卒業式は満面の笑顔。
この3年間で一番の笑顔でした。
私は…たぶん保護者席で一番ボロボロに泣いていたと思います。
退場しながらそれを見た長女が「なんで泣いてんのー!?」ってまた一層笑っていました。
なんで泣いてんのって…
思い出していたんだよ。
この学校に行きたい!って自分で決めた日
誰にも頼らず一人で勉強をがんばってた日々
「合格した!」って受験番号の写メが送られてきた時
ホッとして解放感に満たされてこの体育館で二人で説明会に参加した時
制服が届いて写真を撮った日
入学式の日
めっちゃ楽しいっ!って通ってた1年生の春
少しずつ希望が挫かれていった日々
それからずっと何かと戦っていた3年間
その時間が走馬灯のように巡って…
涙がボロボロ止まらなかったんだよ。
教室でひとりずつ卒業証書を受け取り、最後のホームルーム。
先生の話、あれは未完成で終わった貴女の卒業研究のテーマについてだったね、きっと。
先生もずっと貴女の味方だったんだよ。
昨日何気なくInstagramを開いたら貴女のページが一番に画面に出てきました。
愉快なギャル友だちと一緒に校門で撮った記念写真。
そこに添えられていた優しいコメントにまた涙が溢れてしまったよ。
貴女のママで居られてしあわせだと心から思いました。
ありがとう。
そして、今、1冊の本を読んでいて、これがまた思いとリンクして涙。
最近泣いてばっかりだな。
「教えて、明橋先生!何か他の子と違う?HSCの育て方 Q&A」
その中の「おわりに」の章「ニューロダイバーシティ(神経多様性)という考え方」に書かれている事を一部抜粋して紹介させてください。
「ニューロダイバーシティ(神経多様性)」とは、「生物多様性」と同じように、神経の発達にも多様性があり、いろんなタイプ、感じ方、感覚を持っている人がいることに意味があるという考え方です。
この神経の発達の多様性の例として、自閉スペクトラム症、ADHD、アスペルガー、HSC、定型発達を挙げています。
以下、引用です↓
『さかなクンの著書の中に、学校での出来事が書いてありました。
子どものときにタコの絵を見たのですけれど、そこで一気にファンになってしまって、それから授業中もタコや魚の絵ばかり描いていた。そうすると成績が急降下した。お母さんは、先生から何度も、「授業中、魚の絵ばかり描いています、何とか言ってください」と注意を受けたんですけれど。
そのときのお母さんの言葉ね、「あの子は魚が好きで、絵を描くことが大好きなんです。だからそれでいいんです。みんながみんな一緒だったら先生、ロボットになっちゃいますよ。あの子には、自分の好きなように描いてもらいたいんです」と。
学校の先生に言われたからといって、それを子どもに注意することはなかったと書かれているんですね。
さかなクンは、自分はこの魚好きを恥ずかしいとか、変だとか、一度も思ったことがない、それは、お母さんが自分のことを理解して育ててくれたからなんだ、と書いています。』
私はさかなクンが大好きです。
さかなクンのこのエピソードを読んでとても温かい気持ちになりました。
さかなクンを見ていると楽しくてしあわせな気持ちになるのが納得できました。
私もいつも娘の味方で居たいと思っています。
でも厳しい現実、同調圧力に負けそうになります。
そんな時はエレイン・N・アーロン博士の言葉
「他とは違う子の親になるなら、他とは違う親になる覚悟が必要です」
「HSCを育てることは、人生で最大の、そして最高に幸せな挑戦です」
これをいつも心に刻んでいこうと思います。
卒業おめでとう。
これからも貴女のしあわせを願っています。