●波利采天女(はりさいてんにょ)
(※画像は「仏教珍籍刊行会」発刊 『新纂仏像図鑑. 天之巻』より)
「波利賽女」、「頗梨采女」とも。
八大龍王の一尊である沙伽羅龍王の、その第三の姫。
および牛頭天王の后とされる。
日本に於いて、牛頭天王は祇園精舎の守護神として
その本尊とされるが、方や波利采天女は厳島明神の
本尊として祀られる。
瓔珞(仏教に於ける首飾り・胸飾り)を身に着けて、
宝冠を頂き、左手に宝珠を持って、右手は垂れて
掌を外に向けて施願とする。
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八大龍王の一尊の娘という尊です。
ただ、その親たる龍王は詳細が不明だったりしまして・・・
一方、娘たるこちらの尊はwikipediaにも項目があったり
します。
で、
wikipediaには、上記よりも記述がありまして、
日本では行疫神として畏怖されると共に、スサノヲノミコトと
習合され、神仏分離まで八坂神社の祭神とされたとのこと。
・・・・八坂神社さん、「牛頭天王」に「スサノヲノミコト」や
「蘇民将来」、謎の存在である「武塔神」などたくさんを
習合させてましたけど、まさか牛頭天王の后さえも習合
させていたんですね・・・。
八坂神社さんについては、
開山されて間もない頃に色々とやっとるっぽい…
という疑惑が、自分としてはあります。
でもまぁ過去はどうあれ、現代は尊崇されるべき神社さん
だとも思ってますので、今更いいっちゃあ いいんですけどね。
※疑惑に関しましては気になる方だけ、(↓)をお読みください、長めですが
ご利益は牛頭天王と同じ厄神、且つ八坂神社で祀られてますので、
同じように『病気平癒』・『厄除け』になろうかと。
印は上記に施願印とあります。
施願印というのは聞いたことないですが、
おそらく施無畏印と与願印のことと思いますので、
以下の形にして手を下にしればよいかと。