【兼松】5大商社 vs 兼松「勝敗を分けたポイント」 | グデーリアンの投資ブログ

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銘柄選びや運用成績だけでなく投資に対する考え方や自分の失敗、成功談なども踏まえてお話しできればいいなと思っています。

 

 

 

 

 

総合商社の兼松が本日ザラ場に決算を出しました。

中々良さそうです。
5大商社と兼松、各社の「第1四半期(4〜6月期)の純利益」「前年同期比(増益率)」「通期計画に対する進捗率」のまとめです。


各社好決算ではありますが、兼松が頭一つ抜けているように見えます。

 

 

 

 

 

兼松(8020)

  • 1Q 純利益:117億円
  • 前年同期比:+67.6%
  • 通期進捗率:33.4%
  • (トピック:非資源のICTや電子が絶好調。進捗率は全社の中でトップ)

三井物産(8031)

  • 1Q 純利益:2,940億円
  • 前年同期比:+53.4%
  • 通期進捗率:32.0%
  • (トピック:鉄鉱石などの資源高と円安が追い風。2,000億円の自社株買いを発表)

伊藤忠商事(8001) 

  • 1Q 純利益:2,937億円
  • 前年同期比:+3.5%
  • 通期進捗率:30.9%
  • (トピック:1Qとして過去最高益を更新。3,000億円の巨額自社株買いを発表)

三菱商事(8058)

  • 1Q 純利益:2,985億円
  • 前年同期比:+47.0%
  • 通期進捗率:27.1%
  • (トピック:銅や原料炭など、資源価格の上昇が強い追い風に)

丸紅(8002)

  • 1Q 純利益:1,864億円
  • 前年同期比:+20.7%
  • 通期進捗率:32.1%
  • (トピック:順調な好発進を受け、上限1,000億円の追加自社株買いを発表)

住友商事(8053)

  • 1Q 純利益:1,900億円
  • 前年同期比:+11.2%
  • 通期進捗率:30.2%
  • (トピック:資源・非資源ともに手堅く推移し、3割の進捗を確保

 

 

 

 

 

5大商社の動向:資源高と圧倒的な還元力

 

本日発表の三井物産(+53.4%)や、発表済みの三菱商事(+47.0%)、丸紅(+20.7%)の大幅増益を牽引したのは、鉄鉱石や銅、原料炭といった「資源価格の上昇」と「円安効果」です。

エネルギーや金属権益を世界中に持つ大手商社ならではの、スケールの大きな勝ち方と言えます。

 

利益の「規模」が大きい大手は、株主還元のパワーも別格です。今回の決算発表に合わせて、自社株買いのラッシュが起きています。

 

伊藤忠商事:最大3,000億円の自社株買いを発表

三井物産:最大2,000億円の自社株買いを発表

丸紅:上限1,000億円の追加の自社株買いを発表
 

こうした巨額の買い支えが、株価の下値固めとして機能する安心感があります。

 

 

 

一方で

 

兼松(8020)の動向:市況に頼らない「実需」での大躍進

 

一方で、中堅商社の兼松は一味違う勝ち方を見せました。増益率は驚異の+67.6%、進捗率も33.4%と頭一つ抜けています。

 

 「非資源100%」の強み

兼松の最大の特徴は、大手が持つような「資源権益」を一切持たないことです。
今回のブームは、市況の恩恵ではなく、国内のICTソリューション(企業のITインフラ投資)や電子部品、モバイル事業といった実需ビジネスの拡大によるものです。

景気や資源価格の乱高下に左右されにくい、筋肉質な稼ぐ力を証明しました。

 

 

 

 

 

総括:投資家はどちらを選ぶべき?

 

今回の決算を終え、どちらが優れているかではなく、「投資家がどちらの性質を好むか」で選ぶべきステージに入っています。

  • 大手商社が向いている人
    世界規模のインフラ・資源ビジネスのダイナミズムを感じたい人。また、数千億円規模の自社株買いによる「強固な株価の下支え」や安心感を重視する人。
  • 兼松が向いている人
    資源価格の暴落リスクを避け、日本のIT投資拡大といった「確実な実需テーマ」に投資したい人。また、手堅い進捗率を評価したい人。
今までは資源に強いか否か、特に非資源では伊藤忠というイメージがありましたが、兼松も悪くなさそう。
 

 

 

 

 

 

 

非資源商社を選ぶならどっち?「伊藤忠商事」vs「兼松」

 

「資源価格の暴落リスクを避けたいから非資源の商社株を買いたい」と考えたとき、真っ先に候補に上がるのが伊藤忠商事(8001)です。しかし、実は中堅の兼松(8020)も、非常に有力な選択肢になります。

 

利回りや投資スタンスの違いから、両社の特徴を比較すると

 

伊藤忠商事が向いている人:トータルリターンと安定性重視

  • 強み:圧倒的なブランド力、全方位の生活消費セクターを網羅する規模の経済。
  • 還元:配当利回りはやや低め(2.5%〜2.8%前後)ですが、その分「巨額の自社株買い」を頻繁に行うため、株価自体の値上がり(キャピタルゲイン)を含めたトータルリターンを重視する人に向いています。

兼松が向いている人:高配当と国内ITテーマ重視

  • 強み:資源リスク0%に加え、日本のDX需要を捉えるICT・電子事業への集中特化。高水準なROE(自己資本利益率)。
  • 還元:大手商社に比べて株価が割安な水準で放置されやすいため、配当利回りが高め(3.5%〜4.0%前後)になりやすい特徴があります。「毎年の配当金(インカムゲイン)を最大化しつつ、非資源へ分散したい」という人には非常に魅力的な選択肢です。

 

 

 

 

 

兼松良さそうです。
 

とは言え、商社セクターは全体的に非常に強い1Qスタートを切りました。

タイトルが「勝敗を分けた」なんて好戦的なタイトルではありますが、全部勝者とも言えます。

ですから各社、今後の通期計画の上方修正や、さらなる増配の発表を楽しみに待つフェイズですね。

 

私の持株では、というと、三菱商事、住友商事、伊藤忠商事、兼松というラインナップ。

資源系2社(三菱、住友)、非資源系2社(伊藤忠、兼松)とバランス重視しています。

 

大きくどちらかにベットせず、大損もしないが大勝も出来ない、性格がよく出ている構成(;'∀')