『ロゴスドン』Webの連載小説「甦った三島由紀夫」を更新しました。
第52回
中国人留学生C (その二)
M それにしても日本を歩く外国人が増えましたね。在住、旅行を問わず、驚異的に増えました。中でも中国人が、かつての日本人の団体旅行が顔負けするほどの一個師団を率いてやって来る。
C そして「爆買い」します(笑)。いや、あれは正直恥ずかしいです。店の人にはたくさん売れて喜んでもらえるかもしれないけれど、一般の日本人には決していい印象を与えないでしょう。
M (笑)しかし、そこに中国人の逞しさが出ている。それが中国人が世界中至る所に広がり、生活している生命力の源なのかもしれない。あなたもこうして日本の大学で頑張っておられる。
C 留学生は中国人だけじゃありませんよ。ここ数年ベトナム人が一番増えたんじゃないですか。ただし彼らは大学へ行くことは少なく、日本語学校で勉強して、専門学校で技術を身につけることを目指しているようです。と言っても個人差があります。真面目な学生もいれば不真面目な、アルバイトの方に力を入れている学生もいます。それは中国人もベトナム人も韓国人も同じです。私の場合、他の国の人よりもむしろ中国人にそういう不届き者を目にすると気分が悪くなります。
M (大笑)「不届き者」とはよく言いました。
C いえ、笑い事じゃないです。例の出産制限された時期に生まれた子どもが、今20歳前後になって留学している者もいます。彼らは「小皇帝」と呼ばれていて、過保護というより傍若無人に育てられましたから、先生に注意されても全くきかない。逆ギレしてくってかかるようなこともあります。
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