不適合チワワ・サン君の悲劇 | GO!保護犬GO~知る・見る・伝える→殺処分ゼロへ~

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静岡県御殿場市の個人ボランティア 
山の中で5年間、狭いケージで生かされてきた小山町多頭現場出身の犬の幸せさがし、問題を終息させ無事に終わりました

フィラリアでもシニアでも雑種でも、幸せにしたいと頑張ってます


■イベント■
2月27日(土)里親さんの会 @富士ホワイトパレス
保護犬って何? 成犬・シニア犬から飼って大丈夫?
里親さんや卒業犬達に会ってみてください




先日、保健所から保護した気質判定で不適合犬になったチワワのサン君
YOUさんが保健所への引取りと二日間のお世話、シャンプーまでしてくれて
きれいな姿で受け取ることができました
YOUさんありがとう


その日の朝、血便だったというので、お迎えに行ったその足で病院へ
向かいました


体温を測ろうとすると、肛門腺を出してしまったようで


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肛門腺を絞っていただきました


見た目は大きめのチワワ
5KGくらいでもおかしくありません たった3KGでした
いったい何日間、食事もできなかったのでしょう




検便の結果を待ちます
血便が出ていたこと
ウンチが細くニョロニョロと 切れが悪いことなどを伝えました

どうかコクシジウムとかキャンピロバクターとかが出ませんように・・・
すると結果が
問題になりそうな原因はなし とのこと


一瞬頭をよぎりました


えいんヘルニア
男の子特有の、肛門付近の腸に穴が開き、便が腸から外に出てしまい
皮膚の下にたまってしまう病気です
多額の手術費用が必要になり、場合によっては再発のおそれもある
おそろしい病気です



先生は、いつも『原因を突き止めて欲しい』と言うことをよくご存知で
サササっと手袋をはめて触診にて検査をしてくれました


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かなりの前立腺肥大があり、腸がせまくなっていることがわかりました
本来なら去勢手術をしていれば防げる病気です
オスのシニアの子の排便に異常がでるようなら、すぐ疑うとのことでした


去勢手術は必要
あなたが病院に行くように、犬猫には予防医療が必要なのです


太らせて栄養状態を良くしてから手術をしようと思っていましたが
切羽詰っていたので、一番早い日に予約をいれていただきました
残業なんてやらず、さっさと帰宅します 笑



不適合犬だったのに、歯を見せてくれました


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もちろん、超音波スケーリングをお願いしましたが
先生は、それほど歯茎が悪くないし普通のスケーリングで良いのではと
提案してくれました


そして、その提案は、選択肢ではなくなるのでした



『心臓が悪いですね 雑音があります』
「え、どのくらいの状態でしょうか」


『もう薬は必要です
 スケーリングは麻酔のリスクを考えて、やはり超音波は無理だと思います
 去勢だけだとしても、それなりのリスクがありますよ』

「命のリスクということですか?」

『そうです』

「先生、手術やってください 万が一それで死んでしまっても
 私の責任で、判断したことです
 何より今この子は、私の犬だから・・・」


そう言って、いままで何人の子たちの手術をしてもらっただろう・・・



お耳もチェック
この時にひどければ、耳の治療に入りますが、今回はキレイだったので
手術入院の際に再度診ていただくことになります




医療フルコース前の事前検査になりますが
先生も医療内容を組み立ててくれるのです


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肝心なところでいつも撮れないニ○ンのカメラ

爪が折れている指がありました
少し前だそうなので、箱に入れられた時、出せだせと暴れて折れてしまったのでしょう
この子の元・犬飼い、お前の爪を折ってやりたいわ


そして手術日の予約を入れて、心臓のお薬をいただき我が家に帰ってきました



心の中、ため息がたくさん出ました
心臓病・・・前立腺肥大か・・・ 
また里親さん探し 10倍、20倍頑張らないといけない


そんな弱音もたまには出ます ・・・いつも!
この直後、排便障害とはとても辛いのだと気づかされました


ウンチングスタイルで 繰り出した便は 細くてニョロニョロ
それが いつまでも終わらず 出続けます





本人はお尻が気持ちが悪いようで歩き回るので、ウンチを取っている余裕がなく
便の上にとにかくお便所紙を乗せて、その上を歩いても足が汚れないようにするのが
精一杯でした




真っ赤なニョロニョロウンチを出し続け、静かに座ったサン君


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うちに来て気づいたのは、股関節
力が入らない、ゆるい という気がします

入院で連れて行く際にレントゲン検査をしていただくことにします



不適合だから 死んだほうがいいなんて・・・
そんな過去も、どっかに吹っ飛んじゃうよ
だって今、元・野犬出身の子達だって普通のワンコたち以上にお利口で
とても幸せに暮らしているんだからさ 


どんな子でも幸せになれるって、多くの里親さん方が
証明してくれます

片足の子、片目の子、目が見えない子、歯がない子、
とってもシニアな子、大きな雑種の子、フィラリアの子、
両足がなく癌におかされ命の危機、里親さんの愛情でやっと健康になれた子


サンちゃん、
生きて帰れよ、手術なんて チョチョイのチョイ
おいしいものをたくさん食べたり
筋肉をつけてイケワンになって、素敵な家族の元に行くんだよ





排便に時間がかかるサンは、きっとお尻がすれて痛くなると思い
うんちの切れ間ごとにお尻を濡らして出やすくしてあげました

そして終わったらウォシュレットのように軽く洗って
大切な肛門さん保護のためクリームを塗ってあげました



いつ来る? 心から笑う日





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