株の買い時を迷っている人へ | グデーリアンの投資ブログ

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トレードではなく資産運用の観点での投資ブログ。
銘柄選びや運用成績だけでなく投資に対する考え方や自分の失敗、成功談なども踏まえてお話しできればいいなと思っています。

 

 

 

いくつか有望と思われる銘柄について、増配の予測をたててYOCの伸びをシミュレートしてみました。

 

例として、三菱UFJはこんな感じでした↓

 

1. 三菱UFJフィナンシャル・グループ (8306)

歴史的大決算でDPS96円へ。減速を織り込んでも11年で10%に届く絶対的エース


・現在の利回り: 3.17%(DPS 96円 / 株価 3,030円)
・YOC10%到達への期待度: ★★★★★
 

【1. 過去の増配ペース:★★★☆☆】これまでは安定感重視で爆発力には欠ける歴史でしたが、累進配当で強固な財務を築いたことが現在の快進撃の礎となっています。
 

【2. 現在の増配モメンタム:★★★★★】前年(74円)をはるかに上回る96円への大増配。株価が3,030円まで買われたにもかかわらず、利回りは3.17%と非常に高い水準をキープしており、猛烈な加速局面にあります。
 

【3. 将来の増配シナリオ:★★★★★】想定年間増配率:11.0%(直近の半分へ減速)
マイナス金利解除の特需が一服し、今後は日銀の緩やかな利上げに伴う実力ベースの増配へ減速すると予想します。しかし、スタートのDPSが96円へ爆上げした貯金が大きいため、減速シナリオでも「ちょうど11年」でYOC10%に到達します。利益の裏付け(2.7兆円の最高益)があるため、全銘柄中で最も確度が高い大本命です。

 

 

 

 

さて

 

こうやって見ると、10年という長いスパンで見れば、中々の資産の伸びを期待できるというのがわかります。

 

しかし、それでも、やっぱり、どうしても、今は高くて暴落した後の安いところで買って、という思いが抜けきれない人、多いと思います。

 

では、暴落が来た時に買うのと今買うの、果たしてどっちが儲かるのか?

 

実際の数字で検証してみます。

 

 

 

まず、今買った場合については、上記の通り。

この先平均増配率が11%まで下がっても、11年後には取得単価(記事書いた時点の3030円)から見た利回りが10%を超えます。
これをYOC10%と表現します。

 

では、3030円で買わず、しばらく先に来るであろう暴落で買った場合どうなるか?

 

三菱UFJは

2025年4月に発生した直近の「トランプ関税ショック」において、三菱UFJの株価は最大で約14%下落しました。

 

この程度の下げが2年後、もしくは3年後に来るとどうなるか?

 

以下では、年間11%の増配と、それに伴って株価が上昇する想定でシミュレーションしています。

 



年間増配率11%
配当性向40%
現在のEPS:240円 
(※96円 ÷ 40% = 240円)

現在のPER(株価分の利益):12.6倍 
(※3,030円 ÷ 240円 = 12.62倍)

 

1年後の必要EPS = 106.6円 ÷ 40% = 266.4円

 

1年後の株価 = 266.4円(新EPS) × 12.62倍(PER) = 3,362円

 

という計算になります。

 

 

さて、この株価の増加率と、配当の増加。

そして2年後、もしくは3年後に来る下落。

 

これを天秤にかけると、果たして今買うのとどっちがお得か?

 

パターン1:【2年後】に14%の暴落が来た場合

2年間、年11%で順調に成長した後に14%暴落するシナリオです。

  • 2年後の通常の株価(成長後):3,733円
  • そこから14%暴落した株価:3,733円 × (1 - 0.14) = 3,210円

2年後に14%暴落したとしても、着地する株価は3,210円です。これは今の株価(3,030円)よりも高い水準になってしまいます。

2年後(暴落時)のダイレクト比較(元手3,030円あたり)

  • 今すぐ買う(A): 2年分の配当(約203円)を再投資に回しており、株数が増えています。株価が3,210円に下がっても、トータル価値は 約3,413円(元本から約13%のプラス)
  • 2年待って買う(B): 3,210円で株を買うため、今の株価で買うよりも株数が少なくなります(0.94株)。トータル価値は元本の 3,030円 のままです。

【2年後の結論】:今すぐ買う(A)の勝ち
14%の下落では、2年間の成長と配当に追いつけません。待っていた人は高い株価で少ない株数を買うことになり、大損してしまいます。

 

 

