希望の轍
謡の稽古をするパコちゃん。
昨夜は、『とめはねっ!』を見てました。
開始当初は中学生日記みたいで少し戸惑いましたが、青春ドラマらしい描写は誰もが忘れてゆく何かを、次第に思い起こさせてくれます。
不況で高校生の就職率が最悪の状態という現実と、そんな世相とは無縁の明るさで展開するドラマ…同世代に共感は得られたのでしょうか。
しかし、『ラストサムライ』『男たちの大和』にも出ていた池松壮亮が、等身大の高校生を演じており、成長してゆく青年の存在感が出てました。若い世代には明るい未来を…大切なメッセージだと思います。
ロケ地の湘南海岸…良かったですね。海って官能的な場所だと私は思いますが、彼女を見送るシーンは朝倉あき演じる女子高生のカラリとした空気感が爽やかで、生臭さがなくて可憐でしたねぇ…。
全盲のピアニスト
昼間、テレビ特番で全盲のピアニスト辻井伸行を見ていました。
盲目の世界から紡ぎ出された音楽構成は、何者にも媚びる事なく、底深く奥行きを感じさせる響きでした。
芸術は、それを学ぶ人や作り出す人ばかりでなく、支援する富裕層や会場に足を運ぶ観客等、と多岐にわたる階層を柱として次の時代に送り出されてゆきます。
彼の演奏を聞きながら、芸術の凄さとは、誰もが精神的に揺り動かされる衝撃を共有できる事なのだ…と改めて思いました。
私は『感動』という言葉が好きではありません。あまりに安易に使用されすぎた語感であるからです。
かって『感動した!』と叫んだ方がありましたが、その裏腹な態度や印象もあって、私は心に伝えるべき芸術に触れた時、その思いを伝える言葉には真意を尽くすべきだ…その表現に心を重ねてみる事が可能か、否か、を常に自問自答します。


