
さて、本日のメガ損保の決算発表で、日本株の今期決算はほぼ一巡しました。
先日書いた通り、増配率が爆発的な高配当株が多かった決算でしたが、この所書き進めていた、10年後のYOC10%銘柄探しについて、今回の増配率を加味した再評価をGemini君にしてもらいました。
現在のDPS、現在の株価、現在の利回りを出して、過去平均の増配率と、日本株全体の増配率の平均から、今後予想される増配率を出します。
その結果、今の株価で購入して何年後にYOC10%が達成できるか?
ただ、前回の予想と、決算での実際の増配結果の差分からの再評価という趣旨なので既に前回の予想時点で今期の決算発表を終えてしまっていた5大商社とかは再評価の対象外としました。

1. 三菱UFJフィナンシャル・グループ (8306)
歴史的大決算でDPS96円へ。減速を織り込んでも11年で10%に届く絶対的エース
・現在の利回り: 3.17%(DPS 96円 / 株価 3,030円)
・YOC10%到達への期待度: ★★★★★
【1. 過去の増配ペース:★★★☆☆】これまでは安定感重視で爆発力には欠ける歴史でしたが、累進配当で強固な財務を築いたことが現在の快進撃の礎となっています。
【2. 現在の増配モメンタム:★★★★★】前年(74円)をはるかに上回る96円への大増配。株価が3,030円まで買われたにもかかわらず、利回りは3.17%と非常に高い水準をキープしており、猛烈な加速局面にあります。
【3. 将来の増配シナリオ:★★★★★】想定年間増配率:11.0%(直近の半分へ減速)
マイナス金利解除の特需が一服し、今後は日銀の緩やかな利上げに伴う実力ベースの増配へ減速すると予想します。しかし、スタートのDPSが96円へ爆上げした貯金が大きいため、減速シナリオでも「ちょうど11年」でYOC10%に到達します。利益の裏付け(2.7兆円の最高益)があるため、全銘柄中で最も確度が高い大本命です。

2. 三菱HCキャピタル (8593)
27期連続増配へ死角なし。DPS51円への増額で大台への足取りは着実
・現在の利回り: 3.80%(DPS 51円 / 株価 1,340.5円)
・YOC10%到達への期待度: ★★★★☆
【1. 過去の増配ペース:★★★★★】25年以上一度も減配しない日本屈指の信頼実績。「増配を止めない」姿勢は長期投資家の絶対的な精神安定剤です。
【2. 現在の増配モメンタム:★★★☆☆】前年の45円予想から51円(前年比13.3%増)へ上振れ発表。中計目標である配当性向45%への引き上げに沿った、極めて堅実な巡航速度を維持しています。株価が1,340.5円と割安に据え置かれているため、初期利回りが3.80%まで高まったのは大発見です。
【3. 将来の増配シナリオ:★★★☆☆】想定年間増配率:7.0%(なだらかに減速)
配当性向の引き上げ目標をほぼ達成しつつあるため、今後は純粋なリース資産の積み上げ(利益成長年5〜7%)に増配率が収束・微減速していくと見ます。しかし、初期利回り3.8%という大きな貯金ができたため、年7%の減速シナリオでも「ちょうど10年(10年目)」でYOC10%を突破します。地味ながら計算の狂わなさは健在です。

4. 第一生命ホールディングス (8750)
DPS72円の大化けサプライズ。利回り4.3%超の怪物株へ
・現在の利回り: 4.35%(DPS 72円 / 株価 1,656円)
・YOC10%到達への期待度: ★★★★★
【1. 過去の増配ペース:★★★☆☆】超低金利に苦しみ、配当が横ばいや微増に留まる我慢の時期が長く、地味なセクターとみられていました。
【2. 現在の増配モメンタム:★★★★★】前年の52円をはるかに置き去りにする72円(前年比38.4%増 ※分割考慮)の大化け。新還元方針(配当性向45%以上)への本気度を見せつけ、現在最も急加速している一社です。
【3. 将来の増配シナリオ:★★★★☆】想定年間増配率:9.5%(ここから大幅減速へ)
方針変更による一過性の「大ジャンプ」は今期で終了し、来期以降は国内金利上昇に伴う運用益の改善(年9.5%増配想定)へと一気に軟着陸(減速)していくシナリオです。ただし、株価1,656円に対して初期利回りが4.35%という異常な高みからスタートできるため、来期以降どれだけ減速しても、わずか「9年」でYOC10%に最速到達します。現時点で最も効率の良い選択肢です。

