GO!保護犬GOが
GO!保護犬GOと名乗り
保護活動を始めるきっかけになった
静岡県小山町多頭飼育現場
静岡県が、野犬問題に終止符を打ち
殺処分対象の犬たちを
生かす選択をした、全国で初
と全国に報道されました
山の中にケージを設置し
野犬狩りした犬たちを閉じ込め
老夫婦を飼い主として
飼い主なのだから狂犬病接種をしろ
と老夫婦に５０万円以上を支払わせ
犬たちに狂犬病接種を行っていた
全国から集めた寄付金は
保健所狂犬病接種ワクチンには使われず
接種料、人件費として多くが使われた
多くの子犬たちは
毒を仕込んだ餌を食べさせ殺した
ある御殿場市内の獣医により
メスは黄体ホルモンを埋め込まれ
取り除くまでの
生涯を苦しみながら過ごした
獣医が悪いわけではない
そんなものをやるべきではない
とは言わず
手数料を受け取るには反対もしなかった
獣医も商売なのです
暑い夏が来る前に
死ねて良かったね
そう本気で思うほど
過酷な一秒一秒を
ただ生かされていた犬たちだった
死にたいよね
こんな過酷な
死ぬに死ねないところで生かされていたことに
胸が傷んでいました
助けるしかない！
御殿場保健所へ通い半年
やっと飼主と接触でき交渉
静岡県が２５年かけても
飼い主は絶対に犬を渡さない！
とかたくなに拒否していた飼主夫妻
２００８年の野犬狩りでは
多くの犬たちを殺され
その時にボランティアや一般に
もらわれた犬たち１７頭は
全頭が譲渡先で失踪し
譲渡されるも一頭も
まともに生きていなかったのだから
静岡県に渡せば犬は死ぬ
そうわかっていたはず
老夫婦は譲らなかったのです
静岡県富士保健所のK氏は
『早く殺したいんだ』
と保健所ないで大声をあげた
GO!が保健所へ出向き
現場立ち入りをさせろ！
私に犬を保護させろ！助けさせろ！
と現場入りを迫るGO!
大部屋に響き渡る職員とGO!のバトル
なにが静岡県全国初だ！
こんなやり方は全国の恥だ！
嘘つき静岡県じゃないか！
日本の恥！
私を現場に入らせろ！
とGO!
最後は感情論でこういう口調よ
K氏も負けてなかった
一体あんたになにができるんだ？
あんな犬に生きる価値はない
人に懐くはずがない！
生かす意味がないんだ！
あんた（GO!)は狂ってる！
頭おかしいんじゃないのか？！
いくらそんなことを言ったって
戯言だ！
あの飼い主が２５年拒否してきたんだぞ
俺たちの言うことを聞くはずがない
あんたがいくら保護させろと騒いだところで
あの夫婦があんたごときの話など
聞くはずがないんだ！
K氏は顔が真っ赤だった
他の職員たちも、白い目でGO!を見ていた
いきなり保健所へ一人入ってきて
静かに話していたのははじめだけ
そのうちに大声をあげていれば
誰もが頭がおかしいやつが
モンスターペアレントみたいに
騒ぎ立てていると思っただろう
何度、この保健所へ出向いただろう
たった一人
一人も味方はいなかった
GO!は、
今考えてもまったく分からないんだけど
『私ならできる、やり遂げられる』
という自信しかなかった
とにかく静岡県の県民に生まれたことが
恥で
こんな恥ずかしいやり方をしてるのに
まるで誇れるかのように全国に
すごいぞ静岡県みたいに称賛されてる
なんだか、
世直しの気持ちだったのかな？
正義の味方気取りだったのかな？
何がGO!を突き動かしたのか
保健所のなかで
ふざけんな！とか
あんたら、覚えてろ！とか
今の発言を後悔させてやる！とか
GO!の発言は、いまなら脅しでアウト
だったよね（笑）
要するに、
飼い主を説得すればいいんでしょ？
最後に発した言葉に職員さんは
『やれるもんなら、やってみろ
俺等ができなかったんだ』
そして一ヶ月経たず
飼い主さんに
『あなたにすべてをおまかせします』
と言ってもらえた
K氏は『一体どんな手を使ったんだ？』
と聞いてきたけど
後にこの方とはタッグを組み
一緒に小山町多頭飼育現場を終息まで
協働することとなった
今では、笑い話です
本当にやり遂げてしまった
富士保健所、御殿場保健所、そして一人
現場に入るようになると
人が出てきたけど
表面的に味方になったような人たちも
２年間、GO!を悪者にしていた
仲間だったはずの人間たちから
自宅前にゴミをまかれたり
市内にまくよう渡した譲渡会のチラシを
やはり玄関前にばらまかれたり
