人だなぁと感動しました。


子どもを丸ごと受け入れて信じる。
危ない、失敗する、と思うことでも、子どもの「やってみたい」という気持ちを尊重して、決して「ダメ」とは言わずに、最後まで見守る。
子どもが興味を持って楽しんでいることを、自分も一緒に楽しんでみる。
子どもが夢中になっていることを、周りに流されずに応援し続ける。

これって子育てをする上で大切だとはわかっていても、難しくてなかなかできないんですよねー。
子どもを信じて見守るって、親にとってはとても怖いことだと思うのです。
特に、危険かも?失敗するかも?将来困るかも?と思うことに関しては、どうしても親が制限したり誘導してしまいます。
それは「子どものため」と言いながら、本当は「自分の安心のため」なんだと思います。
子どもが失敗すること、失敗した後のことまで受け入れる器がないからです。

ミー坊のお母さんは、どんな時でもミー坊を受け入れて信じて見守ります。
これはダメでしょと思える場面でも、決して「ダメ」とは言いません。
それは終始一貫しています。
ミー坊が失敗することまで全部を受け入れる覚悟がお母さんにはあるのです。
その時のお母さんの気持ちを考えた時、私にはできないな、この人はなんて強い人なんだろう、と思いました。

お母さんだけでなく、ミー坊の周りはみんな優しくて面白い人たちばかり。
ミー坊をありのまま受け入れ、ミー坊を楽しみ、ミー坊を尊重する人たちに囲まれて、ミー坊はのびのびと成長していきます。
そしてミー坊の周りの人たちも、そんなミー坊に影響を受けながら、自分の人生を見つけて歩いていきます。

ゆるゆると肩の力を抜いて観れる、そして観終わった後はほんわか温かい気持ちになれる。
オススメの映画です。 
さかなクンと中学高校の同級生のドランクドラゴンの鈴木拓さんも、ミー坊の学校の鈴木先生役で出ていました。


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