たっぴーのムジカしくない日記 "Incominciate!!" -2ページ目

たっぴーのムジカしくない日記 "Incominciate!!"

主にオペラの感想等を亡備録として書き連ねていこうかなと思ってます。
その時感じたことをそのまま書くようにしてますので、文筆がおかしいことは多々ありますが、良ければご覧下さい。

どえらい演奏会に行ってきましたよ。

全てがメインディッシュの演奏会。しかも私の大好物しか出てこないというありがとうシェフ的な企画。

そう、日本ロッシーニ協会の演奏会でございます。

コロナ禍を経て6年ぶりの開催とのことで、前回の演奏会も聴きに行ってるのですが、あれからもうそんなに経つのかと思い驚愕。そんなに前なのねぇ。時が経つのは早いわぁ。

今回の出演者は、テノールの糸賀 修平、小堀 勇介、渡辺 康、それから、メゾソプラノの富岡 明子というあざーすな方々。あざーすじゃねぇな。もとい、心より御礼申し上げますな方々でした。

想像しただけでも生唾モノでしょ?

僕は楽しみでよだれが垂れすぎた結果溺れそうになりましたよまったく(んなわけあるかい)

今回のプログラムは、日本ロッシーニ協会だから実現したというか、普通それらでプログラム組まないよねという内容でしたが、だからこそ嬉しいというか、好事家としてはありがたいところなわけでして。

プログラムは以下の通り。

【第一部】

1.《オテッロ》より ロドリーゴとイアーゴの二重唱「いや、恐れてはならぬ」

 Otello (1816) N.3 Duetto Rodrigo・Iago(No, non temer)

 渡辺康/糸賀修平

2.《オテッロ》より ロドリーゴのアリア「なんですと!ああ!何をおっしゃるのですか!」

 Otello (1816) N.6 Aria Rodrigo(Che ascolto! ahimè! che dici!)

 小堀勇介

3.《リッチャルドとゾライデ 》より ゾライデとリッチャルドの二重唱「リッチャルド!…私はなにを感じているの…」

 Ricciardo e Zoraide (1818) N.11 Duetto Zoraide・Ricciardo(Ricciardo!… che veggo…)

 富岡明子/渡辺康

4.《湖の女》より ロドリーゴのカヴァティーナ「我はお前たちと共に、我が勇者たちよ」

 La donna del lago (1819) N.6 Cavatina Rodrigo(Eccomi a voi, miei prodi co fra)

 糸賀修平

5.《湖の女》より エレーナ、ウベルト、ロドリーゴの三重唱「どうか分別をもって」

 La donna del lago (1819) N.9 Terzetto Elena・Uberto・Rodrigo(Alla ragion deh rieda)

 富岡明子/小堀勇介/渡辺康

【第二部】

6.《グロリア・ミサ》より 二重唱「クリステ・エレイソン(キリストよ、憐れみたまえ)」

 Messa di Gloria (1820) N.1-2 Duetto Tenore I・II(Christe, eleison)

 糸賀舜平/渡辺康

7.《グロリア・ミサ》より テノール独唱「クィ・トリス(世の罪を除き給う主よ)」

 Messa di Gloria (1820) N.6 Tenore solo(Qui tollis peccata mundi)

 小堀勇介

8.《湖の女》より エレーナとウベルトの二重唱「あなたは既に人妻ですか?」

 La donna del lago (1819) N.2 Duetto Elena・Uberto(Sei gia sposa?)

 富岡明子/糸賀修平

9.《エルミオーネ》 より オレステのカヴァティーナ「憎むべき王宮よ!」

 Ermione (1819) N.4 Cavatina Oreste(Reggia abborrita!)

 渡辺康[ピラーデ・糸賀舜平]

10.《アルミーダ》 より リナルド、カルロ、ウバルドの三重唱「その臆病な顔つきの」

 Armida (1817) N.14 Terzetto Rinaldo・Carlo・Ubaldo(In quale aspetto imbelle)

 小堀勇介/渡辺康/糸賀修平

※ 小堀勇介/糸賀修平/渡辺康が当日訂正されたプログラム

11.《ゼルミーラ》より 第2幕フィナーレ【ゼルミーラのアリア】『玉座へお戻りください、怒れる星は』

 Zelmira (1822) N.11 Finale II [Aria finale Zelmira](Riedi al soglio: irata stella)

 富岡明子[助演:渡辺康/糸賀修平]

いかがでしょうか。

重くね?(笑)

いや、声がじゃなくてよ?もちろんプログラムがね。なんて素敵な演奏会かしら。さいこー。

しかもね、今回はロッシーニ協会からお知らせ来た瞬間に予約したら、最前列のど真ん中4席を確保出来たのでしっかりとかぶりつけました。うふふ。メインディッシュをかぶりつきまくりでお腹いっぱい。パンシロン欲しいくらい。

さあでは前半から振り返りましょう。

1曲目の《オテッロ》より ロドリーゴとイアーゴの二重唱「いや、恐れてはならぬ」

Otello (1816) N.3 Duetto Rodrigo・Iago(No, non temer)

ですが、もうそれは。それはそれは。それはそれはそれはすんばらしかったですよ。のっけからこんなに素晴らしいかとテンション爆上がり。冗談抜きに。マジで良かった。なんか魔笛で言うと鎧武者のようなめちゃくちゃ強そうな2人。技術と声の無双感。いきなりこんな凄いのをドーンやられちゃって否が応でもその後の演奏会への期待が高まりましたね。CDで販売して欲しいレベル。マジで良かった。後半のアジリタ祭が気持ち良すぎました。独白になったり掛け合いになったりその度お互いの醸し出す声の空気感が絶妙でした。糸賀さんのガチなロッシーニ実は初だったかもしれないんですが、やっぱね、兼ね備えてるよね。持ってる声自体がベルカント聴くにはもってこいですし、鍛錬された技術とそれだからこそ可能などこのポジションでも同じ様に響く艷やかなまさにイタリアの響きが聴いていて喜びに変わる。さすがです。それと、驚いたのは渡辺さん。こんなにロッシーニ良いとは思ってなかった!!渡辺さんは、ロッシーニが凄いんだよってイメージが無かったのですが、今回聴いてむちゃくちゃ良くて、え?こんな感じだった?ってなりました。元々上手い歌い手さんですけど、ロッシーニがこんなにハマってるというイメージがなかったんですよね。キャリアの中でこつこつ努力されて、揺るぎない今を得た、(勝手に)そんな感じもして好印象甚だしい。安定感もさることながら、声もノーブルで伸びやかそれでいて転がる。むちゃくちゃ良かった。これはもの凄い2人の二重唱を聴いてしまったぞいきなりニヤニヤが止まらない。

2曲目は、同じく《オテッロ》より ロドリーゴのアリア「なんですと!ああ!何をおっしゃるのですか!」

 Otello (1816) N.6 Aria Rodrigo(Che ascolto! ahimè! che dici!)

