シン・アレルギー治療 | 院長のよもやま話

院長のよもやま話

1971年生まれの小児科開業医の独り言です。
明日もいいことありますように。

良い天気、

明日は皇帝パレード、晴れるかしら?

 

今日のお昼は薬剤説明会、

舌下免疫のお薬とアトピーの新規塗り薬。

舌下免疫、アレルギー反応の原因となる抗原

(花粉とかダニの一部)を、製剤化して、

毎日舌の下に入れ続けると、抗原に体が慣れて

花粉やダニを吸い込んでも体が反応しなくなる、っていう薬。

今使えるのはダニとスギ花粉の二種類。

1日1回の投与、4~5年継続で随分と症状が改善されます。

特にスギ花粉症への効果は高い感じで、

投与1年目から「去年としたらずいぶん楽」といわれる方も多数

花粉は、その年によって量の多い少ないはありますが、

毎年飛びます、確実に。

この季節症状出るけど、2週間ぐらいお薬飲めば・・・

ぐらいの感じだったらそのままでいいと思いますが、

外出を躊躇われたり、生活に差し障りが出て来て

この季節が憂鬱という方は是非ご検討下さい。

「良い治療だなぁ」という実感があります。

もう一つは外用薬(塗り薬)の説明でした。

アトピー、治療の基本はスキンケアーと外用です。

この外用薬、メインはステロイドになります。

効果は確実ですし、しっかりと塗って頂ければ、

ほとんどのアトピー性皮膚炎のコントロールは可能と考えます。

ただステロイドの治療を好まれない患者様もおられます。

今回の新薬はステロイドではない免疫抑制剤の外用薬です。

比較的マイルドな薬で長期使用も可能で、

ステロイド以外の選択肢となりえる薬だと思います。

アレルギー、もはや国民病と呼ばれる頻度となってますが、

治療法は日々アップデートされておりますので、

お気軽にご相談下さい。

 

明日から週末、ゆっくり当番医の疲れをとろ。