●阿此多尊者 / 阿氏多尊者 (あじたそんじゃ)
(※画像は文化遺産オンラインより) 東京国立博物館所蔵 「十六羅漢像」)
サンスクリット名は「Ajita」。
十六羅漢の一人で、
一千五百の阿羅漢と共に、鷲峯山(しゅぼうざん)に住んでいた。
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今回も十六羅漢です。
十六羅漢に関しての説明は
「賓度羅跋囉惰闍尊者」を参照ください――
この羅漢について海外サイトにありましたのは、
平民の出でありながらコーサラ国のプラセーナジット王の娘に
惚れられ、徐々に王にも認められて結婚まで至ったと――
やがて、
夫婦で世俗的な執着を絶って僧団に参加。釈迦の弟子の中で
一番功績ある者として讃えられたそうで、また弥勒菩薩と同一視
する経典もあるのだとか――
で、住んだとされる鷲峯山ですが――
wikiによると、
インド北東のビハール州にある霊鷲山の別名のようです。
釈迦が無量寿経や法華経を説いたとされる山だそうで、日本では
読み方こそ違うものの、同じ漢字の名前の山が複数あるようです。
山岳信仰に於いて、その縁起に準えたものでしょうか。
ご利益等は、十六羅漢共通して
「悟りを開く」や「正しき仏法を知る」かと。
印は、合掌で。