たっぴーのムジカしくない日記 "Incominciate!!" -3ページ目

たっぴーのムジカしくない日記 "Incominciate!!"

主にオペラの感想等を亡備録として書き連ねていこうかなと思ってます。
その時感じたことをそのまま書くようにしてますので、文筆がおかしいことは多々ありますが、良ければご覧下さい。

すんごかった!!

 

ほんとすんごかったわカマレナ!!!

 

ガチで良かった!!!!

 

もう凄すぎて、カマレナに心鷲掴みされた。

 

終わった後フラフラした。

 

なんだろね、琴線に触れたとか言うけどそんなもんじゃなくて、琴線をがぶりとカマレタ、そんな感じ。

 

うおおおおおおおすげえええええええ…みたいな。

 

 

 

遡ることだいぶ前。

 

忘れもしないチケット発売日。

 

なんとこの日は浜離宮朝日ホールでやったベルカントシリーズ第2弾のチケット発売日でもあったんですね。

 

なので、後輩とスタンバって、スマホ並べて、チケット販売開始と同時にうりゃうりゃうりゃーっと連打ですよ。お前は北斗の拳か高橋名人かというね。

 

そして浜離宮は惜しくも最前列が取れなかったけどこちらのカマレナは最前列を確保。しかもほぼセンター。で、オケ付きなので恐らくほんとのど真ん中はマエストロが

 

来るだろうと予想して抑えた所がビンゴ。カマレナの真ん前でした。いえーい。

 

オペラは後ろの方の席を取るけど、リサイタルは近くがいいんだよね。これは趣味の話

 

ちなみにこんな感じ。右隣は私の連れが座りました。

 

 

プログラムの曲はどれも大好物なものばかり。

コロ助ならコロッケ、ドラえもんならどら焼き、私にはこれみたいなそれくらい好きなものばかり。

パンフレットがこちら。

 

 

ちょっと写真が見えづらいですが、まぁわかりますよね。ご容赦ください。

 

1曲目は、エロルド:歌劇《ザンパ》より序曲でした。つまりオーケストラの演奏で幕が開いたわけです。今回マエストロが園田隆一郎さんで、オーケストラが東京フィルハーモニー交響楽団という私としてはとてもウェルカムな素敵な組み合わせ。

でね、まぉこの曲がが素晴らしいのなんの。園田さんこの序曲今後も定期的に振ってほしい。だってね、結構ロッシーニだもん(笑)わたしゃね、一瞬戸惑いましたよ。エロルドって世を忍ぶロッシーニの仮の姿?とか思ったり。パンフレットにも「全体にロッシーニの影響が聴きとれる」と記されていて、やっぱそうだよなって。まぁただロッシーニだったらもうちょい流れるような感じには作りそうな感じはあるけれど。

で、やっぱそんなわけでロッシーニと言えば、園田隆一郎なわけで。うまーく東フィルを喜びで満たし、ワクワク感や軽快な統一感でもってまとめてくれていたなという印象でした。この曲好きになりました。

 

さぁいよいよハビエル・カマレナの登場です。

 

まずお洒落さんでした。

藍色と黒のタキシードに蝶ネクタイ。

蝶ネクタイの見える部分が布でなく…何ていうんだろう、硬そうな素材で出来てて、いくら動いても常に首元に動かずに鎮座してました。よくあれで歌えるなと思った。

更に曲を歌い出して分かったのは、指輪に緑の多分エメラルドがドドンとはめ込まれていてそれがとても自然な美しさと品、そしてエレガントさを演出してました。

ちなみに、いつもカツラを好んでいろんな物を着けていたイメージでしたが今回はノーカツラでした。ノーハヤシヤでもノーサンユウテイでもなく(歌さんタスケテ)

 

2曲目は、グノー:歌劇《ロミオとジュリエット》より「あぁ、太陽よ昇れ」でした。いきなりやられました~!!なんという優しく温かみのある声!!一気に虜になり申した。そして直観的に「これぞ本物」という声の凄み。色々聴いてるとその演奏者の格みたいなものが声の中に見えてきますが、間違いないんです、これは格が違うぞと。もう好きになる以外の道がない。そういう意味では僕はヌッチを思い出してしまうのですが、聴いていて声で自分の中の喜びが満ちていくのが分かる。素晴らしかった。そしてオケとの呼応もまた素晴らしい。さすが東フィルっていう思いもある。もいい音出してた。キラキラと静かな輝きが彼と呼応していた。結果間違いなくあの時彼はロメオだった。そう希望に満ちたロメオだった。

 

3曲目は、ドニゼッティ:歌劇《ラ・ファヴォリート》より「王の愛妾?・・・あれほど清らかな天使」でした。ファヴォリータではなく、ファヴォリート、つまりフランス語版。こちらは出だしで「あれ?」という感じがしました。もしかしてそんなに絶好調じゃないのかと。でもね、やっぱプロだよ。やっぱダメだったかってならなかった。並の歌手じゃもう明らかに想像の範囲内でこのリサイタル終わりかって思ってしまうところだけど、全然それがない。中声域で喉に違和感があってもアクートは驚異的な鳴りで会場を魅了。ほんと凄かった。鳴る鳴る。「そこからいけんの?」って思ってもいけるどころじゃなくて、もうその何歩も前を突き進んでいくと言いますか。驚きでしかないわけねこちらは。そして彼の声はなんとも温かみがあってね、フランス語のものもうん、合うなぁと思った。イタリア寄りだけど、技巧的でなく血の通った生きた人間を歌の中で表現している。例えばベルカントの王様フローレスなんかと比べても、そういう部分においてはカマレナの方に分があるのではないだろうか。ただ、個人的にはこの曲はイタリア語版が好き(笑)

 

4曲目は、ロッシーニ:歌劇《セヴィリアの理髪師》より序曲。今回、席が舞台の目の前で、過去にオーケストラをあんなに近くで聴くことはあまりなかったので新鮮でした。弦1本にしてみても、弾いた時の音の広がりや響く位置なんかの聴こえ方が違い、それぞれの楽器の出す音の輪郭がはっきりと感じることができました。いい意味で完全に混じりあう前のダイレクトな音を聴けてとても良かったです。オペラを聴く場合歌も含めてある程度まとまったものとして聴く為に基本後方の席に座ることが多いのですが、前でオケを聴くのも悪くないですね。東フィルさんの楽団員さんそれぞれが上手いから良かったのかもしれませんが、いずれにしても僕としては新鮮でした。セヴィリアに関してはそういう意味で非常に楽しかった。この序曲は死ぬほど聴いてるのですが、オケ全体としてではなく、各々の楽団員さんが単体のソリストのように聴くことができました。。演奏自体はロッシーニクレッシェンドを細かく丁寧に演奏されていたので高揚感に浸れてテンションも上がりましたが、最後の方の畳みかけていくあたりがほんのすこーし嚙み合ってない感じもしました。

 

