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ヌース出版のブログ

近刊・新刊・既刊情報等

現在、ヌース出版のホームページが更新できないため、こちらで新刊の告知をさせていただきます。

(2017-12-18 13:04 投稿のブログ参照)

 

本日、ヌース教養双書の新刊をオンデマンド版で発行いたしました。

 

『国際社会との関わり方を考える』

(渡邉昭夫 著)

 

2017年12月27日発行

定価:1900円+税

ISBN978-4-902462-21-0

 

(内容)外交や国際社会と日本との関わりについて分かり易く解説。日本戦後外交研究の第一人者である著者が、一般の読者を前にして語りかけるような調子で書いた貴重な随筆的作品。

 

(著者紹介)昭和7年8月千葉市生まれ。東京大学名誉教授、青山学院大学名誉教授、平和・安全保障研究所副会長。大平正芳総理大臣の政策研究会にて環太平洋協力のグループに参加。細川、羽田、村山三内閣の防衛問題懇談会に参加。

 

<立読みコーナー>

 グローバリズムの趨勢が語られる一方で、それと一見逆行するかに見える、「地域化」が近年の国際情勢の一つの特徴であり、21世紀に入ってからの20年は特にその傾向が目立つようです。なぜそうなるのかについて、少し詳しく見ておきましょう。前講で地域化についてお話ししたのと同様に、グローバリズムの趨勢を推し進める力は、経済がその主なものです。少し前まで経済的相互依存と呼び慣わしていたものが近年ではグローバリズムと呼ばれるようになりました。経済現象は国境を超えて行われるのが一番効率的なので、ヒト、モノ、カネ、そして情報の流れを国境で妨げられないようにしようと考える人々が多いし、これからもその傾向は変わらないでしょう。このいわゆる「自由化」を推進するためには2国間で、あるいはある地域内の国々の間で協定を結ぶことがいろいろと試みられています。このような自由化推進のための協定に加わる国の数が多い方が良いのか、参加国を限定した方がよいのかは、なかなか決め難い問題ですが、数を限定した方が話がまとまり易いので、ヨーロッパとか、米州とか、東南アジア、また TPP のようなアジア太平洋地域を対象としたものなどがあります。しかも、単に関税を撤廃するだけでなく、商習慣や、競争原理などの差も無くすといった、より質的に深化したものを目指すようなものもあります。TPP(環太平洋パートナーシップ協定)は、そのなかでも、参加国の数から見ても、質の深さから見ても、大変野心的なものです。他方、歴史の長さからいえば、ヨーロッパの EU が最初に念頭に浮かぶでしょう。2017年に起こったいろいろな出来事―――イギリスの EU 離脱の国民投票や、TPP 脱退を公約に掲げたトランプ候補の米国大統領当選など―――は、経済のグローバル化の流れに水を差すように見えるので、今後の見通しは難しいし、中にはアメリカをはじめとする欧米諸国が先頭に立って進めてきた第2次世界大戦後の自由な国際経済秩序は戦後72年にして終りを迎えようとしていると(私は少し早まった考えではないかと思いますが)論じている方も少なくないようです。だが、スイスのダボス会議で、中国の習近平国家主席が、アメリカの反グローバル化や保護主義を批判し、アメリカにとって代わって中国が自由貿易体制の守り手であるかのような姿勢を誇示して見せたのは、奇現象とでもいうしかありません。というわけで、経済的相互依存の今後はどうなるのでしょう。気になるこの問題については、また後の方で考えることにして話を進めましょう。

(本文「重要さを増すアジア太平洋地域」より)

 

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(2017-12-18 13:04 投稿のブログ参照)

 

『ロゴスドン』Web

連載小説「甦った三島由紀夫」

第51回 

中国人留学生C(その一)         

鈴木康央

 

 今回からしばらく、中国から留学生として日本で生活している男性C氏(25歳)と話してみることにした。

 

M もう日本に来てどのくらいですか。

C 3年目に入りました。

M 今はどこで、何の勉強をしているんですか。

C 都内の某私立大学で日本文学を専攻しています。面白いですが、やはり難しいです。

M 日本語は来る前に、お国である程度は勉強していたんですか。

C はい、向こうの大学の日本語学科で。それで日本に来て、日本語学校で2年間勉強して、なんとかN1に合格できました。それで大学に入学しました。

M N1というと、日本語能力検定1級試験でしょう。先日過去問を見たけど、かなり難しいですよ。今の日本の中学生・・・いや、高校生でも不合格になるのがけっこういるんじゃないかな(笑)。大学生でも苦しむかもしれない。まあ、1級の免状を取るというのは、何であれかなり困難なことです。Cさん、よく頑張りました。それに流暢な日本語です。