でしたが、我が盟友小堀勇介が歌いました。間違えた。親友だった(やめとけ)。

何度もこの曲は小堀さんで聴いてるので、また聴けるなんてやったーってな感じでした。今回いきなりのやはりメインディッシュ的な曲で、準備も無い中でいきなりということもあったからなのか、ちょいとばかりアクートがきつそうなとこはありましたが、これまで聴いてきたどの演奏会よりも、表現力が増しまくっていました。小堀系ラーメン表現力マシマシ(ワオおいしそう)。出てきてお辞儀して顔が上がってくる時にスイッチ入ったのが分かるくらいの全集中の顔つきでロドリーゴの色んな感情がひしひしと伝わってくる。以前もそういう風に感じることはありましたが、今回は明らかに何個か更に上に行った感じ。内面をえぐる感じが歌に乗ってました。まさに舞台上に見えるはロドリーゴ。前半の悲しそうなところからの後半怒りで復讐の鬼となりまくし立てていく様は圧巻。私も聴いていて煮えたぎってしまい、終わってから暑くてね。若干乾燥していたホール内でも汗ばんだわよ。あと、1カ所は歌い方変わってました。やっぱ進化していくなぁって思ったよ。

3曲目は、《リッチャルドとゾライデ 》より ゾライデとリッチャルドの二重唱「リッチャルド!…私はなにを感じているの…」

 Ricciardo e Zoraide (1818) N.11 Duetto Zoraide・Ricciardo(Ricciardo!… che veggo…)

こちらは、全体的に富岡さんと渡辺さんが非常に高い集中力で歌われていてヴァリエーションも凄くてグイグイ惹き込まれました。富岡さん久々に聴きましたがアジリタがやべぇっすよ姉さんって感じ。どんだけ転がるのかしら。下降も上昇も気持ちよすぎ。しっかりメゾなんだけど上も楽々出るし理想ですね。渡辺さんはこれまたずっと声が美しくて、聴き惚れました。アクートも鳴りまくり。1曲目よりもより喉が開いた感じで更に更に素晴らしい歌唱でした。この曲が聴けるなんてそれこそロッシーニ協会だからですね。嬉しい。しかもこんなに素晴らしい2人で聴けて。ロッシーニだなぁと思わせる変化に富んだ二重唱、全く飽きずに前半中盤後半と聴けました。拍手。

4曲目は、《湖の女》より ロドリーゴのカヴァティーナ「我はお前たちと共に、我が勇者たちよ」

 La donna del lago (1819) N.6 Cavatina Rodrigo(Eccomi a voi, miei prodi co fra)

でしたが、まさかの糸賀さんがこれを歌ったんですよ。おいマジかってなりましたよね。これ糸賀さんの範疇よやつちゃうやろと。でも逆にどんな感じになるのだろうとこの木なんの木くらいきになっちゃったわけで。でね、やっぱりそこは糸賀修平なわけですよ。しっかりやれちゃうという。確かにやっぱりもっと重めというかパワフルやんちゃ系な感じは欲しいなとか少し思いましたけど、そもそも糸賀さんにこの曲振ってるからそれを求めるのは酷な話で。すごく大変だと思うんです。低いとこからの跳躍もあるし、低めなとこで転がしたりとか、ただ、それでも型崩れしないで形式的にも綺麗に仕上げてきていて、かつ、血気盛んな雰囲気を損なわず歌っていた糸賀さんにマジで拍手です。ほんとにすごいなと思う。やっぱこの人凄いやって感心しながら聴いてました。

5曲目、1部最後はこちら。

《湖の女》より エレーナ、ウベルト、ロドリーゴの三重唱「どうか分別をもって」

 La donna del lago (1819) N.9 Terzetto Elena・Uberto・Rodrigo(Alla ragion deh rieda)

とてもロッシーニっぽいなと思う前半二重唱から、後半がのヴェルディで言うとトロヴァトーレの三重唱のような燃える系のやーつに移る曲ですが、まずは富岡さんのアジリタがやばすぎるということを全面に押し出していきたいですよね。喉?どうなってるん。どこの位置で転がっても全て粒ぞろいであまりにも美しい。耳福。耳に残るはあなたの美しく音色。そして小堀さんが爆発ですわ。前半も後半も申し分ない歌唱。以前、ロドリーゴをやられていたことがありましたが、やはりウベルトが合ってますな。アクートもキンキンです。やっぱこう刺さる感じで鳴ってくれると正直心弾みますな。で、ここでまた渡辺さんに驚いたのですが、こちらはロドリーゴを歌われていて、これまでのイメージではないダイレクトに刺さる感じのアクートがビシビシきました。いろんな面持ってるやん。聴かせてくれるぜ。3人の白熱の三重唱で1部が盛り上がって休憩となりました。そういえば曲終わりはけるときに小堀さんガッツポーズしてました(笑)やったったでってことでしょうかね。やられましたよぐふっ。

さぁ、2部はどんなんだったでしょうか。

2部1曲目は、

《グロリア・ミサ》より 二重唱「クリステ・エレイソン(キリストよ、憐れみたまえ)」

 Messa di Gloria (1820) N.1-2 Duetto Tenore I・II(Christe, eleison)

でした。こちら糸賀さんと渡辺さんの2人による歌唱でしたが、もうこれは美です。美。美しさしかなかった。上を歌っていた糸賀さんがあまりにも美しかった。耽美というのでしょうか。綺麗〜にずっとハモっていて、王子ではなく天使が舞い降りてきそうな、そんなホールになっておりました。もちろん下も寄り添っていかないと美しくハモらないので、結局2人共素晴らしかったです。普段あまり聴かないのでこれを機に聴いてみよう。

2曲目は、

《グロリア・ミサ》より テノール独唱「クィ・トリス(世の罪を除き給う主よ)」

 Messa di Gloria (1820) N.6 Tenore solo(Qui tollis peccata mundi)

でしたが、なんなんこれ。むずすぎでしょ(笑)

グローリア・ミサはもちろん聴いたことあるけども、忘れてましたこの曲。で、改めて思う、なんなんこの曲(笑)大迫半端ないってくらいの感じでこの曲半端ないって、ですよ。むずいよね。宗教曲っぽくもないし、かといってめちゃオペラっぽいかと言われたらそんな感じもないし、掴みどころがないぜ。ロッシーニさんよ。ただ、後半は完全にオペラのアリアのようではありましたね。ヴェルディの亡命者を思い出しました。歌曲だけどもう後半オペラアリアやん的な意味で。いやぁ面白い。この曲もっと聴きたくなった。で、小堀さんこれを暗譜で歌いきっていてまずそこが凄い。しかもヴァリエーションもしっかりと入れてる(と思う)。これは白眉ですな。すげぇとしか言えない。お口あんぐりです。素晴らし過ぎて天にも昇る気持ち。それにこの曲が小堀さんの声に合ってね。協会のチョイスも素晴らしいです。安いギャラでこれを歌わせて申し訳ない的なことを会長が言ってましたけど(笑)

続いて3曲目は、

《湖の女》より エレーナとウベルトの二重唱「あなたは既に人妻ですか?」

 La donna del lago (1819) N.2 Duetto Elena・Uberto(Sei gia sposa?)

富岡さんと糸賀さんが歌いましたが、ここでお気付きだろうか。糸賀さんは、ロドリーゴもやってこのウベルトもやってたんです。すごっ!!そしてやはり糸賀さんはウベルトだよねということに落ち着く。明るく若々しい声が会場を包む。シラグーザを彷彿。あくまでも彷彿。声若いなぁ。凄いわ。20代くらいの若さあふれる声よ。努力しまくってるんだろうなと思う。尊敬。そっちに集中して富岡さんの方があまり記憶がないけど、後半のヴァリエーションの応酬みたいなとこから最後まではソプラノかと思うくらい上が鳴りまくってて圧倒されました。

4曲目はこちら。

《エルミオーネ》 より オレステのカヴァティーナ「憎むべき王宮よ!」

 Ermione (1819) N.4 Cavatina Oreste(Reggia abborrita!)

