今日はマンション修繕積立金について思うことを書きます。
分譲マンションを購入すると、
ほとんどのマンションでは、
毎月管理費と修繕積立金を支払うことになります。
金額はマンションの規模、築年数、総戸数、グレードなどによってまちまちです。
中日新聞の記事に
修繕積立金の将来不安について掲載がありました。
当たり前のことですが、
建物が古くなれば、いろいろと修繕費が必要となります。
外壁や屋上防水の大規模修繕工事の外、
給排水管の更正・更新工事、
エレベーターのリニューアル、
オートロック交換、
などなど…
築年数が浅いうちは大した工事の必要はありませんが、
築20年位になってくると、いろいろと出てきます。
その時々にお金に困らないようにするため、
長期修繕計画が立案され、
これに従って、修繕積立金を積み立てていきます。
しかし、ほとんどのマンションで、
当初予定された修繕積立金では足らなくなってしまい、
修繕積立金の値上げや一時金が必要になるケースが多いです。
築年数が進めば、居住者も高齢化が進み、
値上げや一時金について承諾を得られにくくなります。
実際に年金生活ですと金銭的負担は大きいですし、
「どうせもうすぐ寿命が尽きるんだから、後のことは知らん…」
なんて考える人もいるようです。
さらに古くなると、
記事にあるように、滞納や空室が増えてスラム化する場合もあるようです。
そうなると、役員になる人もいなくなり、
ついには管理会社も管理を引き受けなくなり、
あの軍艦島のような廃墟になるかもしれない…
一戸建てなら個人の判断で、
建替えたりすることもできますが、
マンションの場合、
居住者の年齢も収入も家族構成もライフスタイルも様々。
建替えるといっても非常に困難なので、
キチンとメンテナンスしていくしかありません。
世の中のマンションを見渡してみると、
築年数が50年位のマンションでも、
居住者の高齢化が進んだマンションでも、
それまでキチンとした管理がなされてきたマンションは、
修繕積立金が底をつき破綻したり、
スラム化するような事態にはなっていません。
なので、
マンションを購入するなどの場合は、
管理がきちんとされているのか、
修繕積立金の残高や長期修繕計画など
を確認しておきたいものです。
具体的に、
こういうマンションは良くて、
こういうマンションは良くない、
みたいな考えは私なりに持っています。
ここで公表する訳にはいきませんが、
私がお客様にマンションをご紹介する際は、
(マンションに限らずですが)
キチンとその物件の良い点と良くない点をご説明しています。
マンションの立地や広さ、価格などから購入して、
実際住みだして、それはそれは、とても快適…
しかし、数年後、
長期修繕計画、修繕積立金、管理体系などで、
えー!?
と後悔するようなこともあるかもしれません。
マンションご購入の方は、
そこら辺もしっかり検討してから購入して下さい。
できれば、ぜひ私にご相談下さいね。