 |
| 写真:Impress Watch |
日立アプライアンスは、野菜の有無で温度を自動設定し、収納量に応じて冷却スピードを制御する真空チルドルームを搭載した冷蔵庫「インテリジェント真空保存 チルド i(アイ)」シリーズ10機種を10月11日より順次発売する。
【拡大画像や他の画像】 同社の高級冷蔵庫の新シリーズ。主な特徴は真空チルドルームの機能を向上した「真空チルドi」ルームの採用、「節電モード」の搭載、“大容量No.1”の庫内容量670Lタイプを揃えたことが挙げられる。
■ CO2と収納量を検知して、効率的に冷却する「真空チルドi」
「真空チルドi」とは、庫内を約0.8気圧の低気圧状態にして、ルーム上部のビタミンケースから抗酸化ビタミンを放出し、食品の酸化を防ぐチルドルームのこと。
従来モデルでは、野菜の保存に適した0.8気圧、1℃の「真空チルド」モードと、肉や魚の保存に適したマイナス1℃の「真空氷温」モードを、手動で切り替える必要があったが、新製品では、真空チルドモードか真空氷温モードかを自動設定する「オート」モードを採用。野菜が呼吸でCO2を放出する点に着目し、「CO2センサー」でチルドルーム内に野菜が有るかどうかを検知する。CO2があれば、野菜が入っていると判断して真空チルドモードに、CO2がなければ、肉や魚が入っているものとみなし、真空氷温モードに設定する。
真空チルドiではさらに、食品の収納量に応じて、冷却スピードを制御する「収納量センサー」を採用。チルドルーム内に収納量が多い時は、チルド内の空気が少ないため、チルド内の空気を抜くポンプの吸引時間を短縮し、早く冷却できる。さらに、熱を奪いやすいアルミトレイをケースの底面に設置して、食品の冷却を早める。
同社では、CO2センサーと収納量センサーによって、自動で最適な温度帯を設定し、食品の収納量に応じて冷却モードを制御する「インテリジェント真空保存」機能が実現したとしている。
■ 湿度によって冷媒の流路を変える、新開発の省エネ技術
省エネ面では、庫内に熱の侵入を抑える新省エネ技術「冷却バルブ制御」と、「節電モード」を採用した。
従来の冷蔵庫では、部屋の湿度が高いときに結露を抑えるため、冷凍室周辺に「冷媒パイプ」を埋設し、高温の冷媒を流して結露を抑えていた。いっぽうで、この高温の冷媒は冷蔵庫内を温めてしまうため、省エネ性能を悪化させていた。
新省エネ技術「冷却バルブ制御」では、周囲の湿度をみて高温の冷媒を制御する「湿度センサー」と、高温の冷媒の流路を切り替える新「冷媒バルブ」を搭載した。これにより、湿度が高い時には従来の経路で冷媒を流して結露を抑制し、湿度が低い時には、冷媒を別の経路に流して、庫内への熱の侵入を抑える。
「節電モード」では、各室の冷却を弱め、コンプレッサーの回転数を抑えて節電する。また、通常ドア開放後1分で鳴るドアアラームを、ドア開放後30秒で鳴らす。さらに、冷蔵室の庫内灯のLEDライトが、通常よりも減光する。モードは、扉の表側にある操作パネルで切り替えられる。
このほか省エネ面では、庫内の霜を冷却に活用して消費電力を削減する「フロストリサイクル冷却」を昨年モデルに引き続き採用。霜の冷気をファンで風路に送り、庫内を冷却するため、コンプレッサーを止め、消費電力を削減する。
■ “大容量No.1”を謳う庫内容量670Lもラインナップ
今回のシリーズでは、“大容量No.1”の庫内容量670Lタイプ「R-B6700」が新たにラインナップする。昨年モデルで庫内容量が最大だった620Lよりも、50L大容量化した。
R-B6700の冷蔵室の容量は346L、冷凍室は204L、野菜室は120L。冷蔵庫には、ピザや盛り付け皿など、大きな食材もまるごと入る。
冷蔵室のうち、真空チルドルームの容量は25Lで、横幅は555mmとワイド化。新巻鮭などの大きな魚も横向きに収まり、まとめ買いした食品の収納にも便利だという。
大容量化の背景には、家で食事を取る人の増加や、冷蔵保存が必要な肉を食べる人の増加などが背景にあるという。
大容量化の一方で、消費電力は削減に努めた。現在具体的な数値は公表されていないが、R-B6700の年間消費電力量は、昨年モデルの620Lよりも下回るという。
使い勝手の面では、シリーズ全機種共通で、最上段棚に、「4段階高さかわるん棚」を新たに採用。棚の高さが4段階で調節できる。
製氷機能も強化した。1回あたりの製氷個数を8個から12個に増やし、製氷スピードは最短約80分から70分へと短縮した。さらに、製氷用の給水タンクの水が少なくなると、ドア操作部の「給水お知らせサイン」が点灯して知らせる。
また、冷蔵庫の下部に位置する冷凍室と野菜室は、電動で引き出しが開く「電動引き出し」を昨年モデルに引き続き採用している。
このほか、除菌や脱臭に効果のある「ナノテク・脱臭フィルター」を採用。捕集した菌やニオイ成分を分解して除菌するほか、冷気と接触しやすい素材をフィルターに採用することで、ニンニクや肉、魚、醤油などのにおいを脱臭するという。
カラーは、プレミアムクラスの4機種では、クリスタルブラウン、クリスタルプラチナ、クリスタルブラックの3色を用意。クリスタルブラックでは、ハンドルや操作部にアクセントカラーとなるピンクゴールドを採用した。
【家電 Watch,小林 樹】
【関連記事】
日立、食品の鮮度を保つ「真空チルド」を大容量化した冷蔵庫 (2010/8/26) 日立、マイナス1℃で肉や魚の鮮度を保つ冷蔵庫 (2009/9/11) 日立、ビタミンを放出して食品の酸化を防ぐ高級冷蔵庫 (2008/8/26) 「この記事の著作権はImpress Watch に帰属します。」