個人的にはフローレスのイメージが強い曲なのですが、今回歌った渡辺さんは渡辺オレステをしっかりと打ち出してくれていましたね。普通にうまくてただただ聴いてしまった。で、合間合間に入ってくる糸賀さんがこれまた上手くて、この曲をこんな高水準に聴けるなんて嬉しいという気持ちがぐわーっと芽生えてきました。糸賀さんの煽りというか後半の音楽的な煽りというのか、相乗効果でどんどん盛り上がっていきました。良かった!!

5曲目は、

《アルミーダ》 より リナルド、カルロ、ウバルドの三重唱「その臆病な顔つきの」

 Armida (1817) N.14 Terzetto Rinaldo・Carlo・Ubaldo(In quale aspetto imbelle)

でした。いわゆるアルミーダの三重唱と言えばの曲ですね。前半のハモリが他では感じたことないくらい美しくて、この曲こんなに美しかったのかと思いました。後半はテンポ的にはもうちょい早い方が好きでしたが3人のこれでもかという応酬が凄くて、燃えまくりでした。小堀さんよくそこから上出ますねって感じに更にヴァリエーションでアジリタも駆使しまくって凄かったし、他の二人もそれぞれがこれでもかと出しまくってて、うん、ほんと、燃えたわ。燃焼。痩せたと思う。燃焼して。

6曲目は、

《ゼルミーラ》より 第2幕フィナーレ【ゼルミーラのアリア】『玉座へお戻りください、怒れる星は』

 Zelmira (1822) N.11 Finale II [Aria finale Zelmira](Riedi al soglio: irata stella)

富岡さんのアリア。もうこれは超絶凄すぎて神でした。何の無理もないアジリタ。人間業じゃないですよ。何であんなことが可能なのか。訓練の賜物なんだと思いますけど、ルチアーナ・セッラのフォルヴィルとか聴いた時に思うような気持ちになりましたよ。思い出しただけでも鳥肌立つ。富岡さんもっと色んな機会で聴きたいなぁ。日本が誇るロッシーニ歌いですよね。すごすぎるー!!!!!!!!!

そしてそして、アンコールが1曲。

曲目は《4人のソプラノの為の無限カノン》ちなみに副題は一番下にある画像をご覧ください。

で、なにこれ?(笑)

となりましたが、猫や犬ニワトリの鳴き声なんかが入って輪唱していくとても面白くも綺麗な重唱でした。最初にじゃんけんしてましたが、最初に誰が歌い始めるかのじゃんけんだと思いますが、小堀さんスタートとなりました。メインディッシュだらけのなかで最後に、デザートとして出してくれましたこの曲。こちらかわいい曲で楽しくて良かったです。

終演後、男性の方々には最前列にいたやろということでバレてましたが、おかしいな。小さくなってたつもりだったんだけど。あ、顔がでかいからバレたのかな(体も態度もな)。

ということで、素晴らしい演奏会でした。

燃えまくり。みんな素敵。マジで最高。

こういう演奏会をもっともっと日本でやってほしいなと思います。だって、好きなのだもの。

演者の皆様、関係者の皆様、ありがとうございました。

VIVA ROSSNI !!













今日はとても私好みなリサイタルへ足を運んで耳を喜ばせて参りました。

足を運んだ先はすみだトリフォニーホール、耳を喜ばせてくれたのはメゾ・ソプラノの石田 滉さん。

そう、今日は待ちに待った彼女のリサイタルだったんですね。

タイトルは「うたうように えがくように」vol.3オールロッシーニプログラム。ね。大好物なわけよ。ロッシーニだけで作られたプログラムよ。なんてことでしょう。喜び〜。嬉しみ〜。背負投げ〜(今更IKKOさんやめなさい)


チラシはこんな感じ。



ところで、この「うたうように えがくように」ということはどういうことなのでしょう。チラシの裏に答えがありました。

そういうことか。人生のテーマ。座右の銘。そういうものをリサイタルのタイトルとして掲げているんだなと言うことが分かりました。ということは、このコンサートはとても力の入った彼女のライフワークとも言えるコンサートシリーズとなっていくのでしょう。


藤原歌劇団のインタビュー記事にもこの「うたうように えがくように」についての話が出てきます。

石田 滉 - キャラクターとしても、声としてもぴったりのステファノ役で藤原歌劇団公演デビューを飾る|JOF 公益財団法人日本オペラ振興会 https://share.google/J6A6lvK9eEQUWRxoJ


実際今回の内容を見ても力入りまくりでした。

終演後にロビーにて彼女に思わず「ガチですやん」と伝えてしまいましたよ(笑)

そんな気になるプログラムはこちら。


《プログラム》

・オペラ『ランスへの旅』より“美しい光に包まれて”

・別れ

・昔風のアリエッタ

・ボレロ

・『老いの過ち』第5巻より “ああ、愛しのグリーンピース!”(ピアノソロ)

・ヴェネツィアの競艇

Ⅰ. 競艇前のアンゾレータ

Ⅱ. 競艇中のアンゾレータ

Ⅲ. 競艇後のアンゾレータ

・オペラ『オテッロ』より“柳の歌〜祈り”

・オペラ『湖上の美人』より“胸の思いは満ち溢れ”

・オペラ『エルミオーネ』より序曲(ピアノソロ)

・オペラ『エルミオーネ』より“彼女が勝利するなんて!…”


パンフレットの画像も一応。


ね、やばない?なんなんこれ。ロッシーニ好きとしては盆と正月が来た感じというのか。祭りですよ。気分的に。うたうように、えがくように、ろっしーに、ですわ(間違っちゃねぇけどよ)。では、曲ごとの感想行ってみよう。いってみようやってみよう(やったやったやったでーきーたー…て誰が覚えとんねんNHKの子供番組)


1部の1曲目。

オペラ『ランスへの旅』より“美しい光に包まれて”ですが、まず、いきなりこれからやんの!?という驚きでした。まぁ確かに実際のオペラだとコルテーゼ夫人はいきなりこれからのスタートだけどもね、優しめの歌曲からスタートとかじゃないんだって。もうこの段階で本気やん?ほんキララやん?本キリンやん?(それビールや)。とまぁ軽くボケておきましてですね…あ、この後もこんなんが続くからな。嫌な奴もう見るのやめとけよ?(何で偉そうなんだよ)

歌い始めの音からカチッとハマっててさすがでしたが、そこから全体的にアジリタのパーティが開催されていく中で1音も落とすこと無くゆったりしながらも忙しいこの曲を明るく太陽のような輝きの元歌ってくれました。良く転がるなぁ。そして嬉しかったのは、前半だけじゃなくて、後半も演奏してくれたこと。さすがですよね。コルテーゼ夫人はこの後半がなくっちゃ。『ランスへの旅』を聴くときはここ絶対聴くもん。テンション上がるのよとにかく。階段を駆け上がっわたり駆け下がったり忙しいのが金の百合亭を経営する多忙なコルテーゼ夫人っぽくて良いし、合唱こそ今回は無かったけど、合唱との絡みも面白いし、やっぱここのシーンは凄く見どころ聴きどころが高いとこだと思ってるので、やってくれたところにセンスを感じますよ。ロッシーニ好きなんだなという思いとともに。


2曲目。

「別れ」ですが、こちらは『音楽の夜会』の中の1曲。別れの歌ではありますが、非常に優しく前向きな?情景を思い出しながら歌うような様は非常に良かった。コルテーゼ夫人から歌曲に変わって、表現がある役を演じるというものから、その情景を自分のフィルターを通して聴かせるみたいな感じがしました。


3曲目、4曲目、5曲目。

順番に、「ボレロ」、「昔風のアリエッタ」、「アラゴネーゼ」は『黙って嘆こう=Mi lagnerò tacendo』というメタスタージオのテキストに音楽を付けたものだそうですが、ロッシーニはこのテキストだけで沢山の曲を書いたそうです。「ボレロ」は激しくも、ロッシーニらしい遊び心のある旋律が楽しい。表情いっぱいに表現してくれました。この曲は本来は楽譜の販売がないということでしたが、ペーザロでの修行の結果手に入れられたそうで、今回聴けたそうです。わーい!!

