●摩睺羅伽 / 摩睺羅王(まこらか / まこらおう)
(※画像は「仏教珍籍刊行会」発刊 『新纂仏像図鑑. 天之巻』より)
サンスクリット名は「マハーラガ(Maharaga)」(Mahoragaとも)
で、「摩呼洛伽」「莫呼羅伽」とも書く。
別称は「摩休勒」、「大蟒神」、「大腹行」、「質朴」など。
サンスクリット名は大蛇を意味する名。体は人の形で、
蛇の頭を有する。また緊那羅天と同様に楽神である。
天竜八部衆の一尊にして釈迦如来の眷属。且つまた、
観音二十八部衆の一尊。
胎蔵界曼荼羅外金剛院の北方に位置して、侍者二名を
両に置く。左の侍者は頭に蛇を巻き、右は座して笛を吹く。
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今回、摩睺羅伽です。
こちらもメジャーとは言わないまでもマイナーではない天部
なのですが、やはり本の記載順の巡り合わせが悪かった
ようで、今の今まで真言を上げていませんでした・・・。
さておき、
別称である「大蟒神」の「蟒」は「うわばみ=大蛇」のことで、
蛇の顔の天部であるのは間違いなさそうです。
・・・が、本にあった像は人の頭だったりするのが なんとも・・・。
2種類載ってたんですが、2種類とも、というのがなんとも・・・。
その もう1種類・・・(↓)
なんか、只のオッサンです・・・。
ともあれ、御利益は、
「一切知を得る」だそうです。
「一切知=全ての知恵」ということなので、概ね「悟りを得る」と
同等のご利益と言えるのではないかと。
あとは、学問の面でのご利益ありとして良いでしょう。
真言は
「ギャラ・ランダラ・ラン・ソワカ」
です。
印は、普印とありましたので、普通に合掌でOKです。