遍路第五日目 | 萩天の空

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2007年(平成19年)7月11日、今日は「四国八十八ケ所霊場会」公認先達の米谷(マイタニ)さんが、ツアースタッフで参加されました。朱塗りの錫杖が手に馴染んでいる姿が、とても印象的な方です。公認先達は、遍路の道先案内をして、巡拝の手順を教えて、遍路に纏わる色々なお話しを、して頂ける指導者の方で、遍路道全行程を四回以上歩き通して、資格が出来ると聞いています。

焼山寺の駐車場で、全員で準備体操をして、身体をほぐしてから、11時45分に歩き始めました。駐車場の脇から下って行きます。雨具を出すほどではありませんが、少し雨が降ってきました。道は、ずっと下りでおまけに霧が出てきました。その霧の中から杉木立が浮かんできました。杖杉庵です。杖杉庵から道の斜め脇の小道を下り、梅畑の中へとさらに下って行くと、農家の直売所に出逢いました。直売所には今の時期が合わないのか、商品は一つもありませんでした。直売所の横の小道を、また下って行きます。道は岩まじりの石畳み道に、なっていました。その道が小雨に濡れていて、とうとうメンバーの一人が、すべって尻もちをついてしまいました。そうだ、此処もあの「遍路ころがし」の場所に入っていることに、あらためて気付かされました。

遍路道を歩いていると、白地に赤い遍路マークの道標を、頻繁に見付けることができます。これは、松山にある「へんろみち保存協力会」が、立てたものです。会を設立されて、自分で歩いて詳細な地図を作ったり、道標を立てたり、歩き遍路のために、道の復興と保全をされてきた、宮崎建樹さんの努力の結果であります。そんな保存会が発刊されている、「四国遍路ひとり歩き同行二人」(解説編・地図編)を、以前から欲しくって、今日のツアーに参加する前に、購入して地図編を持参しました。(当時、送料込みで ¥3,740.ーでした。)
この地図は精密で、実用性が高く、この時以降あらゆる場面で、大変お世話になったものです。歩き遍路を計画されている方は、必需品として購入されることを、お薦めする「イッピン」です。
なお、宮崎さんは、4年ほど前に惜しくも、お亡くなりになりました。今は、福井俊之さんが、宮崎さんの意志を継いでおられ、活動されています。

遍路道のほうは、さらに下って車道に出て、なおも、下がると集落に入りました。鍋岩の集落です。12時50分、ここのひろばで、昼食を食べました。この場所は、前回帰りのツアーバスに乗り込んだ場所でした。

13時20分、再び歩き出しました。今度は山道に入って登りになりました。14時15分、玉ヶ峠に到着。ここには、小屋があって付近には、石の野仏が佇んでいました。14時25分、下り出してスダチの畑の横の道をさらに下ります。遠く下の方に、本名の街並みを見下ろして、鮎喰川も眺めることができました。途中にも水場がありましたが、時間の都合で通り抜けて、さらに下った所にある川平の水場で、イップク。そこからは、イッキに本名の街に下りました。15時35分本名の、少し大きい鉄の橋を渡って、再び山の中へ入ります。山を越えると目の前に、小さな沈下橋が現れました。木の板貼りの可愛い橋で、絵に描きたいような風景です。

その後、車道を歩いて「駒坂」、「長瀬」を通過、今日の目的地の広野阿野橋に、16時50分に到着しました。迎えのバスに乗って17時10分帰路につきました。19時50分、OCATに到着しました。今日は、ツアーが始まって、初めて参拝ゼロの日になりました。

ツアー代金 ¥7,900.ー 移動距離 13.9キロ 参加人員 19名 参拝寺数 0