「昔風のアリエッタ」は、しっとりと暗めな曲調で歌詞が同じなのにがらっと変わった印象。

「アラゴネーゼ」は超絶技巧的な部分を含めて完璧に演奏されていました。そして、めちゃめちゃロッシーニっぽい。顔と体全体で表現する石田 滉さんを観ながらうまいなぁと感心。音符の最後に左手で音を切るというのかな。ある種のクセだと思うんだけど、その素振りにより休符を視覚的にも感じることが出来て、聴いてるこちらも同じ様な呼吸になっていくので、どんどん集中して聴けました。

で、ここでなんでやねんって感じではあるけど、すげーなと思うロッシーニです。同じ歌詞で明るくも暗くも表現できる音楽を作ってるわけですよ。ロッシーニの音楽の魅力ってそういうとこにあったりしますよね。場所や状況を限定して作曲してないんだなと思え。演奏次第でその音楽の方が歌詞に意味を付与していくというか。それによって歌詞だけ読むとその音楽はどうなのと思うものでも違和感無くなるという。

石田 滉さんの歌曲演奏を聴きながら改めて感じました。


6曲目。

『老いの過ち』第5巻より “ああ、愛しのグリーンピース!”(ピアノソロ)。

こちらは、最近リサイタル行くと結構聴くことがあるのですが、この曲ってこんなタイトルだったんだ(笑)「ロマンティックなひき肉」を思い出した。これは知ってたけど、今回のピアノ曲がそれ系だとは知らずでした。聴く度に耳に残る旋律。大人しく静かなんだけど、すごく主張してくる感じがとても良かった。うん、グリンピースってことかねそれが。


7曲目。

『ヴェネツィアの競艇』より

Ⅰ. 競艇前のアンゾレータ

Ⅱ. 競艇中のアンゾレータ

Ⅲ. 競艇後のアンゾレータ

の3曲。

これらも素晴らしかったなぁ!!どれも目の前に競艇が見えましたよわたくしは。頑張れと応援する1曲目、ハラハラしながら競艇を見守る2、よくやったねキスよという3。ほんっとに、どれも良かった。ピアノとの呼応もぴったりで、とても聴き甲斐がありました。ちょー楽しめた!!一挙手一投足思い出せそうなくらい全身でメンソレータム…じゃなかった。アンゾレータを演じてらしたのでほんとにめちゃくちゃ楽しめた。降りてたね。アンゾレータが。


とこんな感じで1部が終了。私は今年藝大に入った後輩を誘って聴きに行ったのですが、「すごい!!」とお互い興奮でハイテンション。会場はロッシーニ関係の関係者だらけ。歌手やらピアニストやらもたくさん。そんな中ヌッチ仲間の某音楽プロデューサーと久々にお会いしてまたヌッチでなんて話をして休憩終了。


2部1曲目。

オペラ『オテッロ』より“柳の歌〜祈り”

これはもう有名なやーつですね。ヴェルディの方が有名かもしれませんが、ロッシーニ好きとしてはこちらもとても親近感あるやーつ。前奏のピアノから気持ち持っていかれました。うまい。デズデモナの感情が手にとって分かるよう。思い返しても泣ける。繰り返し部分の細かい音符をさらっと入れてくる辺りも素敵。

滉さんが、途中で「オテロ!?」と上手を振り向いたところなんかリアルで息を呑みました。柳の歌から祈の方に移ると、天使のよう。この曲聴いた中で過去1良かったかもしれない。デズデモナにしか見えなかったもん。どんどん曲が進むにつれてデズデモナ。石田キラズモナです(なんもおもんないやんけ)

それと、ピアノがずっと寄り添って最後を看取るように(まだ全然生きてるけど)共に天国に行くようなそんな寄り添うようなピアノがまた良かった。


2曲目。

オペラ『湖上の美人』より“胸の思いは満ち溢れ”

こちらも、もうこれもね、もうそりゃやばかったというか、うなっちゃったよね。うまい!!マジで。ロッシーニの中というか、メゾの曲でも屈指の名曲だと思うし、ソプラノ含めて多くの人が歌ってきたこちらですが、過去の偉人たちにも負けないくらいの素晴らしさでした。こんなに転がして、こんなに上も出して、若いのにしっかりコントロールされてて、何よりロッシーニ愛というか、歌ってて楽しいという喜びが役と相まってぐわーっと音の波となって押し寄せてきた、そんな感じでしたね。聴いてて燃えて汗ばんでくるし、うまいーって舌を巻いたよ。巻きすぎて若干浮いた(いや、舌コプターみたいになっとんのか)。それと、こちらもピアノが大活躍。オケと合唱が見えたよ。もうね、うまい。ほんとそれだけしか言えねぇや。オケだったもん。ピアノじゃない。テンポも速めで最高でした。


3曲目。

オペラ『エルミオーネ』より序曲(ピアノソロ)

また言いますよ?オケだわ(笑)てか、これこそオケだよ完全に。うますぎ。どんだけの色を見せてくれるのよ。これならピアノ伴奏でもオケと同じ、いや、それ以上の幸福感味わえちゃうよ。林さんのピアノ伴奏版のロッシーニ序曲集とか販売してほしくなったわ。


4曲目。

オペラ『エルミオーネ』より“彼女が勝利するなんて!…”

めちゃくちゃ最高でした。誰が最高かって?おいおい笑わせるんじゃないよ。そらあんたもちろん、石田 キキララさんですよ(サンリオじゃねんだよ。滉さんな)

いや〜白眉ですな今日の。これは。オペラのワンシーンとしてのアリアというか、これだけでモノオペラとして成り立つんじゃないかというくらいの歌唱でした。曲の中でいろんな感情、表情をこれでもかと1人で舞台狭しと表現の中で見せてくれました。アクートにアジリタに技巧的にも素晴らしかったのですが、そこだけに頼らないで、言葉の意味を全身全霊で表現していることが実に素晴らしかった。若々しい今の声の彼女だから出来る表現のようなものも感じ取れて、その刹那的かもしれない歌唱はあまりにも贅沢な時間でした。そして、それと同時にどんどん進化していくだろう彼女から目が離せなくなってしまうなとそんな思いでした。やばい。応援したい人がどんどん増えてしまう(笑)こちらもピアノもほんと最高でしたわ。序曲の旋律が入ってくるとことかめちゃめちゃ欲しい感じだった。


アンコール

オペラ 『セビリアの理髪師』より”今の歌声は“

予想が的中。広島でもロジーナやるし、最後は明るくみたいな感じでやるかもよって幕間に話をしてたらそのままの感じでアンコールがウナボーチェ。

あんなに激しい曲をやって、喉大丈夫かなと思ったけど、なんのその。エルミオーネからのロジーナは全然違うのになんのその。流れるようなアジリタとおきゃんというよりはチャーミングで品のあるロジーナを楽しそうに歌ってくれました。ありがてぇ。お疲れだろうところ。


そんなわけで、とっても素敵なリサイタルに出会えて本当に心が温まりました。夏なんで温まるのは心のみでね。ふふ。

滉さんに林さん、そして関係者の皆様ありがとうございました。そしてお疲れ様でした。これから夏本番です。夏バテ、熱中症におきをつけください。ありがとうございました!!