さあ、5曲目です。曲目は、ロッシーニ:歌劇《チェネレントラ》より「必ず彼女を見つけ出す」でした。ロッシーニ大好きで、当然この作品は大大大好きなので、カマレナでラミーロのアリアが聴けるなんて夢のようという気持ちでおりましたし、METの映像も観たことがあったので、めちゃめちゃハードル上がっている状態で聴くことになりました。その結果ですが、そのハードルはカルガモ…ではなく軽々と超えて、「世界のカマレナここに在り」と言わんばかりのすんばらしい歌唱を聴かせてくれました。一言で言うと、「まじすげぇ」とか「やべぇ」って感じ。語彙力失いますわ、あんなん聴かせられたら。曲終わり拍手しながら放心状態でした。「もうなんなんだこの人は~!人なのか神なのかなんなんだ~!!すげええええええええ」って手が腫れるほど拍手しました。歌う前にため息を軽くついて会場が笑って自分も笑うみたいなことがありましたが、恐らくそれは「ふぅ、みんなが期待してるだろう曲がやってきました。でもねこれとっても大変なんですよ」みたいなことかと思いますが、始まってみたらいやいやさっきのフリですやん兄さんみたいな感じですよ。出る出る。声でまくり。いや~ほんとにすごかったなぁ。とにかくアクートが鳴りまくる。で、音色はキラキラと煌びやかでどこまでも伸ばせそう。ゴムゴムのカマレナ状態。いや、カマレナがゴムゴムか。どうでもいいか。

 

やはり本調子ではないからなのか、歌う直前に自信を鼓舞するかのように体を上から下に振り下ろすような素振りがあり、そこから目つきが変わり歌い始めました。

 

序盤の“Si, ritrovarla io giuro, Amor...”のAmorのところでめちゃくちゃニコッと嬉しそうな顔をして(それがそのまま声になっていて)一気にもってかれました。そこからぐわーっとアジリタ+アクート攻め。凄すぎ。中盤の陶酔的な甘いメロディはオケも実に素晴らしかったですが、カマレナの心底ドルチェな表現と相まってうっとり。オペラ界のスピードワゴン。あまーい、です。で、後半にいくわけですが、ここからはお祭り。マリオのスター状態。要は無敵でした。「もう上出ないっしょ」って一瞬でも思った自分をぶん殴りたいと思います。繰り返しは当然のごとくヴァリエーションを入れて、細かい音符がたくさん増えていて楽しかったですし、並の歌手なら相当疲れてくるなと思ってしまうところが、むしろどんどんキラキラと輝いていきました。その歌唱は何の無理もなく若々しい王子の希望に満ちた表現が全身からあふれ出ていました。歌に心を乗せてくる。合唱の部分で床に前足でリズムを取ってこれまた自分を鼓舞するような仕草が僕にはとても好印象。全身全霊で歌って表現しているんですよね。ロッシーニへなのか会場のお客さんへなのか、オケになのか、マエストロに名なのか、多分全てかな、全方向へのリスペクト感がすごいんです。全然手を抜かない。ほんとに全身全霊という言葉がぴったり。感動です。

 

前半最後の6曲目は、ドニゼッティ:歌劇《連隊の娘》より「ああ!友よ!なんと楽しい日!」でした。 ハイC連続9回というのがチラシこれ見よがしに書いてありましたが、まぁ、わざわざそれを前面に出す必要なくね?とは思いましたよね。あと、ついでにチラシにカマレナのことをキングオブハイCって書いてあったけど、それも何なんってなりました。なんか日本って好きよねそういうの。「~様」とか「~王子」とか。そういう類だと思うけど、ちょっと引いちゃう。しかもキングオブハイCってパヴァロッティのパクリみたいになってるしさ。まぁそんなことは誰も気にしないと思うのでこのへんで終いにしますが、この曲も最高でした。

会場の反応では一番沸いたのではないかな。オペラの舞台ではもう歌わないそうですが、今も歌っていておかしくないくらい素晴らしい歌唱でした。綺麗に出ますよそれこそハイCが。ハイC。ランランランーンランランランーン(…クララが立ったじゃねーんだよ)。この曲でも思いましたが、マジで全身全霊なんですよ。マリーのことを考えたら嬉しくって嬉しくってしょうがないっていうのが観ても聴いてもわかるんですね。全然技巧的でない。あったかいのよ。ドニゼッティも喜んでると思う。この曲はクラウスなのかパヴァロッティなのかフローレスなのか。まぁ、フローレス以降でしょうか。たくさんの歌手が歌うようになったと思いますが、歌い手もお客さんもハイCのみに集中しすぎていて、そこのみが一定の評価基準になる傾向にあるような感じがしていますが、カマレナが歌うのを聴いて、決してそうではないんだと再確認出来たような気がしています。オペラの中の1部を切り取って、その部分のトニオの感情を喚起させて臨んでいる。だからこそ初めから終わりまでの心情の変化を余すことなく表現できている。ハイCが何故そこに出るのか、またそこに出るためにそこまでにどういうストーリーを描くのか。そういう部分がしっかりと表現されいて、こちらも高揚感が生まれる。素晴らしい。ほんとに素晴らしい。

 

Bisを再三かけましたがそれは叶わず。まぁそうだよね。正直喉きつそうな感じがあったもの。でもだからといってきつそうだからやめとこっていうのを私ごときが判断してもう一度聴きたいほど素晴らしかったのに言わないというのはむしろ大歌手に対して失礼なんじゃないか。そんなことを思って何度かBisかけましたよ私は。

 

そんなわけでようやく休憩に入りました。

会場には様々なオペラ歌手や評論家、研究者、愛好家...と、この公演の注目度の高さを感じました。何故かオペラ歌手の方から「一緒に写真撮ってもらえますか」と言われたのは衝撃でした(笑)わしゃ何者やねん。

 

後半1曲目は、ヴェルディ:歌劇《運命の力》より序曲 (オケのみ)でスタート。めっちゃ良かった!!コンサートにこの序曲があるとまぁ単純にそれだけで期待感はプラスアルファ高まるよね。イタオペ好きとしては。で、園田さんのヴェルディって聴いたことあったかなと振り返ってみたけど多分無いのね。…こんなに良いなんて!!!!!やっぱ特にイタリア物は強いんだなと。血沸き肉躍った。肉躍って何グラムか痩せた。テンション上がって燃えた。燃えてまた何カロリーか消費した。うん、園田さん、クラッシックダイエットってのを事業としてやっていきません?(少し静かにしてようか)

東フィルのヴェルディは毎回何聴いても良いんだけど、これも良かったなぁ。特に弦と金管がね。煽ってくるのよあたいの心を。心臓掴んであっちゃこっちゃ揺さぶってくる。テンポも丁度良かった。早すぎるとあくせくしてもっとしっかり聴きたいってなるし、遅いと燃えないし。園田さんの運力全曲やるなら絶対行くわ~。

 

