シェパードのマリアちゃん。 保護間もなくのお顔。
4月のはじめ、ダリアちゃんとして御殿場にやってきました。
保護ボラさんのところに、保護犬シェパードを引き取りに行った際、
みすぼらしく痩せて小さく、耳が垂れた子が目につきました。
最初はガウガウしていましたが、成犬の力強さがなく、聞くとまだ生後半年。
このままだと、一ヶ月もたない・・・。
弱っているのは明らかで、この子なら救える そう思って保護しました。
大人しくてかわいい。 お耳が垂れていて、かわいい。
けれど・・・
フードをたくさんあげても全く太らない・・・。
どうしてだろう? ずっと思っていました。
そして特に食後、少しだけ異変がありました。
ほんの数分息が荒くなるんです。ハァハァハァ。
「おかしい・・・胃腸になにかあるのかもしれない」
連休前、まだ痩せているマリアちゃんを病院に連れて行きました。
先生は、避妊手術にはまだ痩せており、早すぎるかもしれないけれど
胃腸の異変が心配なら すぐに手術をしてみましょうと、すぐに入院になりました。
どうか、胃腸に病気などありませんように。 はなちゃん、お願い!
電話があり病院に行きました。 診察室には包帯ぐるぐる巻きのマリアちゃんが連れてこられ、
なぜかビニール袋が。
ビニールの中身は、気色悪い人形でした。長さは12cmを超えるくらい。
もっと大きかったかもしれません。
あまりに不気味でショック。 吐き気がしました。
『こんなものが胃に入っていたので、7CMほど切りました。 お腹も20CMは切りました。
通常は3~5日入院させるのですが、今日退院です。
胃を切ると術後の管理が大変ですよ。』
マリアちゃんは、ハウス内で オシッコ&ウンチ漏らし の癖がありました。
病院内でも何度もウンチを漏らし、踏みつけてしまい大変だったそうで、
しかも連休だったので、こちらで看ることになりました。
どうやら、GO!保護前から胃に入っていたようです。
『よく詰まって死にませんでしたね。』
ペースト状の処方食缶詰を買うことになり・・・それがチョ~高い
胃を切った後のケアって、こんなに大変なのかと痛感しました。
胃を膨らめてはいけないため、流動食を水でのばし、何度も与えます。
それだけでなく、マリアちゃんのオシッコ&ウンチのお世話。
外に出してもトイレしないのに、またトイレしても、ハウスに入れた瞬間 ジョジョ~
私: 汗&涙。
せっかくのGWなのに精神的に追い詰められ熱が出て寝込んでしまいました。
それでも犬のお世話は待ってくれない。 世話して寝込む 寝連休・・・。
何度もしつこいですが一番苦労したのは、トイレの世話としつけです。
どんな飼い方を過去にされていたのか わかりませんが、
どうしてもハウス内でオシッコとウンチをする癖があったため
性格は良いのだけど預かりボラさんに渡すわけにもいかず、ずっと悩んでいました。
連休最後の日にモリがいなくなり、しばらくは 体調不良とモリの捜索、
マリアちゃんの排泄のお世話・・・よく体がもっていた と思います。
それでも、本人は あっけらかんとして素直。
徐々に回復し、少しずつお肉もついていきました。
犬って不思議なもので、体が弱っていると大人しいのに、
丈夫になって力がついてくると、いたずら心が芽生えるのですね。
しょっちゅうトトちんと追いかけっこをしかけたり、クロスケに猫パンチをしたり(叱られるのだけど)、本領発揮というか、いたずら大好きになりました。
このころ、少しずつ、トイレの失敗がなくなってきて
外に出して、『チッチ』 というと、オシッコできるようになりました。
褒めると喜んですっとんできます。
「エライね、マリア。 すごいね。」
ゆっくりだけど、いろいろなことを覚えていきました。
猫や小さい犬はおもちゃではないよ。
リビングでは静かにしていること。
チャイムやお外で人に会ってもワンワンしないこと。
そしてお散歩が上手にできるようになると、お引渡しの日が近づくのです。
5月26日、 ずっと待っていてくれた町田市のS様のお宅に旅立ちました。
お引渡し当日はお子さんにビビってしまい、
なかなか室内にあがれなかったマリアちゃんですが、
数日ですっかり慣れ、ウンチもオシッコもお散歩でしているそうです。
素敵なご家族。
マリア、 幸せにね! と~~っても賑やかな笑顔あふれる素敵なS様、
どうぞマリアちゃんを、末永くよろしくお願いします。
預かりボラを引き受けてくださったT田さん、NORIさん、
イベントごとの搬送、かわいがってくれた HIDEさん、NAOさん、RI~さん
とっても幸せマリアちゃんになりました。