長崎で夜景といえば稲佐山の展望台。
というわけで行ってきた。
良い感じで撮れたかな。
パンフレットのキャッチコピーの言葉を仮りると、これが『1000万ドルの夜景』というやつだ。
大きく出たな…。
だが確かに綺麗だ。
展望台は大多数がカップルでごった返している。
この場にいる99.9%の人が夜景に見入っている中、わたしは夜景とは真逆の方向を見ていた。
そこにあったのは…。
電波塔たちだ。
なぜか夜景よりも惹き付けられるものがあった。
何かは解らないが、夕暮れ時にライトアップされた鉄塔が妙に綺麗なのだ。
上で99.9%と書いたが、つまり0.1%の人は夜景以外の場所に見入っているわけだ。
そう、わたし以外にも数名、鉄塔にカメラを向けている者がおり、何かしら不思議な連帯感のようなものを感じた…。
彼、彼女らと一瞬目が合った。
「君、解ってるねぇ」
とでも言いたげな表情をしている。
いや、きっと目でそう言っているのだ。
『ザ・タワーの世界へようこそ!』
タロットのタワーはあまり良いイメージではないが、いやしかし天を貫くようにそびえ立つ塔というものは魅力の対象となっても不思議ではないように思う。