31(198)一致した事件【SOPHIA裏切りの花】

この物語は【SOPHIA追憶の花】ソフィの旅の続編です

『1(87)*クラン崩壊後のソフィ*【SOPHIA追憶の花】ソフィの旅*』

[導き手はゼラニウム]

　　　我々吸血種は造物主たる始まりの吸血種クラウスの逃れられない血の呪い

　　　イニシアチブの頂点の影響下で生きるも死ぬも左右されるのだ

　我々丿調べではヌブリエパ王が死んだのは恐らく

                クラウスがソフィをアレンと同一視し

  Ａ命を与えたあの時に情緒不安定なイニシアチブが同調伝播し多くのヴァンプ含めてリスラム王家も王と一部を除いて全員が自害した

金武源魁がそれを利用し王と生き残りを刹しリスラムを滅亡に追いやったと記録されていた　

　　木蓮はあの おぞましき謀略のビジョンを見たと云うのか？｣

調査隊員｢人間のヴラド機関の記録と一致しますので恐らくは・・・・・」

ｾﾞﾗﾆｳﾑ｢ウム、・・・・」

我々ヴラド機関は300年前のクラウスの御心を惑わすアレンの死等の事態で

吸血種達がイニシアチブの暴走で自殺をしてしまうと云う同じ過ちを侵さない様に

血盟議会ヴラド機関は吸血種の国々に人間のヴァンパイアハンターの派遣を人間のヴラド機関に要請した

この事は血盟議会上層部意外には極秘事項として扱われていた
リスラム王家も例外では無くシルヴァティカ王の代で滅亡寸前だった為に常にハンターの護衛を付けていた
やがて再興を果たしたリスラム王家は三代で隆盛を極めて居た

しかしそれから100年後

今から200年前のあの時、悲劇は繰替えされた

クラウスが再び乱心で世界中のヴァンプが自殺をした
リスラムの城のヌブリエパ王をこの乱心から護衛するのは人間のヴァンパイアハンター金武 源魁と冠 霧涼だ

そしてリスラムの城に遺された遺体は…リスラムの王ヌブリエパ-リスラム王と冠 霧涼

我々は人間のヴラド機関に遺された金武厳魁の書簡は木蓮の見た過去の記憶との描写とほぼ一致した故に

全てが事実だった事を改めて確認した

[続く]

この物語は【一人ぼっちのリリー】のシリーズです 

『1*クランの掟*【一人ぼっちのリリー】』

ストーリーの伏線等ございますので

①【一人ぼっちのリリー】から

②【TORMP外伝】百合子のソフィの話

③【SOPHIA追憶の花】ソフィの旅

④【SOPHIA勿忘草】シルベチカの物語

⑤【SOPHIA裏切りの花】

の順にお楽しみ下さい

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