C 有難うございます。でも発音がまだ不完全だと、時々指摘されます。

M いや、それも時間の問題でしょう。何しろ発音の種類にかけちゃ、「四声」を初め、中国語は頗る豊富ですからね。日本人が中国語を話すよりずっと楽だと思いますよ。それより平仮名やカタカナを覚えるのに苦労したんじゃないですか。

C いいえ、仮名を覚えるのはそんなに難しくなかったです。むしろ漢字の方が厄介でした。ええ、今でも一番困難なことかもしれません。今の中国では漢字はとても簡略化されていて、日本の漢字の方がずっと複雑です。また読み方を覚えるのも大変です。訓読、音読、重箱読み(苦笑)、それに意味も。中国語と同じ漢字で意味が違うのがあるし・・・例えば「手紙」は中国ではトイレットペーパーですし・・・そういうのは面白いけれど厄介なものです。ひょっとしたら漢字圏でない国の留学生、ベトナム人やスリランカ人の方がかえって素直に頭に入るかもしれませんね。

M なるほど、そんなもんですかな。しかし日本に漢字、仮名、それにローマ字表現があるってのは、あなた方留学生には大荷物でしょうが、これは非常に理にかなった、覚えてしまえば誠に秀でた書き習慣だと思いますよ。それに関して前から気になっていたんですが、中国では表記手段が漢字オンリーでしょう。では外来の固有名詞、例えば「トランプ大統領」の「トランプ」はどのように書くのですか。

C 「特朗普」と書きます。

M ほー、これで「トランプ」ですか。しかし、どうしてこう決定されるんですか。つまり、ラジオか何かで「トランプ」と発音された時、中国人は皆この「特朗普」という表記が頭に浮かぶわけですか? 中国内でも離れた地方の二人では、筆談はできても会話は困難だと聞いています。ということは「トランプ」・・・別に何でもいいんですが、要するに新しい外来語を表記する際に何かルールでもあるのですか。

C そうですね、面白い御指摘です。中国政府の、つまりは北京が発表する新聞やテレビ等の表記に従うのがルールと言えばルール、慣例ですね。あまり気にかけなかったことです。音で聞いても、すぐにそれを頭の中で文字化しようという作業はなかったですね。というより新聞ですぐ表記されたのを目にするので、そのまま何の抵抗もなく音と文字が結びついて記憶されていました。

M ということは、別の漢字による表記もあり得るわけですね。納得しました。でも日本ではカタカナのおかげで公共メディアに頼らずとも、全国いたる所の日本人が共通して文字化できます。この多種の文字を日常的に使いこなす日本人、これが即ち日本文化の基盤ともなるわけです。

                       (つづく)

 先日、弊社のパソコン(Mac)が急に故障してしまい、関係者の皆様方には大変ご迷惑をおかけいたしております。

 弊社は創業して24年になりますが、今のパソコンは4台目で、1台目からずっとMacを使用し、新しいものに変える時は故障したからというのではなく、ソフトのバージョンや容量等の問題からでした。

 今回のように、急に故障するという事態は創業以来初めてのことで、全くの想定外でした。とはいえ、私の危機管理の甘さ故に招いた事態であり、心より反省いたしております。

 すぐにパソコンショップに持ち込み診断してもらうと、「大変深刻な状態で、修理には数日かかり、その費用は新しいパソコンを購入するのと変わらないくらい」と言われました。しかし、弊社では経費削減のため、版下制作(DTP)やホームページ制作等は全て社内で行っています。つまり、そのためのソフト(Adobe)が新しいパソコンにすると全て使えなくなるわけです。そのようなことなどを総合的に判断して、修理を依頼しました。

 パソコンショップの技術者の方々の懸命な復旧作業によって、見事、弊社のパソコンは回復いたしました。

 ただ、ホームページの保存データは破損しており、ソフトをインストールし直して1から制作しなければなりません。そのためには、しばらくの日数が必要で、更新出来るのはそれ以降になってしまいました。

 それまでは、Facebookとブログを弊社のホームページの代行として、告知や『ロゴスドン』Webとして使用させていただきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 関係者の皆様方には、ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。心より、お詫び申し上げます。

     ヌース出版 宮本