読書と家族・他人
『団欒』乃南アサ
新潮文庫。
人が本を読むときの状態、つまり読書中の脳内で発生進行している過程とは、様々に個人差や特徴があるのだろうか。
私の場合、書き手や主人公の声が架空の声による朗読で、演出されながら理解進行してゆく。
子供の頃、突然に妄想というのか、そんな読書トランス状態になった。
ゆえに、読書中に周囲から話かけられると、本の世界から現実に引き戻される…睡眠と夢を破られた感覚に等しい。
そこに耐え難い苦痛と、ある種の怒りと屈辱を感じてしまうのだ。
また、誰かに寝顔を見られるより、読書中の顔を見られるのは、さらに苦手である。
後から、あんな真面目な顔して読んでいた…とネタにされるのは避けたい。
私は、本を読みながら顔の表情が変化するらしいので…恥ずかしいのだ。
しかし、自分でも可笑しいのは、電車の中での読書は他人に見られても平気という自己矛盾。