2曲目は、ヴェルディ:歌劇《第1回十字軍のロンバルディア人》より「彼女の美しい心に」でした。この曲。今回のリサイタルの中で上位に位置するくらい非常に高い完成度だったように感じました。最近はこの作品の改作『イェルサレム』の中で歌われるフランス語版をよく耳にしますが、個人的にはロンバルディアのイタリア語版が好き。最後の“Dove mortal”と“ non va”のアクートがまぁ綺麗で無理が無い。短い曲ですぐ終わってしまうけど、もっと拍手があっても良かったと思っています。

 

3曲目は、ドニゼッティ:歌劇《ランメルモールのルチア》より「わが祖先の墓よ」でした。この曲実はそんなに興味ないんです。いやん怒らないで。ごめんてぇ。ん~なんでかはあまりわからないけど、感覚的なもの。結構長い割にはあまり変化がないというか。でも、カマレナがそれをぶち壊してくれました。何度も言っていますが、ここでも全身全霊。何ならここで一番感じたかもしれない。前奏入ってからカマレナが周りのオケから感じる物を全身を使って体に染み込ませていくように周囲を眺めていました。そして、歌い出しの静けさから、ルチアへの裏切りを苦悩の表情で歌っていく様、最後はそれが爆発して自分は死ぬと言ってアクートを出すわけですが、見事でした。墓も見えたし、目の前に居るのがカマレナではなくてエドガルドに見えました。こんなに良い曲だったんだって思いました。新国でブラウンリーが歌ってた時はどんなだったっけかな。まぁいいや。いずれにせよ、カマレナはただ高音に強いだけでなく、しっかり作品をリスペクトして表現していくタイプだということは良くわかりました。はっきり言ってファンです(笑)

 

4曲目は、マスカーニ:歌劇《カヴァレリア・ルスティカーナ》より間奏曲 (オケのみ)でした。僕はこの曲を聴きながらふと見上げたところにあったパイプオルガンをずっお見ながら聴いていました。カヴァレリアと協会は切っても切れない関係だと思いますが、パイプオルガンを見上げる感じが協会を見上げるようでぴったりだったんですよね。その光景と曲のマッチが最高で感動でした。もちろん前提として東フィルの奏でる音楽があってこそなのですが、ます出だしの最初のバイオリンがなんと優しいことか。そしてそこから全体的に弦の響きが美しくて心が洗われていくようでした。ハープも良かった。ファスティングしてるのにこの日は無視して食べたことを懺悔したい気持ちになりましたよ。

 

さ、5曲目は、マスネ:歌劇《ウェルテル》より「春風よ、なぜ目覚めさせるのか」でした。カマレナ見た目は結構なオジ様ではあるんだけど、声が若々しくてつぶらな瞳、それから全身全霊で歌ってくれるので、聴いててオジ様要素がすべて吹っ飛ぶんです。若きウェルテルが悩んで苦悩にやられてるように見えてくる。すごいよなオペラって。それに応えるカマレナ、ほんと凄いわ。感情が先行しすぎて曲が壊れるということもないのがまたすごい。口ポカーンって開けて祈るように聴いていました。すごくてグーの音も出ませんよ。グノーだけに(アイメー)

 

さぁ、6曲目のプログラム最後は、チレーア:歌劇《アルルの女》より「フェデリーコの嘆き」でした。めっさ良かった。もうね、それしかない。良すぎて、今後この曲聴いても今日より凄いのがあるのか分からないくらい良かった。歌い進めていくに連れて、辛すぎてこの人は死んじゃうんじゃないかとさえ思った。迫真迫るとはこのことかという。

“Fatale vision, mi lascia!”の最後のアクートは今日1やばかった。もうそこだけで涙が出そうなくらい揺さぶられた!!!!!!!!!!!!

“Mi fai tanto male! Ahimè!”の最後の処理の感じも最高だし、何の文句もない。というかどんな声帯してんだと思った。悲しみで己を焼き尽くすような激しさが聴いているこちらにもひしひしではなくて、ガンガン伝わってきて辛かった。そして凄かった。

 

このタイミングだったか、アンコールのあとだったか忘れてしまいましたが、お客さんに深々とお辞儀をしていた時、カマレナが何かをモゴモゴ言っていました。あ、もしかしてリサイタルの成功を神に感謝して祈っていたのではないか。もしくは作曲者に感謝の言葉を述べていたのではないか。目の前だから見れたことですが、そういうところも良いなぁって思ってしまった。ステージマナーも素敵で品がある。

 

アンコールはこちらでした。

 

 

アンコール1曲目は、マリア・グレベール作曲「私の愛しい人」でした。ぐれべーるはメキシコの女性の作曲家ということで、カマレナの同郷。この曲は初めて聴いた曲でしたが、スペイン語のミュージカルナンバーのような感じで、キラキラとしていて素敵な曲でした。プログラム最後の曲とは打って変わって恋をしてウキウキしているような曲。高音がどうこうとかそういう曲ではないですが、甘く若々しいカマレナの声にぴったり。

 

アンコール最後の曲は、パブロ・ソロサバル作曲、サルスエラ『港の酒場女』「そんなことはありえない」でした。その昔(今もかしら?)ドミンゴやカレーラスが良く歌っていましたよね。もうこれも拍手喝采です。素晴らしくて言うことなし。最後にスペインものでしっかりと熱唱して終わりました。正直、この曲はもしかしたらというイメージはありました。あとは女心の歌とかね。でも両方スペイン語のもので己のある意味ではアイデンティティを最後に印象付けて終わった感じは良かったんじゃないかなと思います。両方素晴らしい歌唱でしたしね。

 

ということで、ひとつの結論としては、推しが増えたと、こういうことでございます。

すごかったもん。ほんとに。ベルカント物のテノールの極致みたいな人が聴けたわけで。

このリサイタル聴けなかった人はマジで残念だったなと思うので、もし次の機会があったらぜひおすすめします。

また日本に来てほしいな。切に願っております。

そして、園田さんと東フィルさんもお疲れさまでした。おかげでいいリサイタルになりました。

 

今日は最高なリサイタルに出会えました。終演時に終わってからすぐに立とうという気も起きず、でも出なきゃなと思い立ち上がったは良いけど、足がガクガクしてふらつきました。それくらい感動というか興奮して高揚しました。ほんとにほんとに最高でした。ほんとに美味しい物を食べると、「うまっ」とか「おいしい」という言葉しか出なくなるものですが、まさにそんな感じ。最高でした。隆盛は西郷でした。


今回の公演は、浜離宮朝日ホールで開催された「浜離宮ベルカント・シリーズ」の第2弾。

第1弾はこちらです。

(表)


(裏)

こちら先日NHKFMで再放送されたばかりの公演ですが、選曲がなかなか攻めていたのに高水準な内容で、世界の脇園彩さんと小堀さんだったから可能だった公演でした。ちなみに少なくとも本日はまだラジルラジルの聞き逃しで聴けました。


今回はこんな感じ。

(表)
(裏)

どうですか!!この曲目のライナップ!

