HOODのブログ -37ページ目

残暑見舞い




抜糸も終わり、ようやく気分は夏・夕暮れ…田舎の空は広い。季節の風景は、一つの心象なのだろうけど、いつまでも当地に暮らすわけではない。いずれ、この風景を懐かしいと思うとき、自分が本当の郷愁を得た瞬間なのだ。

抜糸




ひとまず糸が抜けた。
手術縫合の技術って医師の個々に違うんだな…『神の手』というものか。

糸の縫い目一つ一つが皮膚に食い付いて、不愉快な痛みだった。

糸を外した後、早速に缶ビールを買った。ずっと飲んでいなかったからね。

隣町ではお祭りの準備で田舎都市も、心持ち華やかだったよ。
土用の丑の日。鰻…食べてない。

手術室


ちょっとした入院と手術。抜糸が終われば、また普通の日々が始まる。

都合、人生で何度目の手術台なんだろう…と思いながら、台に上がった。
家族で手術体験があるのは私だけ…と今日まで私は思っていたが、実は違うらしいのだ。



術後、父に手術の内容などを話していたら、『いや、実は俺も一回だけ、あるんだよ…』と云う。

父は『俺は包茎の手術したんだよ』

聞けば、就職して数年後、周囲から『結婚のためにも』やっておいた方が良い…と促されたらしい。

当時、父が勤めていた『親方日の丸』な某国鉄は、職場の仲間にバレる事も伏せるために、健康保険など様々な書類は偽名が可能だったとかで、そういいう意味では、古き佳き時代を反映しているが、しかし…だ。こちらは、そんな呑気な手術ではない。正直、父がかって包茎であろうと、私には無関係だ。『そりゃあ、良かった…ね』…何か良いのか意味不明な返事を私は父に返した。


『急に、父は私に何を言い出したのだ?』と戸惑う。そして、麻酔効果が薄くなり、次第に縫合した針と糸目の一つ、一つが互いに主張を開始したような痛みに襲われる。

だが、唐突に『六十年前に受けた包茎手術』をネタにして、妙な笑いを誘う父。おかげで、少しだけ麻酔切れの痛みが緩くなった…。

けっ…そんな訳ないだろ。『ほっこり』なんかしねぇっうの!