でね、ここからはマジでどうでもいいと思う内容ね。終わってから後輩の学生メゾ・ソプラノと「マジで滉さん良かったよな!!」と盛り上がってたら、新宿発の高速バス間に合わなくなって、いつもの流れだと渋谷にいくからそれに間に合わせようと錦糸町から渋谷マークタワーまで高速を使った上でタクシー移動したのよね。そしたら約1万もかかったのよ。で、渋谷でバス待ってたら、なんと、逃したバスが渋谷寄らないことが判明したのね。新幹線もないし困ったと思ってたら最終の夜行があったから、それに乗ることにしたのよ。めちゃめちゃ散財して散々な最後になってしまいました。ちゃんちゃん。


でもね、いいの。

素晴らしいリサイタルに出会えたから。

私は大満足。後輩もあれが聴けたからね。

うむうむ。

さ、もう3:50だ。

7:30には起きて仕事だぞ。

うふふふ〜。

先月から今月に掛けて日本はお祭りのシーズンに入ったみたいです。なんの祭なのかって?そりゃ奥さん決まってるわよ。ロッシーニ祭ですわ。おほほほ。

新国立劇場では、先日『セビリアの理髪師』が熱狂の嵐で惜しまれて閉幕となったばかりで、かく言う私も現地で2回鑑賞してきました。キャストが、ローレンス・ブラウンリー、脇園 彩、ロベルト・デ・カンディア、ジューリオ・マストロトータロ、妻屋 秀和、加納 悦子という面々でマエストロがコッラド・ロヴァーリスでオケが東フィルという超豪華版。海外の有名な歌劇場と比較しても決して劣ることのない布陣での上演でした。

その時の感想にご興味のある方は以下リンクからどうぞ。 👇

 

 

 

 

そういうわけで、こんな豪華なキャストで聴けて最高だったわけですが、今日も今日とてすんばらしい公演に出会えました。場所はミューザ川崎シンフォニーホール。川崎定期演奏会 第100回と銘打った今公演でしたが、内容は前半が、モーツアルト作曲の『交響曲第25番ト短調K.183』。後半がロッシーニ作曲の『スターバト・マーテル』でした。はいきたロッシーニ。まぁだから行ったわけよ(笑)

ソリストは、実に豪華な出演者を集めてきてくれました。ソプラノがハスミック・トロシャン、メゾソプラノがダニエラ・バルッチェローナ、テノールがマキシム・ミロノフ、バスがマルコ・ミミカ。そしてマエストロが、ロッシーニの申し子ミケーレ・マリオッティでオケが東京交響楽団。どうだ明るくなったろう、と明治の船成金ならそうどや顔で言ってきそうなこれまた豪華な面々。ね?祭でしょ?しかも、この演目をこのソリストでしかもマエストロがマリオッティってのが良いよね。ロッシーニのスペシャリストではないけど、豪華さ先行で知名度のある人を呼んできました。とりあえず有名人だし満足だろ?ということが全くなく、ロッシーニの本拠地ペーザロで毎年開催されるロッシーニ・オペラ・フェスティバルで上演されそうな面々なのがほんと最高でした。

 

私は今回4階席の上の方で聴いたのですが、ミューザ川崎良い音聴かせてくれますな。楽器

の音がはっきりくっきりと聴こえてきます。もちろんそれだけではボコボコなハーモニーになってしまうわけですが、マリオッティの明瞭な指示の元抑制が取れていました。比較的速めなテンポ感で進んで行き、宗教曲だけどどこかオペラっぽさが感じられるような部分もあって、10曲それぞれを飽きることなく聴けました。合唱が入ってくるところはオケも含めて世俗的ではない謐さやまたその逆を感じたりして、固唾を飲んで聴き入りました。なんかゾクゾクしますね。なんだろう、こう作られた音楽ではなくて、有史以前からあった音楽に触れているような感じというか。仏教だったら成仏しそうなというか。普段あまり聴かないのでこれを機に聴いてみよう。

 

ソリストは既述してありますが、以下の面々。

 

ソプラノ:ハスミック・トロシャン

メゾソプラノ:ダニエラ・バルッチェローナ

テノール:マキシム・ミロノフ

バス:マルコ・ミミカ

 

ロッシーニのガラやってほしいわ(笑)

全員素晴らしくて、多分生で聴いたことがなかったのはマルコ・ミミカ。若いころのダルカンジェロを彷彿させる響きの明るい美声のバスでした。4曲目のアリアは圧巻。ロッシーニやるにはぴったりの声。ブッファでも良いけど他のセリアの作品で聴いてみたいなと思いました。

それからだいだいだいだい好きなマキシム・ミロノフは流石の一言。アリアでのアクートがカッチリ決まってたけど、ただ鳴らすのではなくて少し丸みを帯びさせる感じが実に素晴らしい。私はめっさデブーチェですが、彼は常にMessa di voce。優しく柔らかい。ふかふかのお布団のような心地よい声に癒さされました。また日本でリサイタルやってほしいなぁ。

ダニエラ・バルッチェローナは代役でしたが、個人手には「イヤッホー!!」という歓喜。むしろコンサートの格が上がっちゃいましたよね。曲的にもそんなに目立つところがないのですが、3曲目の2重唱、7曲目のカヴァティーナ共にエレガントで品があって素敵でした。

ハスミック・トロシャンは新国のノリーナ以来で聴いたのはこれで2回目。コロラトゥーラ的なイメージだったのですが、中音域もしっかり鳴っていて違和感なく聴けました。やはり8曲目のアリアは素晴らしくて、合唱も相まってボルテージがぐわ~っと上がりました。素晴らしかった。

 

今回、都響コーラスも素晴らしかった。特に女性。アマチュアなんだろうなという感じは正直最初しましたが、尻上がりに熱量も増えていった感じで、めちゃくちゃ良かったです。最後の方はとてもアマチュアという感じはしなかった。

 

なんか、仕事が忙しくてこれ書き始めてから6日後に完成ましたよ。

都響さんそしてそれに関係するみなさまお疲れさまでした。また素敵な音楽聴かせてください。ありがとうございました。


ミューザ川崎シンフォニーホール外観。

エスカレーター前。

お時間。

今日のお席。

カーテンコールは撮影オッケー。








只今6月5日(木)の0時を回ったところでございますが、今書かなかったらもう書きそうにないので無理やりでも書くぞと筆を走らせ始めました。

3日の6時台に車で静岡を出て、14時から新宿は新国立劇場にてオペラを楽しみ、帰宅したのが22時くらい。その日に感想を書こうとしたけどPCの前で座りながら寝てしまい、翌日は朝から仕事。もう昨日になりますが23時頃に帰ってきて、やっとこさよ落ち着いたところ。正直瞼が落ちまくりまクリスティ状態ですが、自分としてもこの気持ちを残したいので頑張るぞ、おーってなことで書いております。ちなみに文章は公開しているので誰でも見れる手前すこーしは読み物を意識して書いていますが、基本的には自分が後で振り返ったりしてニヤニヤするだけの為に書いてますのでそこんとこヨロシク!!