『セヴィリアの理髪師』と『チェネレントラ』をガッツリやりました。

かなり内容濃くないですか?

もう抜き出しのガラコンですよね。

ロッシーニ扱って、このメンバーでの演奏で、曲目充実してて、朝日ホールでってもうそりゃあなた絶対行くやつなわけですよ。これが発表された瞬間に絶対行くと決めてこの日を待ちました。そういう方も多かったのではないでしょうか。


席はかぶりつきは無理でしたが後輩達の分含め、2列目のセンターやや上手側の通路から3席を確保したので、久々にかなり前で観賞しました。東京プロムジカがあった頃は最前列でかぶりつくの習慣だったなぁ。あの頃が懐かしい。在原さーん。


内容ですが、一応もう一度ここで申し上げておきます。最高でした。忘れてませんよねみなさん。最高でした。大事なことなので3回言っておこうかな。最高でした。しつこいか。チラシでも内容分かりますが会場でもらったパンフレットでも掲載しておきます。

リサイタルは、池内さんの「私は街の何でも屋」からスタート。ピアノの前奏が始まってから、下手側の扉をずっと見てましたが、そろそろ出てこないとタイミング的に限界だと思うラインを超えたら、後方より「ラララレーラ」と聴こえてくるじゃありませんか。そう、会場からの登場だったんです。気合が入りまくったからなのか歌詞がいきなり飛びましたが、人によっては何の違和感も感じないんじゃないかというくらいの感じで普通にやり抜けてそのまま最後までいきました。このあともいくつかあったけど、池内さん歌詞飛んでも動じずにそれっぽくやれるところがやっぱプロだよなと思った。これすごく必要なことだと思う。素人とか腕ない人だとやっぱ明らかにおかしくなっちゃうからね。アリアでは終始明るく溌剌とした声で実にフィガロらしいフィガロを聴かせてくれたのですが、ほんといい声ですなぁ。初めて聴いたんですよね。こんだけ大人気だけど初体験。癖のない明るく瑞々しい、ただただいい声でした。声の層が厚くしっかりと詰まってるけど、重くなくて上の方で鳴るのでベルカントにぴったり。そら引っ張りだこだよね。ロッシーニも素晴らしかったけど、ベッリーニなんかも良さそうだなと思った。あとはヴェルディなんかもガンガンやってくんだろうなぁ。イタリア語も上手い。今月レナートやるんだった。いきてえええええ。

また、今回ステージ上だけでなく会場をところ狭しと動き回り演技をしてくれました。おかげでリサイタルというかセミステージ形式のような仕上がりに。そして、フィガロのアリアからお金の2重唱まではレチタティーヴォで繋いでいたのもあって、全部聴き終えたらオペラ2本観たような気になりました。お得感満載。

2曲目は小堀さんで「私の名前を知りたいのなら」でした。この最初を聴いた瞬間に、今日調子バリ良いぞと確信。何度この曲聴いたことかという感じではありますが、もうね、ホントいいわ。惹き込まれる。小堀さんって否が応でも会場のお客さんを惹き付けてしまう声と表現力を兼ね備えているんよ。なので、みんな固唾をのんで聴いてしまう。会場と一体となる小堀勇介。そらあんた無敵やで。お客さんと呼吸が合っちゃうんだもの。あと、この曲ってセヴィリア聴こうとした時に結構な確率で飛ばしちゃうんだけど、小堀さんのは絶対飛ばしたくならない。やっぱり同じ曲でも生かすも殺すも歌手次第だなと思いますよね。

前半3曲目は、小堀&池内さんで「金を見れば知恵が湧く」、いわゆる「お金の2重唱」でした。長い2重唱なのですが、2人が芸達者だったので飽きることなく楽しめました。つい先日、小堀さんは加耒徹さんともこの曲やってましたが、相手が変わるとちょっと印象変わりますね。面白い。池内さんが後半の早口のとこをサラッとやっててかっこよかった。

お次は、山下さんの「今の歌声は」でした。完璧。マジで言うわ。完璧。ヴァリエーションもしっかりと付けてそれがハマってて、センスも良くて、永遠と聴いていたかった。表情豊かで、それが表現と結びついてるので観てても飽きない。これは推すしかないって。マコモ湯厳しいって。マジでやばい。実演にも触れてるから前から凄いと思ってたけど、今回推すぞという気持ちが強固なものとなったよね。もうそれはそれは群雄割拠の時代ですが、こんなに素晴らしい歌唱を聴かせてくれるメゾはそうはいない。アジリタ入る前に何の準備もせずに、そのままスッと入っていくのがすごい。喉がずっとカッパーって開いてるみたい。最高音に上がりきった音がこうなんというか、デヴィーアの様というか。きれいにまとまってスッといい響きで出てるんですよねぇ。気持ちいよねぇ。決して叫ばない。細かいパッケージも粒が立ってる。Bravaとか1回くらいしか言わないんだけど、多分3回くらい言ってますね。もうラブです。これはもうラブです。ブーン、チクッ、痛っ、やだ膨れてきた〜。これはアブです(何の関係もねぇじゃねぇか)

さぁ次は、山下&池内さんで「それじゃ私なのね!」の2重唱でした。あーもうこれも同様にすんばらしかったです。この2重唱前もしっかりとレチタティーヴォがあったのでもう嬉しくて嬉しくて。しかも取ってつけたようなものではなくて、全曲上演のオペラを切り抜いたような実にしっかりとしたもの。ロジーナがフィガロへ食い気味に自分の名前の頭文字を言っちゃうとこ大好きでした(笑)それだけで山下さんのロジーナ像が良くわかる。歌の部分では山下さんのアジリタが超絶気持ちいい。すべてが輝いていて、ロジーナの喜びとかを音楽からダイレクトに感じることができました。重唱の最後の方はヴァリエーションも素敵で、最後のところでこれでもかと音楽のシャワーを浴びせてくる感じが凄すぎて笑ってしまった。池内さんは比較的真面目に演じられていましたが、やりすぎないことでロジーナを少し目立たせるような感じがありました。声がほんとノーブルで素敵だよなぁ。アジリタはヌッチの様な感じで個人的にはとてもラブ。ラブと言えば、ロジーナの書いた手紙の内容ですが、「リンドーロ ラブ」と書いてあったのは爆笑でしたね(笑)しかも毛筆でかなり丁寧にハネとかハライとかを意識して書いてあったのでより面白かったし、それを丁寧に巻いてる池内さんにも爆笑(笑)(笑)
ロジーナの手紙が巻物だったんですよ。え?カッパか?カンピョウか?…そっちの巻物じゃねぇよ!

