隠岐の島町で5年ぶりに開かれた隠岐古典相撲が29日午後、約300番の全取組を終えた。勝った役力士たちは、相撲柱やぬき板などに乗り、「オイッサー」という掛け声とともに、各地区へ凱旋(がいせん)していった。
隠岐広域連合立隠岐病院の新病院開院を祝い、28日午後5時に開幕。祝い事があった「座元(ざもと)」と、それ以外の「寄方(よりかた)」に分かれ力士が顔見せ土俵入り。午後9時20分頃、中学生による草結から、夜を徹し約15時間40分の取組を始めた。町総合体育館の駐車場に設けられた特設土俵周辺には、住民や観光客が集まり、ひいきの力士を応援。正三役の取組は29日午後0時半頃に始まり、盛り上がりは最高潮に。
大関戦では、寄方で隠岐の島町南方の藤田辰徳さん(26)が先勝。2番目は座元で同町釜屋地区の佐竹真人さん(26)に勝ちを譲った。約1か月稽古を重ねてきた藤田さんは「地域の人の力で勝てた」と振り返った。
隠岐古典相撲を題材にした映画「渾身(こんしん)」を制作した、出雲市出身の錦織良成監督(50)も、映画で世話になった人に感謝の思いを伝えようと参加した。
出典:読売新聞