●都市王(としおう)
(※画像は文化遺産オンラインより) 奈良国立博物館所蔵 「都市王図」)
亡者の審判を司るとされる「十王」の中の一尊。
あまねく一切を照らし、三途を離脱せしめて涅槃の果を
得ることを本誓とする。
本地仏は勢至菩薩で、亡者の一周忌に於ける審判を司る。
身に法衣法冠を着け、筆を持ち記する勢を為す。
==============================================
「十王」の9尊目です。
毎度書いておりますが、「十王」とは亡者を審判する
十名の王のことです。
詳細は一尊目の「秦広王」を御参照頂きたく。
(※画像は文化遺産オンラインより) 奈良国立博物館所蔵 「十仏十王図」)
※ 色はこちらで補正してます
自分が参照している本の内容は上記程度ですので、
またもネット上からの情報で補填いたします。
亡者の死から一周忌の裁きを司る尊であり、亡者の遺族が
一周忌の法要を行っておれば、悪道に堕ちた者も再審に及ぶ。
というようなことが書かれてありました。
・・・・前回の100ヶ日での再審請求をも却下された、若しくは
敗訴した者に対する2度目の再審請求という感じです。
思うんですが、遺族がいない場合どうなるんでしょうかね・・・。
特に昨今、
一人っ子の家庭が増え、また子供を作らない選択をする人も
増えてますが、となれば遺族による一周忌供養が何れ不可能になる
人も実質増えそうですが・・・(永代供養は遺族によるものじゃないですし)。
まぁ、
十王は中国発祥で、チベット仏教や浄土真宗には必ずしも受け入れ
られていない概念なので、上記の件も後付け 解釈次第でどうにでも
なりそうな気もしないでもないですけど・・・
・・・っていうか、悪い事しなければ心配いらないんですけどね。
ご利益に関しては、
これまでも書いてきました通り、十王信仰が閻魔大王の信仰と同一視
されていたとのことですので、閻魔大王との結縁が十王との結縁に
代わるかも知れません。