次は、2幕の「思いがけないこの衝撃に」の3重唱。嵐の音楽が終わりかけるあたりからピアノが弾き始めてレチタティーヴォからの重唱と、まぁこういう流れでした。ここのレチタティーヴォですが、ロジーナがガチギレしててかなり怒ってるのも多いけど、山下さんはそこまで怒りを露わにはしてませんでしたが、怒ってる理由が良くわからないというアルマヴィーヴァ伯爵とフィガロの会話はとても面白くて笑ってしまいました。特にフィガロ(笑)ちなみに小堀&池内さんは会場からの登場。この3重唱ってフィガロは最高音が出てくるのもあって密かに大変で、しかも奥の方でよろしくやってる2人に脱出を早くしないとやばいっすよと言い続けるのに色々な表現を入れないと面白くならないということでフィガロの力量が試されると思っていますが、ここは俺のおいしいところだぜと言わんばかりに面白おかしくやってくれたのが良かった。あまりやり過ぎると下手な人だと音楽全体が壊れるんですけど、そんなことはなく楽しめました。

前半最後は小堀さんの「もう逆らうのはやめろ」です。いわゆる、アルマヴィーヴァ伯爵の2幕最後の大アリアというやつです。初演のガルシア以降難しくて歌える人がおらず、眠ってしまった曲。そのため、『セヴィリアの理髪師』は、副題に『アルマヴィーヴァ伯爵』というのが付いてるのに、フィガロの方が目立つので主役として見なされてきたという歴史があります。しかーし、そんなのは過去の話。ロッシーニルネサンス以降これが歌えないとロッシーニ歌いとしてはどうなんでしょうという曲になってしまっているんですね。歌唱法の進歩というものは実に凄いなと感じるわけです。ちなみに欧州ではこれ歌う歌わないで契約金が変わるとか変わらないとか。

で、小堀さん今回ロッシーニ歌手として素晴らしいよねってことにはなりましたね(笑)
素晴らしかったわ〜。こぼちゃん最高や!!
久々に小堀さんでこのアリアを聴いたけど、めっさ良かった。小堀ワールドが炸裂なんだよね。耽美的な。
とりあえず、賞賛すべきはまずは最後のアクートですよね。バチコーン、キーンと決まったあの突き刺さるような感じ。マジで凄かった。やりやがったな!!って感じ。それからアジリタの数々が速くて正確。チョー気持ちいいどうも北島康介です。そして唯一無二の小堀勇介のフィルターを通した大アリアは技巧的な部分だけでない音楽全体のの美しさも感じさせる。私は合唱部分を共に声こそ出さないけど歌ってましたよ。テンション上がって(笑)

で、この曲まで聴いて思ったのは、これまではキャラクターのイメージに小堀さんが寄せるみたいな感じがあったとおもうんですが―もちろんそれはそれで当然でいい悪いじゃないけど―実演もたくさんやってきた結果、キャラクターの方が小堀さんに寄ってきたというのかな。うまくいえないけど、咀嚼しまくった結果、アルマヴィーヴァ伯爵(とラミーロも含めて)と小堀さんが=を目指さなくても、小堀さんがもはやアルマヴィーヴァでありラミーロであるので寄せなくても良いみたいな。ほんとにうまくいえないけどそんな感じ。勝手にもうなっちゃってるという。歌舞伎の守破離でいうと離というか。そういう境地に来ている感じがしましたね。とても分かりにくくてすみません。

そんなわけでようやく後半。
まずは、山下さんによる「むかしむかしある王様が」でした。アンジェリーナが暖炉のそばで歌う小アリアみたいなもので、前後半と2回歌いました。ともすれば暗くなりそうな曲ですが、山下さんは希望をどこか胸の奥底に秘めているような感じで歌っていました。

お次は、山下&小堀さんで「何かわからぬ甘美なものが」の2重唱。これはさ、これはさ、文句無しのまた出ますよ。また出ちゃいます。最高。2人の声が溶け合っちゃうのよね。相性いいわぁ。山下さんのアンジェリーナは常に声は明るいってのがほんとに良い。高い音もふわっと出すし大好き。小堀さんはそれこそ前回の脇園さんとも歌っていましたが、今回の方が良かったように思います。第一声でお客さんの全ての耳を小堀せんに向けさせるあの感じはほんと凄い。なんならお客さんも凄いね。今日はマナー悪い人誰も居なかったように思う。ガチ勢ばかりだったんじゃないかね。内容が内容だけに。で、前半のそれこそ甘美さからの後半の気持ちが盛り上がって音楽がズンズンと前に前に向かっていく所は気持ち持っていかれました。腸が歌うたびに段々エレベーターの様に上に上に登っていく感じ。そのまま飛んじゃいそうな。惹き込まれましたねぇ。

3曲目は、小堀&池内さんで「静かに!声をひそめて!」の2重唱。序盤小堀さんが言葉で精彩を欠いたけど、それ以外はそういうことはなくて、むしろノリノリで掛け合いを楽しんでいるかのようで、ロッシーニクレシェンドも相まってテンポ感も心地よく楽しめました。

4曲目は、レチタティーヴォ「あの美しい面影は」でした。これはラミーロのアリアの前のシーン。恐らく物語の都合上ここをあえてプログラムとして入れたのだと思います。腕輪を見つけてもらうんだよって。そこからの5曲目「からなず彼女を見つけ出すと誓う」を小堀さんが歌いました。これは今リサイタルの白眉とでも言いましょうか。最高中の最高中の最高。わかりましたか?最高中の最高中の最高です。完全に喉が覚醒してました。らーりとろーゔぇーろーって言った後にもちろん続くのわかってたけど、Bravo言いたくな、ったもん。ヴァリエーションも含めて、マジで激アツでした。こんなすげーもんやりやがってこんちきしょーです。手も叩きまくって痛くなったし、Bravoも叫んだりして高揚感やばしでした。汗かいてた。ちなみにこちらも合唱部分を心と目で口ずさんでました(笑)
歌い終わりで下手に颯爽と駆け出す時の小堀さんの顔が明らかに、「俺やったったで」っていう嬉しそうな感じが満載でこちらも嬉しくなりました。めっちゃオーラ出てた。喜びの。

次が、「テンポラーレ〜嵐〜」(ピアノ独奏)でした。ここのシーンをピアノで聴いたことなかったのですが、なかなか面白い。ピアノ1台でもオケの表現をするというよりは、ピアノで嵐を表現していたように感じました。ちなみに、今回のピアノ、スタンウェイ初のお披露目だったそうですが、いい音出してました。

さ、今回の公演のプログラム最後は、山下さんによるアンジェリーナの2幕最後のロンド「哀しみと涙から生まれて」でした。一応らラミーロとダンディーニも有りだったので豪華というか、こういうパターンは初だなと思います。これも白眉です。白眉パート2。なんという優しさでしょう。ロジーナの時とは違う山下さんのもう少し深い表現が胸を打ちます。善良がやっぱ勝利するんだよなってなる。とにかく優しくて声に喜びが満ち溢れてる。そして休符で聴かせてくるのもさすが。最後ののんぴゅめすたからの怒涛のアジリタですが、速さも十分でかつ正確。声をよくコントロールされてます。コントロールというと強制性が出ちゃうか。んーなんというか、そうじゃなくて、とても自然で流れるようにアジリタをやってるんですよね。でも粒はそれぞれしっかり立ってるんですよ。素晴らしい新米で炊いたお米みたいな。中身もギッシリ詰まっててキラッキラしてる。単純に声が良すぎよ。こんなチェネレントラ絶対聴きに行きたいもん。
全曲やってくれ!!誰か!!!!
なんかそういう権力ある人!!!!!!(笑)
今日のメンバーで頼む!!!!!!!!!!
なんか私も協力するから。お茶汲みとか。焼きそばパン買ってくるとか(いらねぇよそんな協力)

