●熊野権現(くまのごんげん / ゆやごんげん)
(※画像は文化遺産オンラインより 財団法人「根津美術館」所蔵 『熊野曼荼羅』)
別称は「熊野大神」。
熊野三山に対する自然崇拝の神であるが、天竺に
あった摩訶陀国の善財王らが飛来し、三山それぞれに
鎮座したとも説かれる。
三山は熊野川を御神体とする本宮大社、那智の滝を
御神体とする那智大社、神倉山の「ごとびき岩」を
神の依代 とする速玉大社である。
現在でこそ一神であるが、本来はそれぞれ異なる
自然神であり、それが神道の神との習合に伴い
一つの神とされた。更に、仏教との習合も行われ、
熊野本宮大社はスサノヲノミコトと阿弥陀如来、
熊野那智大社はイザナミノミコトと薬師如来、
熊野速玉大社はイザナギノミコトと千手観音と
された。
以上の三神は「熊野三社権現」と称される。
============================================
全国に3千社もある熊野神社の主神です。
自分の住まう小林市にもちゃんとあります。
ただ、リブログ先でも書きましたが、各熊野神社で
御利益が異なるようでして・・・。
恐らくは、三山の何れから分霊されたかというのも
関係しているのでしょうが。
一応は何処の熊野神社であっても「所願成就」の
御利益はあるようですが、赴かれる際は念のため
調べてからの方が良いかも知れません。
神社なので祝詞の筈ですが、修験道からの神なので
真言を唱えます(祝詞もあるかも知れませんが)。
「オン・サンネイ・サンネイ・キレイギャレイ・ソワカ」
祝詞を唱えたい方は、習合されている神道の主祭神に
合致するものを唱えるのが宜しいかと。
印は不明です。まぁ、合掌で問題ないでしょう。