現場に行けば
GO!が作って持っていった
犬ならしグッズを
箱ごと地面に叩きつけられたりした
コイツラ、頭おかしい
と思ってたけど、ブログには書けず
うつ状態になり頭痛しながら耐えていた
そういう毎日だった
人を信頼することができない
ことごとく拒否しなければ
進められない救済でした
でも、だからこそ出来た
のではなかったかな
多頭飼育で犬の世話をする、といいつつ
そこに犬たちにずっといてほしい
不自由な犬たちにおやつをやる喜び
あんた敵だ
犬たちをここから出して
何処かへ連れ去ってしまう
あんたは消えろ
なんて言えるのだから
現場から犬を救出するという意味を
まったく理解できない人もいるんです
この方の正義は
犬のいるところに通いたい
だったから、GO!を敵対するのも
無理もなかった
振り返ると気づくことたくさん
首輪も知らない
老夫婦以外見たことがない
リードなんて、散歩なんて知らない
狭いところに閉じ込められた
野性化していた犬
犬って本来こういうケモノなんだと
嫌というほど教えてくれた約５０頭
保護した犬たちは
亡くなってしまった子も多くいたけど
心を開いてくれた、というか諦めて
GO!を仲間だと認識してくれたときの
喜び
心底から湧き出てくるような
命への愛おしさ、尊さ
美しいと心奪われた日々
大切な書類をビリビリにされ
室内を荒らされ
壁全体におしっこをかけられ
早く人馴れさせないと
残された犬たちが死んでいく
早く、早く！
行き場のない焦り、人からの妨害、
一頭保護すると無理して人ならし
その後3日間ほど高熱が出てしまう
小山っ子たちの救済は
目標５年のところ、２年で終わらせました
静岡のタミコさん
本当に本当に、ありがとうございました
タミコさんがいなければ
この救済はなかったんです
GO!
こんなことを言うと
頭がおかしいのバレるけど
もう本当に、人生に悔いはないのです
小山町多頭飼育現場の犬たちの救済は
命をかけた闘いでした
生き残っていた最後のタラ君が
天国へ旅立ちました
覚えてくれていた里親さんから
深夜にメールいただきました
お疲れ様、ありがとうタラ
深夜に出なかった涙が
今、次から次へと流れるよ
過酷な生活をしていたときのこと
知っているからね
幸せになった日々
ジョー姉ちゃんも、里親さん夫婦も
花に囲まれたお家
素敵な思い出で
小山っ子たちは天国へ召されたことでしょう
救えなかった子達、ごめんね
小山っ子のすべての里親の皆さん
もうどれだけの方が
このブログをご覧かはわかりませんが
卒業犬たちが
お世話になりました
素敵な暮らしと、たっぷりの愛を
あの子達に
本当に、本当に
ありがとうございました
あの子達の里親になってくれて
家族になってくれて
あの子達を助けてくれて
本当に、本当に
ありがとうございました
タラ君が天国に旅立ったことで
GO!の小山っ子の救済が完結しました
2005年頃、静岡県による野犬狩り
2010年秋、御殿場保健所へ交渉開始
2011年初春 富士保健所へ交渉開始
2011年初春 小山町の企業へ転職
2011年７月 保健所職員より打診、多頭現場出身の犬が数年たち全く懐かない理由で飼育放棄されたのを引取る（ゆぅちゃん)
2011年8月御殿場保健所と交渉し多頭現場の飼い主と面会
可愛くなったゆぅちゃんとのお散歩を見せた→現場入り許可される
2011年8月 現場立ち入り開始、飼い主の作業を手伝う
2011年9月、飼い主よりすべてを託される
2011年9月、救出手順を考案し富士保健所へ交渉開始
2011年10月、交渉成立、
現場より救済開始、アキ→なっちゃん
2013年11月、最後の救済おわり
犬の多頭飼育現場問題は2013年に
終わりを迎えました
現場には多数の猫がいましたが
保健所との約束と自分のキャパを考え
猫には手を出さないことに決めました
今、どうなっているのか知りません
私には知ろうとしない権利があります
静岡県小山町多頭飼育問題
もう昔の話になりました
スマイル、みんな旅立っちゃった
GO!の仕事が終わったよ
小山っ子たち、みんな元気かな
もう、生まれ変わって
天国からも消えてしまったのかな
またいつの日か
ねえスマイル、
そっちへ行ったら道案内をよろしくね
皆様、ありがとうございました
タラ君、またね！