なななんと、アンコールもございました。
何だと思います?
僕もずっと何やるのかな、やんないのかなと、考えてて分からなかったのですが、やってくれました。それは、『セヴィリアの理髪師』の2幕フィナーレでした!!!感動!!!!自分の団体でも前回の本公演でこれやったのでピアノでガチプロの方々がやってるのを聴いてテンション上がりまくり。
やっぱさ、こっちのセヴィリアもさ、今日のメンバーで全曲やろうよ。絶対お客さん来るし。
ね、たのむって。
ほら、その、権力ある人頼む(笑)
とりあえず、焼きそばパンなら買っ(権力ある人ほぼほぼ焼きそばパンいらねーんだわ)

と、まぁこんなわけで長々と書きましたが、また言いますよ?今日出まくってる単語よ。ね?わかるよね?さ、みんなも続けて言ってみてね。せーの、最高音〜!!ということで最高なリサイタルでした。もうこれ以上のものに出会えるのかしらって感じ。
あと、このベルカントシリーズは次回もお願いします。ほんとに。よろしくお願いします!!
朝日ホールさん。焼きそばパンなら(もうやめとけ)

やっぱ、ロッシーニは良いね。
ロッシーニ愛が溢れちゃうわ。
ほんとに最後、Viva Rossini!!って最後に叫ぼうかと思ったけど、ただの悪目立ちデブって感じで白い目で見られそうなのでやめておきました。
今日の白眉ならぬ白眼になっちゃいましたなんてね。やかましいわ。

エスカレーター前

スタンウェイ、本日お披露目

サインとかいつも貰わないけど貰っちゃった。凄すぎたし、お土産も渡したかったし。

今日お披露目のスタンウェイ。


今日は久々の3Kコンサートに行ってきました。

前日仕事で残業して帰宅したのが日を跨いでいたのと、その前の日は疲れ果てて家に帰るのもダルいという状況の中24時間会社にいた事も重なり、いくら小堀さんでも、いくらなっちゃんでも、いくらちゃんたらちゃんでも(いや違う)、いくら加耒ちゃんでも(ちゃんやめろ)、聴いてて眠くなっちゃうんじゃないかという恐れがありましたが、全てのシーンにおいて寝ること無くしっかりと拝聴させていただきましたっっ!!!!!


今回の私のお席はこのへん。最後尾の真ん中ブロックの1番上手側。リサイタルとか声楽のコンサートは前方のかぶりつきが好きなのですが、熱狂的なファン層がたくさんいらっしゃいそうな雰囲気だったので、わたくしは目立たない一番後ろで観賞。目立たないように隠遁者のごとく。ふふふふ。



チラシはこんな感じでした。
表↓


裏↓

本日の曲目はこちら。

前半は色々な歌曲で構成されたプログラム。
まずは小堀さんがロッシーニの「踊り」で登場。フィガロの「何でも屋」みたいな感じで早口でまくし立てまくる感じがオープニングと相まって良かった。つかみはオッケーってやつですね。そのあとは180度変わってしっとりとしたベッリーニの「追憶」で客席を唸らせました。おいおい小堀よ、色んな君を見せてくれるじゃないかと。この曲はミロノフの録音を思い出します。また、彼が日本でやったリサイタルでも歌っていて、これぞベルカントや!!うまいなぁと感心したのを覚えていますが、小堀さんはミロノフよりも技巧的な部分というよりは、感情的な部分で踏み込んで歌詞をより深くまで落として表現していたように感じました。なのでハッとして…ではなく、グッときました。

そのあとは、加耒さんのロシア物2曲。ラフマニノフの「夜の静けさに」と「黒い瞳」。声に合ってる!!凄く良かったですな。加耒さんって顔からは想像できない声ですよね。昔から思ってるけど。いや、凄く良いんですよ。それが。もっと薄いのかと思ったらめちゃ分厚い感じというか。多分日本でドン・ジョヴァンニやったらこの人が1番良いんじゃないかなと思っているのですが(ちなみに、私が好きなジョヴァンニはトーマス・アレン)、まぁそれは置いておいて、ロシア物ほんとハマりますね。やっぱ声の層が厚いからなのかなぁ。「オネーギン」も合いそうだなと思いました。

さ、それが終わったらなっちゃんのピアノソロ。エネスク作曲 組曲第2番「トッカータ」。いやぁこの曲ほんとにヨッカータ。さ、ということで元気にやっていきたいと思っております。ついてこいよ?(うるせぇよ)
エネスクというのはルーマニアの作曲家だそうで、ルーマニアで流通している紙幣には彼の肖像が印刷されてるそうです。同郷ですと日本ではバルトークが有名だけど、エネスクも素晴らしいので選曲したそうなのですが、めちゃめちゃ良い曲でした。キラキラしてて明るく華やか。更には歌がついていたとしても違和感がなさそうで、キャッチーな旋律も結構あって、口ずさめるピアノ曲って感じ。内容はめちゃくちゃですが歌詞が降りてきました(笑)

前半の最後は日本歌曲。中山晋平作曲、岩河智子編曲の「シャボン玉」では加耒さんが暴走して小堀さんが怒って帰っちゃうみたいな流れが面白かったし、曲の編曲も秀逸。こういうことを音楽で遊ぶというんだなぁなんて思いました。遊ぶと言ってもしっかりした技術があってこそ聴いていて面白く感じることができるわけで、やっぱり腕あるなぁと。
2人の声はパッと聴いた感じでもイメージでも全然違うのに、響きというか波長というか、声質?なのか、重唱になるとピタッと同じように重なり合うのがほんとに気持ちよかったです。2人も歌ってて気持ちいいと言っていましたが聴いてるこちらも北島康介です。ああ、超気持ちいいってことね。加耒さんのファルセット気味な所なんか小堀さんかと思うくらい。このあと出てくる、中山晋平作曲、岩河智子編曲の「鞠と殿様」やアンコールでやった『真珠採り』の「この神殿の奥深く」なんかはそういう感じがとても出ていました。

日本歌曲は他に加耒さんが歌った越谷達之助の「初恋」がとても良かった。バリトンで歌ってるバージョンはあまり聴いたことなかったけど、ジーンときますな。ウルッときちゃいました。なっちゃんのピアノがそれに拍車をかけてきましたよ。歌に寄り添いながらも、内容を更に膨らめるような歌との呼応。良かったわぁ。

