10尊目――といいつつも、実質9尊目でもあります。
●千手観音(せんじゅかんのん)
(※画像はwikipedia)
インド名は「サハスラブジャ」。意味はまんま「千の手」。
なので、他の腕の多いインドの神もそう呼ばれるため称号みたいなもの。
密教に於いては観音菩薩の変化した六観音の一つとされ、
餓鬼道に転生した人々の救済を主とする。
また、子年生まれの人の守り本尊でもある。
千の腕の掌に一つずつ目を持つ。
千の腕は、どんな人にも差し伸べる救いの手を
千の目は、人々を教え導く知を表している。
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子供心に、
「千本も腕あったら絡んじゃわないのかな」
――とか思ったものです。
今だと、
千本も腕あったら筋トレってどうすんだろ。
シャツとか着れないし、寝るときうつ伏せじゃないと無理だろうし。
関節が多いから稼働フィギュア作ったら、結構な高値になるだろうな
てなことを思う――結局は小並感。 Σ(>Д<)アウチッ
御利益は、
千本それぞれの腕に御利益があるとのこと。
が、
千も書いてあるものはネットでも見当たらないっす。
それ以前に、マジメに千も書かれてある書物ってあるんだろうか・・・。
あ、経典はあると思いますけどね。
ただ、
水滸伝の108星みたいに、”他のと被ってないか?”的なのも
あるんじゃないかと・・・だって、1,000ですよ? 1,000。
ともあれ、
病気平癒、悪鬼退散、五穀豊穣、不安を取り除く、
宝を与える、知恵を授けるなどなどある様子。
自分に必要不必要の如何に関わらず、
一度にたくさんの御利益が得られると思いませう。
「不安を取り除く」に関しては当ブログのテーマでもありますし、
不安の種たりうる「病気の平癒」や「宝を与える」まで叶えば、
ありがたいことこの上ないところです。
真言は
「オン・バサラ・ダルマ・キリク」
ダルマは、あの達磨と同じ言葉。 サンスクリット語で「法」の意味。
また、発音の関係もあって、
「オン・バサラ・タラマ・キリク」
や
「オン・バザラ・ダラマ・キリク」
としているものもあるです。
印は、なんか図だとわかりにくいっす・・・。
人差し指と薬指だけ、先端の方でバツ字に組ませるというもの。
唱えて頂けてる動画。
次回は、ペットと旅に御利益、ちょっと恐い「馬頭観音」。