●勢至菩薩(せいしぼさつ)
(※画像は文化遺産オンラインより)
(東京国立博物館所蔵「勢至菩薩立像」)
インド名は「マハスタマプラプタ」。
(wikiでは「マハースターマプラープタ」だが発音による違い)
これは「偉大な威力を獲得した者」を意味する言葉で、
故に「大勢至菩薩」とも呼ばれる。
『観無量寿経』にも
「知恵の光を放って普く一切を照らし、
三途を離れて無上力を得しむ。
故にこの菩薩を大勢至と名づく」とあり、
地獄の亡者を苦しみから救い、
仏門へ引き入れて正しき行いをさせるという。
あまりに威力の強い菩薩であるため、
足を一踏みするだけで三千世界はもとより
大魔王の宮殿すら揺るがすとされ、
「得大勢菩薩」とも呼ばれる。
また、人々を迷いや苦しみから救うとされる。
午年生まれの人の守り本尊でもある。
観音菩薩と共に阿弥陀如来の脇侍とされた
『阿弥陀三尊』として祀られることが多い。
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阿弥陀様の脇侍なので、単独で祀られない分
マイナーな菩薩さまです・・・。
また経典によっては、
釈迦生誕前に無諍念王という王様に千人の子があり、
長男が観音に、次男が勢至に、
無諍念王が阿弥陀になったとされており、
そのため観音菩薩と姿が似ているのだとか・・・。
これもマイナーさ加減に拍車を掛けているのかも・・・。
御利益は、
「知恵を得る」、「煩悩が去る」、「悟りを得る」・・・・
アラやだ、お坊さま専用の菩薩様かしら――
と、思いそうですが、
「家内安全」、「災難除去」、「招福」の御利益もありますよ~。
午年生まれの人に限っては「厄除け」・「開運」の御利益も。
真言は、
『オン・サン・ザン・ザンサク・ソワカ』
印は中指以外の先端を合わせます。
唱えて頂けている動画。