 

地方から遠征するってのもねなかなか大変なんです。こう見えても疲れまんねんです(懐かしすぎるCMや)。はっきり言って情熱がなけりゃとても出来る所業じゃない。体力と気力、それからお金も消費しまくり。でも、やっぱり聴きたくなっちゃうのよね、生で。オペラはやはり生。もうそれ1択。会場のワクワクした雰囲気。やり直しの効かない緊張感や演者がノッてきた時のライブ感。そしてお客さんの反応が良いとどんどん良くなる感じ。「頼む、今日は喉の調子いい日であってくれ!!」と願いながら固唾を飲んで第1声を聴く瞬間。オケのテンポ感が良くて気持ちが高揚。圧巻の舞台装置に華やかな衣装。舞台美術の美しさに唸る...と、いうことで要はもう超楽しいってこと。僕はね、多くの特に若い世代にオペラを聴いてもらいたいなと思っています。何故かと言われれば、楽しいからですよ。それ以外ない。単純な話。僕は高校の部活でオペラを知って、そこからドはまりしたわけですが、こんなに素晴らしいものは他にはないし、であればそれを多くの人にも知ってほしいなという思いが止みません。オペラは麻薬と誰かが言っていたけれど、私はそうなると薬中なんだろうなと思う。

お前のことなんてどうでもいいんだよこの豚野郎って思われそうなので感想へ。

 

私は5月28日(水)の回も聴きに行っていますが、その時も素晴らしい公演だと思いましたが、若干「あれ~?」と思うところは正直ありました。特に思ったのは、ブラウンリーがイメージよりも大人しいのと声がかなりこもり気味だった、妻屋さんがアリアであまり聞こえなかったという感じ。さらにお客さんのリアクションがかなり薄くて、バルトロアリア前にぶち込んできた日本語「イチ、二、サン、シ」(紙の数を数えたところ)までほとんどリアクションが無くて、なんとなくドヨンとした雰囲気が流れていたような気がしています。3日はそういうことは全くなくて、ブラウンリーに関してはイメージ通りで、「これだよなブランリーは!!」と心底思えました。妻屋さんも同様にくっきり明瞭に聴こえてきました。そして、この日はお客さんのリアクションが最高でした。ドッカンドッカンウケる(自分を含めて)。それによって明らかに演者がノリノリになっていき、尻上がりにどんどん良くなりました。相乗効果を目の当たりにした感じ。やっぱり客席からのパワーって大事だよなぁ。文句なしに本当に素晴らしい公演となりました。素晴らしいというか普通に最高でした。こんなに良いセビリアは今後聴くことが出来るのだろうか。ガチで良かった。なんだろう、すべてがハマってましたね。オケ、歌、演出それぞれが。思い出すだけでも胸が高鳴ります。ぐふふ。

 

ブラウンリーは最初のアリア“Ecco ridente in cielo”から全然違う。覇気が違うし、声が若返ったかのように艶々でした。この日は下げずに最後もしっかり上に上げてアクート決めてました。他にも例えば1幕フィナーレの冒頭、酔ったふりをしてバルトロ家に入ってくるところで「えええい」とめっちゃ高い音出してたり、2幕フィナーレで各々が歌っていくところのアルマヴィーヴァ伯爵のパートの最後も同様に上げたのが印象的でした。アジリタも粒ぞろいで明るく綺麗で軽やか。これこれ!!の嵐。2幕の最後の3重唱でも輝かしいアクートを出していましたし、最後の大アリア“Cessa di più resistere”では早めのテンポの中、流れるように無理なく歌いつつも言葉が疎かになっておらず、ヴァリエーションも加わって楽しさ倍増。つまり嬉しさも倍増。百均はダイソー。原田は泰三。そんな感じでもう最高(シャラーーップ)

ほんとめちゃめちゃ良かった。28日も決して悪かったけではないけど、なんとなく守りにいっていた感じがしたんだけど、今回それは全くなかったのでロッシーニを存分に楽しめるような歌唱が存分に聴けたので良かったです。この日はそういえば天気が悪くて雨だったから湿度も高くてそれが喉に影響して功を奏していたとかもあるのかな。どうなんだろまた、コメディ感満載の立ち回りが最高で爆笑しまくりの捧腹絶倒でした。2幕でバルトロに「もっと大きい声で言え!」と言われた後の「イル・コンテ・アルマヴィーヴァ、イルコンテエエエエエエエエエエエ」と伸ばしておいてからの日本語で「スミマセン」が場面的にも合致してて超絶オモローでした。ちなみにそのあとのバルトロのこれまた日本簿での「ダイジョーブ?」は欲しがりすぎでしたね(笑)そこはブラウンリーだけの方が良かった(笑いに厳しい)。

あとは、アロンゾのオネエ感は声も含めてめちゃめちゃそれっぽかったし、やはり特に2幕以降の彼はアメリカ人特有の芸達者ぶりとでも言うのでしょうか。それが遺憾なく発揮されていて、実にうまい。ロジーナの2幕アリア直後の”Bella  voce,Bravissima”のとこでの拍手をしまくる感じはやっぱりエディ・マーフィなんだよな。前回より長めに拍手してました(笑)長いといえば、1幕のお金の2重唱の中間部でフィガロと別れかけた部分での謎のアクート伸ばし。前回より音符増えていたような。そんなこんなでブラウンリーへの期待感はしっかりと満たされて還元されました。やはり彼はこうでなくっちゃ。

 

デ・カンディアも前回より良かったです。まず、何でも屋のアリアでは序盤の“Fortunatissimo per verita! Bravo!”は前回下げてましたが今回上に上げてました。声的には前回も素晴らしかったので、そこまで違いは感じませんでしたが、ノリというかお客さんのリアクションがとても良かったので、ブラウンリーも同様ですが、持ち前のサービス精神が爆発という感じで、どのシーンもこれでもかと演じてくれて楽しめました。また、それにより声もより明るく響いていたようにも感じました。流れるように、喋るように語るレチタティーヴォは誰にも敵わないレベル。さすがイタリア人だなという思い。それから「H」を入れないんですよね。「それじゃ私ね、私を騙したりしない」の2重唱ではたくさん転がるところがあるわけですが、一切「H」を入れてこないし、速度も落ちないあたりが凄すぎ。僕は無理です(笑)1幕の「お金の2重唱」での早口とか極上でしたよ。まぁまぁテンポ早めなのに一切噛まない。凄いマジで。また、マニアックですが、1幕のフィナーレで、石像のように動かなくなったバルトロを見て言う“Guaruda, Don Bartolo”の言い回しがとても好きでした。ほんとこの人好きだわ~。ロッシーニ歌いのバリトンで一番好き。技術的にも安定していてしっかりしてるけど、声に温かみがあるので雰囲気的にも良い感じなんですよね。

 