後半はオペラ三昧。
まずは、ロッシーニ作曲『セヴィリアの理髪師』から「お金の2重唱」とアルマヴィーヴァ伯爵のアリア「空は微笑み」でした。「お金の2重唱」では、加耒さんが縦横無尽に流れるようにフィガロを歌っていて溌剌としていながらも、実にスマートでエレガントさもある。フィガロ合いますなぁ。歌詞がが飛んでたのは御愛嬌って感じでしたが、早口が完璧で言葉も立っていて聴きやすく、こうなりたいものだと思いながら聴いてました。くー、カックイイ(多分これ何回も言われてんな恐らく)。「何でも屋」も聴きたかったな。小堀さんも相手が加耒さんだからなのか、歌い方に懐かしい感じも出ていてそれが功を奏していたようにも思えました。

次は「空は微笑み」ですが、今日の白眉かな。神がかってました。特に中盤以降それが顕著というか、集中してノッていく様がまじまじと感じ取れました。アジリタが超早い!ヴァリエーションも初めて聴いたやつでセンス良い!しっかりアクートきめてくる!これ聴けただけでも行った甲斐はあるという感じ。自分がBravo言うとなんやねんあいつうるさっみたいな感じで他のお客様のご迷惑になるのではと思ったりして最近ちょっと自重してる自分がいたりするんですけど、言わざるを得ませんでしたね。本人もテンション上がったと思いますよ。あんだけのものを披露出来たんだもの。

次は、なっちゃんのピアノ・ソロで、ショパンの「バラード第1番」。なっちゃんが「2時間くらいのドラマを10分に詰め込んだような非常にドラマティックな曲。曲にバラードという単語を使ったのはショパンが最初」という解説をしてくれましたが、まさにそんな感じ。というか、凄いわ。ピアノ弾けないから余計に思うけど、こんな難易度高い曲をこれでもかと弾いちゃうなっちゃん。尊敬でしかないわ。ゆったりと始まり中盤くらいからこんにちはショパンです的な超絶技巧的もあったりして、これを10分弾き続けるって、なんなん(笑)指と頭はどうなってるんや(笑)いやー、ほんと、最後の最後の和音に至るまでダイナミックに聴かせてくれて拍手でした。

プログラムの最後は『愛の妙薬』ですが、最初は加耒さんのベルコーレのアリア。舞台に登場してすぐに客席に降りて、客席を歩き回りながらお花をプレゼントしていく様は、まさにベルコーレ。イメージに合いすぎる(笑)
それが終わると大好きな2重唱「20スクーディ!?」でした。なんだろ、楽しそうでしたとにかく(笑)仲良しコンビが懐かしさも感じつつ、心底楽しんでるみたいな感じがして最高でした。やっぱ3Kコンサートはこういう感じがあるから良いね。関係性がみえるというか。終始ニタニタしながら聴きました。ウーナクローチェのあたりは噴きました。加耒さんのいきなりの日本語で「ここ」ってやつ。最高(笑)ただ、繰り返しはやってほしかったなーとは思いました。

アンコールは既出してますが、『真珠採り』の2重唱「この神殿の奥深く」でした。まぁこれはさ、想像通りの2人の声にぴったりのやつだし、実際ぴったりでした。ハモリが美しすぎ。曲自体が耽美的というのもあるけれど、2人の声がそこに乗ることで血が通い。なっちゃんのピアノも相まって美の極致へ。元々チラシに載っていたやつ1つもやらないわけにも…ということでやってくれたアンコールでしたが、大正解だったと思います。確か過去の3Kコンサートでも取り扱ってたような。この2人で『真珠採り』やってくれないかな。ねえやってよ(おいやめろ)。

そんなわけで、素晴らしいコンサートになったので行ってよかったですー!!
会場の人はみんな3人が好きな人達だらけでしょうから、終始温かい雰囲気があって、客席の反応も良かったし、優しい時間が流れていました。それも良かったね。
結局演者と客との見えないやり取りって公演の満足度にめちゃめちゃ関わってくるもんね。
次はいつやってくれるのかなぁ。
終演後になっちゃんとか会う予定が、バスの時間気にして手土産だけ係の人に渡して会場を去ったけど、バスタ新宿にて50分くらい待つことになってしまい、全然さっきあの場にいれたやん…みたいになってしまったというオチがありました。去る直前、ロビーに演者の皆様が出てきたのは見えたけど、人がたくさんいたし、そこにグイグイいくのはちょっと流儀に反するので帰りましたが、結果論的には悔しいぜ!
ま、でも、すんばらしい音楽を聴けたので全然良し!!来月は浜離宮朝日ホールでまたまた小堀さんがある!!楽しみ〜!!!!!

杉並公会堂入り口


 昨日は焼津中央高等学校合唱部50周年記念コンサートが焼津市文化会館で開催されました。来て下さった方、行きたかったけど行けなかったと応援してくださった方、お手伝いして下さった方、関わった全ての方に感謝申し上げます。

 

 今回私はなかなか稽古に出れず10月くらいから本格的に参加したような感じでご迷惑をおかけしたことも多かった中で、松永先生、みさ子さんとご指導下さったお二人は諦めずに叱咤激励して下さりなんとか舞台に立つことが出来ました。また、相手役の基子、ピアニストの祈も諦めずに稽古に付き合ってくれて、そして支えてくれたことも同じ様に感謝しかありません。素晴らしい後輩達です(先輩しっかりしなさいよ)。 


 合唱がメインのコンサートでしたが、重唱もいくつかプログラムに入っておりまして、私は『魔笛』の「パパパの2重唱」をやらせていただきました。ほんとに忙しい毎日で、ソリスト希望のアンケート取った時にソリスト希望は出してなかったんだけど、気付いたら決まってました(笑)稽古では、「最初のパが違う」で1時間とやったり、「パで何を伝えたいんだ」「相手のことを愛して寄り添え」など全然表現もダメダメで、稽古を振り返ると常に心がボッキボキに折れていて、自分の曲が来る度に何度逃げ出したくなったことかと思い出します(笑) 

 そして、動かないと歌えないタイプな私は、最初演技なしという話になり、基本前見て歌うということに慣れず色んな要素がごちゃごちゃになり混乱してました。 


 しかし、本番はあまり考えないようにして、先生の言っていた「今日は高校の頃に戻って変に色々考えないでやってください」という事をそのまま受けてありのままでやりました。結果的には、お客様からはかなり大きな拍手とBravoなんかも飛んできて、あぁやって良かったなと思いました。

また、式台の上の先生を直視はしないけど、視野にはいれつつ、隣のパパゲーナとの呼応を合わせて歌う感じが、懐かしすぎて、無性に高校の頃の感じが喚起してきました。それはマジで最高でした。すっごく楽しかった!!!!!

