乗り物酔い対策 | 院長のよもやま話

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1971年生まれの小児科開業医の独り言です。
明日もいいことありますように。

やってきました週末、金曜。

でも今日は夜間センター。

 

GW間近、レジャー?

乗り物に長く乗る機会もあるかと思います。

たまに聞かれるので今日は乗り物酔いのお話し。

乗り物酔いは一般的に4~13才が多くて、

特に出やすいのは6~9才、男の子より女の子に出やすい。

何故乗り物酔いをおこすかというと、

人の空間認識は視覚と耳の奥での平衡感覚と深部知覚の

3つの感覚で認識され、立体的な空間での位置を把握します。

この空間認知にズレ(例えば車の中で本を読んでると、

視覚は本ですが、体の動きは動いてる車に併せるのでズレます)

が生じると脳が異常信号を発して、吐き気がしたりします。

では、このズレを抑制するには?

乗り物酔いの増悪因子として、寝不足とか食べ過ぎとか

アルコールとかがあります。

従って、長距離で乗る際は、充分睡眠をとって、

ほどほどに食べとくことが大事。

後は、視覚と体制感覚を一致させるため、

車なら前の座席に座って、ボーッと前を眺めとく。

窓を開けるのも有効です。

船や飛行機なら出来るだけ揺れの少ない中心部に座る。

じゃ、酔ってしまったら?

可能であれば、乗り物を降りて、仰向けて眼を閉じるのが一番。

リラックスが酔いをとめますので、

ゆっくりした呼吸、良いにおいを嗅ぐなども有効です。

お薬もありますが、「酔い止め」となりますので、

酔ってから使ってもあまり効果はありません。

酔わないようにする、「予防薬」となります。

使うお薬はトラベルミンというお薬をよく使います。

ドラッグストアーにも売ってあるので、それでよいと思います。

おもしろい研究があり、

「酔い止め」といって整腸剤を渡した人の半分弱に

効果があったとか、安心感が大事なのかも。

酔いが不安な人は、充分な睡眠をとって、ゴハンほどほど、

酔い止め飲んで、安心感↑での対応をお願いします。

 

明日から小児科学会参加、休診でご迷惑おかけします。

しっかり勉強してきます。