脇園さんに関しては前回も非常に良かったので特筆して違いがどうこうみたいなことはありませんが、今回も素晴らしい歌唱でした。“Una voce poco fa”も“Contro un cor che accende amore”も完璧な歌唱。後者では今回も夜女のアリアが一節飛び出しました(笑)いや~素晴らしいの一言。逆言えば素晴らしいしか言えない。脇園さんはもう完全にロジーナと一体化していて、技術も伴っているのでそりゃ最高ですよね。しかもあの演出のロジーナのイメージに所作とか含めてぴったりなんですよね。脇園彩がロジーナなのか、ロジーナが脇園彩なのか。そうそう、「それじゃ私ね?」の2重唱は終盤ロジーナめちゃ転がるんですけど、超絶自然に流れるように歌っているのを聴いて感動しました。凄過ぎて笑ってしまったくらい。笑ったといえば、2幕冒頭の“Pace e gioia”の2重唱での後半、ロジーナが部屋で踊ったりシャドーボクシングしたりするのが音楽とマッチしていてわかってるんだけど今回も笑ってしまいました(笑)

演出的な部分では新しい発見もありました。嵐の音楽の時に3階から恐らく雨風が降り注ぐ中、窓も閉めずずっと外を見ているロジーナが描かれていたんですね。悲しみと怒りが入り混じったオーラが3階からゴォォォォと舞台に降り注がれていました。怖かった。実際そのあと梯子を使ってやってきた伯爵に力強く“Vendetta”と言い放つ姿を見て、そして聴いたのですが、それを考えると、ロジーナの感情がメタファ的に嵐として表現されているようにも感じました。ちなみに、嵐の音楽の直前、回り舞台が時計回りで回転していく時にロジーナが見えなくなる直前くらいで思わず泣く演技をしていたのが、人間性を良く表していて良かった。脇園さんはもうレジェンドですわ。終演後お会いした時も、楽譜にサインしてもらおうかななんて思って楽譜を出してアリアのとこに書いてもらおうかと思ってそれを言ったら、「それじゃ楽譜見えなくなっちゃう」と言って、真剣にどこに書こうか

悩んでくださったのですが、心遣いの鬼やな。しかもめっちゃ自然なんですよね。良くできた方ですよほんと。素敵よね。DIVAだけど尊大な様子をこれぽっちも見せない。好きやわぁ。

 

マストロトータロは前回もマジで良かったんですけど、今回はさらにエンジン全開という感じでより良かったように感じました。勢いが凄かった。やっぱ千秋楽だから気合も入るし、守りに入らなくていいってのもみなさんあるんでしょうね。どことなく。アリアの高速早口は今回もばっちり。流れるように歌いつつも言葉は明瞭で、粒だっていて品があると。このアリア過去1早いテンポで聴けたような気がしてますが完璧だった。こういうバリトンはなかなか日本にいなんですよね。イタリアのブッフォバッソ(バリトン)の系譜という感じ。またすぐに日本に来てほしいなぁ。ラブです。

 

妻屋さんは、既述しましたが28日よりも言葉が明瞭で声の張りが良くて響いていたと思います。28日は上に屋根がある感じの席だったのも含め、聞こえが悪かったのは自分の座席の関係もあるかもしれませんが、良くなっていたと思います。アリアもめちゃ良かった。美声なんですよね。かっこいいというか。キャラ的にはギャグなのに声はかっこいいという。そして1幕フィナーレで横1列になった時にに密かにめちゃ目立ってました。あそこで主張してくるあたり素晴らしい。なかなかできないと思う。声が消えちゃうもん普通。また、2幕の”Buona sera”の5重唱では表情たっぷりに声でバジリオの面白さを表現していて聴いていているこちらもニンマリ。舞台に初めて登場して“Buon giorno”というところから、何度かそれを言っているのですが、なかなかいい味出しててキャラが立って良いななんて。

 

加納さんは前回同様といったところ。

オケも同様。

今ね、もう5時になるところなんだ。でね、仕事行くから7時半には起きなきゃなんだ。うん、だからもう端折っちゃおうって魂胆とかそういうことじゃないからね。うふふ。

 

そんなわけで、まっじで良い公演でした。この演出は結構な回数見てますけど、全体的なバランスとか、逆に個々人の実力とか、オケの軽妙さであるとか、お客さんの熱狂ぶりとか、総合的に見ても今回特に5月3日が僕が体験した中では一番良かったように思います。これだけの公演を日本の新国でやれることの素晴らしさ。感謝しかないです。ありがとう新国立劇場。そして東フィルのみなさま。そしてソリスト、関係者、ロッシーニ。みんなに感謝です。

それではこのへんで。最後にいつものご挨拶。

ラリルレ、ロッシーーーニ!!

ばいばーい!!!(初めて聞いたわ。なんやねんそれは)










今日は待ちに待った、新国立劇場の『セビリアの理髪師』に行ってまいりました。

初日がとても好評だったようで、期待感十分で現地入りしました。


今回の、いや、今回も演出はヨーゼフ・E・ケップリンガー。3階建てのバルトロ家の中でところ狭しと登場人物達が動き回るあの演出です。こちらは2005年の初演、2006年の再演、2012年の再々演、2016年の再々々演、2020年の再々々々演を経ての再々々々々演の2025年。どうだ。漢字の羅列で脳がゲシュタルト的崩壊を起こしているだろう(なんのこっちゃ!)


ちなみに今回のチラシはこんな感じでした。

表面

裏面

見てよこのソリストの面々。

やばない?

チラシ見てるだけでごはん大盛り何杯かいけそう。

ロッシーニが好きな人なら触手が嫌でも動くやつです。

しかも、マエストロがコッラッド・ロヴァーリスということで、絶対オケも良いと確信していました。演奏するのは東フィルということで、2019年の『ドン・バスクワーレ』もこのコンビでめちゃくちや良かったんですよ。あの時のような颯爽とした軽妙で軽く溌剌としたエネルギーみたいなものが聴けるのではないかと期待しかありませんでした。


今回の席はここ


一応アンダー39でS席のお席。あと数カ月で40になっちゃうんで、もうこれも使えなくなるのかと思うとかなびい。てか40かぁ。なんだろうこの重み(笑)晴れて身も心も重くなります的な。そんなことは良いとして、今日は学生がめちゃめちゃいました。ただ連れてこられた感じでもなく、開始前とか幕間の様子を何となく見ていたのですが、みんな楽しんでオペラを観ていたようでした。良いことやなぁ。東京の子達だろうけど、いいなぁ。こういう機会があるだけでも全然違うよなぁ。


今回はまず、マエストロの感想から。

ベルカンティッシモ!!やっぱり思った通りの感じ。

颯爽としていて小気味よい。また、オケを鳴らしすぎないから歌がよく聴こえる。

そして全体的に速い!!もしかすると過去生で聴いた『セビリアの理髪師』で1番速いんじゃないかな。歌手の皆様がロッシーニのスペシャリストだから対応出来るんだろうなと思うと同時に、その凄さを感じました。ジャンジャンガシャガシャなっちゃいそうな所も抑制が取れていて、軽妙さが常に聴いてとれる音楽はまさにロッシーニという感じでした。特にブッファにはそういう要素が不可欠ですよね。ソリストが良くてもマエストロがダメだと公演自体は結構微妙になっちゃうから(その逆は良くなる可能性もある)、今回本当素晴らしい選択です新国立劇場さん!!


さ、ソリストはどうだったでしょう。

まずは、ロジーナ役の我らが脇園彩さん。良かった。良くないわけないじゃん。良かったさ!!

良かった?いや、素晴らしかった!!!!

