3(158)庭師は勿忘草*【SOPHIA勿忘草】シルベチカの日記 | (注)†LILIUMの秘密の花が綻ぶログ†妄想小説は伏線を張り巡らせているのでテーマから①から投稿順にお読み下さい

(注)†LILIUMの秘密の花が綻ぶログ†妄想小説は伏線を張り巡らせているのでテーマから①から投稿順にお読み下さい

このブログではTRUMPシリーズの気になった点や
妄想を交えた仮説を中心に書いて行きたいと思います

 


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私達の家となった古い城は長い間誰も住んでなかったから最初はホコリだらけで

蜘蛛の巣だらけで庭は荒れ果ててたけど
そこには自由と光が満ち溢れていた

皆んなで協力して掃除をしたら
ほら、見違える程綺麗になったわ

巨大な絵画も沢山飾られてるし
美しい宝石や装飾品も沢山有る
まるで夢の世界に居るみたい
「これ素敵ね」と言って中央に親指大のダイヤが据えられ周りに細かい宝飾されたティアラを一つ手に取り
頭を飾って壁一面大鏡の姿見の前で
くるっとターン

ウフフ
まるでお姫様になったみたいね


あ、
お城の外でお館様が呼んでるわ
急いで行かなくちゃ

「庭園を造るから手伝って欲しい」って言われて嬉しくて心が踊ったのを思い出すわ

お館様ったらあんなに楽しそうに

「楽しい
こんなに楽しいのは二百年ぶりだ」



「庭も手入れして
 花も植えた
 沢山植えた

 城の周りに生えてる花は豊富だから
 次第に城の庭は花で満ち溢れた
 楽園だ
 僕は楽園を作ったんだ
 まるで天国だ」


そしてお館様は一際大きく咲き誇るヒルガオに向かって

「僕は君みたいな花になりたいな」

と語っておられたわ

そして「他にも沢山植えた

カトレア、キャメリア、クレマチス、ナスターシャム
薔薇、桜、ミモザ、紫蘭、竜胆、ジャスミン、マーガレット、マリゴールド、スノウ、百合、

そして看守の木蓮
君の名前の木も植えたし


門番、君の名前の花も植えておいた」

「私の名前の花は〔勿忘草〕…」

「そうだ君の名の花

【シルベチカ】だ」


そうおっしゃってくださいました

私は嬉しくて嬉しくて涙が溢れて何度も何度も「有難うございます」
ってお礼を言いました