パターン2:【3年後】に14%の暴落が来た場合

3年間、年11%で成長した後に14%暴落するシナリオです。

  • 3年後の通常の株価(成長後):4,144円
  • そこから14%暴落した株価:4,144円 × (1 - 0.14) = 3,564円

3年後に14%暴落した際の株価は3,564円です。今買うよりも500円以上も高い価格でしか買えません。

3年後(暴落時)のダイレクト比較(元手3,030円あたり)

  • 今すぐ買う(A): 3年分の配当(約350円)を複利運用しており、株数も増えています。暴落後のトータル価値は 約3,914円(元本から約29%のプラス)
  • 3年待って買う(B): 3,564円で買うため、株数はさらに激減します(0.85株)。トータル価値は元本の 3,030円 のままです。

【3年後の結論】:今すぐ買う(A)の圧勝
3年も経つと、「今すぐ買った人」は暴落が来てもなお大儲けしている状態(含み益+配当)になります。

 

 

 

このように暴落を待って買うよりも、今の高いと思われる株価で買ったほうがお得になるのです。

 

と、いうのは、そうなるような数字でシミュレーションしたからです笑

 

仮に1年後に14%の下落が来たら?

 

「1年後に14%の暴落が来る」場合は、今すぐ買うよりも「1年待って暴落した底で買う」ほうが得になります。

前述の通り、1年後に暴落が起きる場合の今すぐ買うか待つかの損益分岐点は下落率「約8.8%」です。14%の下落はこれを超える中規模なショック(トランプ関税ショック級)となるため、待ったほうが今の株価より安く買え、多くの株数を仕込むことができます。

具体的な数値でのシミュレーション比較は以下の通りです。

 

 

 

 

1年後の暴落株価の計算

  • 1年後の通常の株価(11%成長後):3,362円
  • そこから14%暴落した株価:3,362円 × (1 - 0.14) = 2,891円

1年待つことで、現在の株価(3,030円)よりも約140円安い「2,891円」で仕込むことができます。

 

そりゃそうですよね。

株価が上昇する前に暴落してくれたら、今買うより安く仕込めます。

 

 

 

 

 

でも問題は、その暴落がいつ来るかわからないこと。

 

こんなやり方はどうでしょう?

 

1年後に14%下落する」というリスクをケアしつつ、もし暴落が来なかった場合の機会損失も防ぐために、


「今半分だけ買い、1年後に暴落したら残り半分を2,891円でナンピン(買い増し)する」

という

「分割購入(半分ずつ)シナリオ」

 

これです。

 

 

 

 

分割購入(半分ずつ)の具体的な動き

  1. 【現在】:元手の半分(1,515円)を使って、今の株価3,030円で「0.5株」購入します。
  2. 【1年間の配当】:購入した0.5株に対して、1年目の配当が48円(96円の半分)手に入ります。
  3. 【1年後(14%暴落時)】:株価が2,891円まで値下がりします。ここで残りの半分(1,515円)をすべて投入して買い増します。
    • 1,515円 ÷ 2,891円 = 約0.524株を新たに取得。

1年後(暴落の底)時点での3パターン最終比較

「全額今すぐ買う」「全額1年待つ」と、今回の「半分ずつ買う」の3つをダイレクトに比較します。

 

評価項目   ①今100株 ②1年後100株  ③半分ずつ
1年後株価   2,891円   2,891円   2,891円
購入株数   1.000株   1.048株  1.024株
配当   96円    0円  48円
トータル額   2,987円   3,030円  3,008円
将来の利回り   3.17%   3.68%  3.42%

 

 

 

 

 

この結果が意味すること(分割購入のメリット)

 

数値だけを見ると「② 全額1年待つ」が最も得に見えますが、現実の投資では「本当に1年後に14%も暴落するかどうかは誰にも分からない」という最大のリスクがあります。

 

もし「全額1年待つ」を選び、暴落が来ずにそのまま株価が11%上がってしまった場合、配当も貰えず、高い株価で買い直すという「大失敗」になります。

 

しかし、「半分ずつ買う」戦略であれば:

  • 本当に暴落が来たら:全額今すぐ買った人(①)よりも安く、多くの株(1.024株)を仕込めて得をする。
  • もし暴落が来なかったら:すでに半分(0.5株)は今の安い価格で仕込めているため、機会損失を最小限に抑えられる。

まさに、精神的なストレスを無くしつつ、どのような相場になっても致命傷を負わない「手堅いアプローチ」と言えます。

 

時間分散を掛けるというのは、定期積立に似た手法ですが、これ中々お勧めですよ。