Bravissimaからの、米良美一…じゃなくて、Meravigliosaでした(張り詰めたー弓のー…てメラだけじゃねえか)

彼女の歌うロジーナは何度か聴いていて、その何れも素晴らしくて感動しましたが、今回は更に磨きがかかってより表現の魅力に溢れていました。前半は恋する女子感って感じでずっとキラキラしてたし、後半の裏切られたことを知った時のロジーナはブッファの怒りではないくらいの表現で怒りを顕にしていてゾクッとしました。一挙手一投足ロジーナになってました。声は多少重くなったかなという印象は受けましたが、その代わり歌い慣れているのもあるのでしょう、これまで技巧的な部分は集中して狙って歌っていたような感じがありましたが、そういう素振りが全く無く、無理なくスッとその部分に入っていて、しかも流れるような歌唱。おおこれは凄いと思いました。角が取れて丸くなった感じ。完全に一体化している。「今の歌声は」「稽古のアリア」の両方共それを感じました。どっちだったかな。「今の歌声は」かな。前に聴いた時より少し違うヴァリエーションが入ってたような。どこって言えないけど。日々進化してんだなぁと。ステージマナーも素晴らしかったです。プロンプターにもしっかり感謝してました。これからも脇園彩というオペラ歌手を推していこうと思えましたね。うむうむ。


次は、フィガロ役のロベルト・デ・カンディア。最高。それだけです。大好き。ずっとフィガロ歌い続けてほしい。確か最近どこかでバルトロやってた気がするけど、フィガロでお願いしますという感じ。「私は街の何でも屋」の余裕な安定感。Bravoでラこそ出さなかったけど、声めちゃめちゃ若々しくて、艷やか。こういう感じのロッシーニのバリトンが本当に好き。しかもやっぱりイタリア人なのでレチタティーヴォが良い。ホンモノだなと思う。なんならレチタティーヴォと同じ感じで歌ってるのも凄い。喋るように歌っていくスタイル。こういう方がいてくれるからロッシーニが楽しいって思えるようになるんだよなと心底思いましたね。ちなみに、初めてロベルトを知ったのはDECCAから出てるバルトリが参加してる『イタリアのトルコ人』の詩人でした。あの録音と全然変わらないんだよなぁ。凄いマジで。「お金の二重唱」や「それじゃ私ね」の二重唱は普通に文句無しに良かったし、「ボーナ・セーラ」での機転の利いた立ち回りの自然さなんかも観ていて納得したし、1幕フィナーレでは、「バルトロ先生を見てくださいよ」って言ってる所の歌い方なんかスッキリしてて良かったし、オケもそのあたりからのテンポアップ感が得も言えない高揚感に繋がり楽しめました。フィナーレかなり早口ですが、しっかりと聴こえてきてズレも無かったと思うので、さすがだなと思いました。とにかく好きなんで、千秋楽にもわたくしセビリア行くから「何でも屋」BISしたろかな(笑)無理かー(笑)


お次は、アルマヴィーヴァ伯爵役のローレンス・ブラウンリーですが、彼にしてはなんだろうなぁ、うーん、声ではパッとしなかった感じ。それは悪かったとかじゃなくて、もっと何かくるものがあるんじゃないかなと無い物ねだりをずっとしてしまった気がしています。普通に良かったのに、まだなんかやってくれそうみたいの謎の期待をしてしまったというか。他のキャストがみんなロッシーニのスペシャリストで全体的な上演の質が上がっていたからそう感じてしまったのかもしれません。あと、シカゴ・リリック・オペラで彼がアルマヴィーヴァ伯爵歌ってる音源があって、それを聴いてから会場に行ったので、耳がブラウンリーに慣れすぎていたことがマイナスに作用したかもしれません。だからと言って悪かったわけではほんとにないのでそこは勘違いしないでくださいませ。ロッシーニ歌いの歌手の安定したロッシーニが聴けた感じなのでとても良かったです。お金の二重唱で「おっといけないお前さんと会うにはどこに行けば?」と聞く前のところを謎に伸ばしまくっていたところは僕は密かに笑ってましたが、アメリカ繋がりでロックウェル・ブレイクの『成り行き泥棒』かなんて思ったりしましたね。また、同重唱の後半の音楽は特に最高でした。オケと2人がガッツリ合って、流れるように最後までもっていったのは圧巻でした。あとは、2幕のアロンソに化けてやってきてからのコミカルさなんかはサービス精神の塊という感じで面白かったです。バルトロにキスしてから「オエーー」ってえずいていたところは爆笑しました。また、ロジーナの歌う稽古のアリアの後に拍手しまくっていたところは、エディー・マーフィーを彷彿しました。デトロイトから来たアクセル・フォーリーみたいだった。もっというと、『ビバリーヒルズ・コップ3』って感じ(分かる人のみ分かってくだされ)。最後の大アリアはブラウンリーが歌うと難しそうに聴こえないというか、安定して普通に聴けてしまった。それはそれで凄いことです。大丈夫かな?歌えるかな?喉続くかな?とか一切思わさせず、梅酒くらいさらりと歌ってくれました。やっぱ稀代のロッシーニテノールだなと感じた次第です。


そして、バルトロ役のジューリオ・マストロトータロですが、私今回お初でしたがめちゃめちゃ良かったです。「博士と呼ぶこのわしは」のアリアは過去1速いテンポのものを聴いたようや気がしてますが、細かい音符もマシンガンのように連射していて、粒もそろっていて綺麗。細かい音符凄く良い。伸びやかに歌うところはとてもエレガントで実に品がある。ロッシーニのブッファやってくれてありがとうってな感じ。更にロッシーニのブッファって所作が結構大事だったりするんだけど、こうあってほしいという所作をしてくれて、イタリア人感が半端ない。やっぱなんかあるんすよ。イタリア感みたいなものが。活字化できないけども。特に前半は会場の雰囲気が硬くて、あまりリアクションがなかったのですが、彼が登場してきてから少しずつリアクションが生まれてきました。分かりやすいとこだと、アリア前、ロジーナに紙の枚数を言うところで「イチ、ニ、サン、シ、ゴ」って日本語になったところとか。後半の小アリアの後にフィガロに抱きついた所もかなりウケてました。ちなみに今回は電話鳴った所で「もしもーし」はなくて、「マンマ…マンマ」っていうマザコン感を出していました(笑)その前にドイツ語も言ってたような。めちゃめちゃワールドワイドに活躍するバルトロ(笑)そんなわけで、ゼッダの『アルジェのイタリア女』でハリーをやってた頃から聴きたかった彼をバルトロでこうして聴けて、しかも素晴らしかってので、注目し続けて良かったなと思いました。また他の役でもこの役でも聴いてみたいです。


バジリオ役が妻屋秀和さんは今日はいつもの妻屋さんよりはなんだろう。少しばかり声が届いてこなかった。私の席のせいかもしれないのでもっと良い席で聴きたかった!!でも妻屋さん何であんなに転がるんだろう。場面によってはハイバリかなと思うくらい転がるけど、しょつこう熱だと分かったらめちゃ下に下げるし(笑)日本を代表するバスですね。ほんと。

ベルタ役の加納悦子さんはアリアが良かったです。個人的にはベルタはソプラノにやってほしいけど、しっかり歌える人が配置されてるのでそれはそれこれはこれで。


終演後は久しぶりに出待ちを敢行。みなさん神対応で嬉しすぎでした。ミーハーぶりが炸裂。変なマニアみたいないつもいる人が少なかったので、サラサラっとサインやお写真が撮れました。お前も変なマニアだろと言われたら何も言えません…。そうです、わたすが変なマニアさんです。変なマニアさんだから変なマニアさん…(ここらでやめとくか)


そんなわけで関係する全ての方々お疲れ様でした。

また千秋楽も行きます。