舞台袖に引っ込んでからちょっと泣いたよね私。楽屋の廊下で先生と会った時に「お前なんだよすげーいいじゃねぇか。やっぱ、お前、本番はやるなぁ、なあー?これからは本番だけ呼ぶか。稽古だとイライラするから(笑)」という好己節炸裂なお褒めの言葉も頂戴したのと、誰かに、先生が式台から降りて移動してる時に、「あいつ稽古と全然違うじゃねーか」と言っていたよ。それは褒めてるってこだよ。と言われ嬉しかったです。そして、高校の頃、よくよく本番後の打ち上げで言っていた「本番じゃなくて稽古で今日のをやれよ」という言葉を思い出して、変わらねぇな俺なんて思ったりしてました。


 本番は合唱の音圧も凄くて、これぞ中央合唱部だという感じ。歌いながら「みんな気合すげーな」って思ってどんどんテンション上がっていきました。幕間の歴代パンフレットを観ながら、「俺よくこんだけ集めたな」というのと「こうして先輩たちそして後輩たちが繋いできてくれた中に自分はいるんだな」と思ったら、またそこでウルッときてしまいました。感動するよあれは。焼津中央合唱部が好きな私は。 


 それと、お手伝いしてくれていた方から聞いたのですが、今回お客様が1241席入ったとのことで、オケピとカメラ席分の席を差し引くとほぼ満席だということでした。最近はかなり空席が目立つので、自分達の高校の頃はこんな感じだったなぁと懐かしくもちょっと切なくなりました。 


 メモ的に自分のことばかりを書き連ねましたが最後に。50周年はとても素晴らしいことで誇れることでもありますが、ここからの合唱部にも目を向けなければなりません。私が感動したようなことを次の世代また次の世代が感じることができるように、現役を応援することがほんとに大切です。コンサートを聴いてくれた現役生が長文で感想を送ってくれました。感動しました。圧倒されて、感動しっぱなしで泣いていたと。自分たちも頑張らなきゃと思ったということです。なんと美しいことかと思います。音楽でOGOB達が高校生の心に何かしらの影響を与えたわけです。現在の学校運営の中で合唱部のオペラ公演はかなり肩身の狭い状況だそうです。何ができるのかわかりませんが、僕たちは少なくとも会場の席が満席になってしまうくらい人を呼ぶとかそういうことくらいはお手伝いできます。これを読んだOGOBは各々が頑張って現役生に還元してあげてほしいところです。俺らの頃は良かったよなで終わっちゃダメ。これは使命です!!(笑)まぁそれは言い過ぎでしょあが、自分たちが一生懸命やったあの場所がこれからも続いていけるように、1年の8760時間の内約3時間を現役の為に使ってあげましょう!!ということで、あまりまとまりのないことを書きましたが、50周年おめでとう、そして次の51年目もよろしくということで。




録画しておいたNHKニューイヤーオペラコンサートを観ての感想をXでつぶやいていたもののコピーを羅列。


1/3

カルメンのフィナーレ前の合唱で始まったんだ!!


なかなかそれはおもろい。

山下裕賀さんのカルメン素晴らしい!!

字幕はなぜこのフォントにしたのかしら。

てか、セギディーリャから最後までをやるの良いね!!
アリアだけをやってもそんなにおもんないもんね。

ぼいけさぺーての方じゃないだけ良いかなんて思いつつ。山際きみ佳さんのケルビーノかっこいい。

ケルビーノは確かに良いと思うけど、テンション上がらんのだよ。上手いけど、他の曲で山際さん聴きたかった。

大西宇宙さんのもう飛ぶまいぞはとても楽しかったけど、もったいない!!!!まぁ有名だけどさー。
4幕アリアにしてほしかったー。ただ、普通に歌う感じでもなく、装飾入れてたりして満足度は高かった。最後の処理も好きだった。そこはさすがの大西さん。

今回直前のセッコからやるのはとても良いと思う。

池内響さんめちゃくちゃ良い声や!!
ドン・ジョヴァンニっぽい。
石橋栄実さんは安定の素晴らしさ。

やったー!!
ドンナ・アンナは森麻季さんだ!!!
竹内直紀さんがオッターヴィオでいるのがまた良いね。沼尻さんのびわ湖の流れで抜擢なのかな。て、え、歌わないよね。あれ。やっぱそうだよね。とするとガチで豪華すぎるんだけど。

森麻季さん完璧やん。
もうちょいオケためてくれてても良かった。

フィデリオのこんなとこやるんだ!!
おもろいチョイス!!
ただ、ピツァロ何で須藤さんなん。

妻屋さんのロッコはありがたい限り。

沼尻さんフィデリオのオケ素晴らしい。ゾクゾクするぜ。

あ、そうか、2重唱の流れか!!
素敵チョイスやわぁ。フィナーレまで⋯は無理か。さすがに長いもんな。

田崎さんのフィデリオは合ってるね。福井さんは安定の福井さん。悪い意味でなく。

きたー!!!
大分カットだけどフィナーレやってくれた!!!!!

びわ湖感✨

今回舞台の感じも好きよ。

すごっ!!!!!!!!
伊藤さんと妻屋さんによるこのシーン!!!!?

伊藤さんと妻屋さん凄かった!!
ここをニューイヤーでやるってのがまた良い😊

運命の力のラタプランのとことか驚きやわー。

山下牧子さんすごいわー。
オケ攻めたなぁ(笑)

大村博美さん安定のまれでつぃおーね!!

シモンのここやるとかマジ最高やん!!!!!!
上江さん声いいなぁー!!!
何と、聴きやすいイタリア語。
今回ニューイヤーええやん、チョイスが素晴らしい。

上江さん絶好調やん。

フィエスコ伊藤さん。最後どう言ってくれるのか。めちゃ楽しみ。おろーる。

え?ないの???
まじかよ!!!!!!
最後までやってくれれれれれれ😭

宮里さんのピンカートンは誠実さ出ちゃってるけど、声はガチで良いよね。砂川さんの蝶々さんの一途な感じも素敵。

シェニエか!!
いいな!!!

ということで楽しめました〜。
ありがとぅ、NHKニューイヤーオペラコンサート✨

1/4
「にーに抱っこ!!」ってわーわー言ってる甥っ子も出掛けたのでゆっくりもう一度NHKのニューイヤーオペラコンサートを観ている(笑)

全体通してやっぱり選曲と構成が良いなぁ。今年は少しでもそのオペラのアリアなり重唱なりの状況や雰囲気も伝えようとしているよね。フィデリオとかシェニエとかアナウンサーが映像込みでしっかり説明しているのもとても良い。それやっても一般人わかんないっしょ?感がなくてめちゃ良いです。

とりあえずこの曲散りばめときゃ合格点は取れるんじゃね?みたいな感じが全くなくて、オペラが好きな人達がこんなにオペラは面白いんだよって画面を通じて言ってきてるような気がしてる。感動してきたわ。

てかさ、フィリッポと大審問官のシーン普通やるかね(笑)
カルロとロドリーゴなら、ドン・カルロって言った瞬間に、あぁそこねってことにはなるけどさ。
マジで良いな。こういうとこやるの。しかも妻屋さんが大審問官という。あとマクベスの合唱とかさ。攻めまくりだよね。最高。