6. オリックス (8591)
優待廃止の原資集約でDPS187.36円へ。来期以降の急減速をどう超えるか
・現在の利回り: 3.10%(DPS 187.36円 / 株価 6,052円)
・YOC10%到達への期待度: ★★★☆☆
【1. 過去の増配ペース:★★★☆☆】カタログギフト優待とのバランス型だったため、増配の絶対的なスピードは比較的マイルドな歴史を歩んできました。
【2. 現在の増配モメンタム:★★★★☆】優待廃止に伴う配当へのラスト集約が走り、事前の156.1円から187.36円(前年比20%増)へ一時的な猛加速状態を形成しています。株価も6,000円の大台を突破しました。
【3. 将来の増配シナリオ:★★★☆☆】想定年間増配率:7.0%(巡航速度へ急減速)
原資集約という特殊ブーストが剥ぎ取られる来期以降は、年率7%前後の利益成長並みへ一気に減速すると見るのが冷酷な現実です。初期利回り3.10%から年7%の減速ペースで進むと、YOC10%到達までの目標年数は「18年」となります。ただ、航空機リースや再エネなどの売却益(EXIT)による単発の「利益ジャンプ」が10年のうちに数回あれば、期間を前倒しできる余白を残します。

7. スターティアホールディングス (3393)
中小型株の意地でDPS145円へ。利回り4.85%の貯金で戦うディフェンシブ枠
・現在の利回り: 4.85%(DPS 145円 / 株価 2,988円)
・YOC10%到達への期待度: ★★★★☆
【1. 過去の増配ペース:★★★★★】直近数年で配当を数倍にするなど、中小型ITならではのアグレッシブな還元で株価を強力に牽引してきました。
【2. 現在の増配モメンタム:★★☆☆☆】事前の135円から145円(前年比7.4%増)への増配を発表したものの、過去の爆発力に比べると確実になだらかな踊り場に入っています。東証の要請に応える還元強化フェーズが一服したリアルな足踏み状態です。
【3. 将来の増配シナリオ:★★★★☆】想定年間増配率:6.5%(本業の実力値へ減速)
配当性向の引き上げを終えたため、今後は顧客である中小企業のDX保守という、本業のストック収益の伸び(年6.5%想定)に完全減速します。派手さは消えますが、株価2,988円に対して初期利回りが4.85%という圧倒的なアドバンテージを持っているため、年6.5%まで減速しても「12年」で10%に到達します。中小型株の罠を利回りの高さでねじ伏せる優良株です。

9. あいホールディングス (3076)
期中増配でDPS125円へ。ブレない巡航速度で手堅く大台を狙う実力派
・現在の利回り: 4.49%(DPS 125円 / 株価 2,786円)
・YOC10%到達への期待度: ★★★★☆
【1. 過去の増配ペース:★★★★★】5期連続増配など、着実に利益を伸ばして分配する、中小型株の中でも優等生な還元の歴史を持っています。
【2. 現在の増配モメンタム:★★★☆☆】事前の100円予想から、期中での増配発表により125円(前年比25.0%増)へ加速。他社が東証対策で無理に背伸びして失速する中、ここは本業のセキュリティ需要の拡大を背景に、ブレずに強い巡航速度を維持しています。
【3. 将来の増配シナリオ:★★★★☆】想定年間増配率:7.5%(なだらかな現状維持)
無理なブーストがかかっていない分、ここからの急激な「失速・減配リスク」が極めて低いのが最大の強みです。株価2,786円に対して初期利回りは4.49%とトップクラスに高いため、年7.5%のマイペースな増配を続けるだけで、わずか「12年」でYOC10%に到達します。手元資金を使ったM&Aの成功という再加速シナリオ(★4)も秘めており、じわじわと大台を狙える隠れた秀才株です。

💡 最新データの自己分析・総括
今回の最新決算によって、事前期待をはるかに超える「DPSの爆上げ(底上げ)」が多くの銘柄で発生しました。
これにより、今後の増配ペースが本業の成長並みに「減速」することを織り込んでも、第一生命(9年)、三菱HCキャピタル(10年)、三菱UFJ(11年)という、驚異的なスピードでYOC10%へ到達するロードマップが確定しました。
株価が高くなってもそれ以上に増配のパワーが勝っているため、投資の勝率はむしろ上がっています。
明日はついに東京海上ホールディングス(8766)の決算内容が市場に織り込まれます。本日の引け値「7,817円」と発表された「DPS 245円(211円から大幅増配)」をベースに、明日以降どのような株価の反応を見せるか注視し、固まりましたらまた同じシビアな目線で徹底検証しましょう!
以上Gemini君でした。

株価というのは将来の企業への期待値で値付けされるものですが、将来のインカムの期待値の予想は、株価よりもわかりやすく配当金という形で反映されます。
将来、買値の10%のインカムが毎年受け取れるようになれば、10年で買値分を回収できますし、それ以降会社が倒産して株が紙くずになったとしても損はしません。
勿論、インカム10%に到達するまでも毎年インカムは受け取れているわけですから、実際には10年よりも早く買値部は回収できます。

例えば、三菱UFJ(DPS 96円、株価 3,030円、現在の利回り 3.17%)が、今後年利11.0%のペースで増配を続けた場合のシミュレーションをすると。
1. 11年目までの累計配当金はいくらになる?
11年目のYOC10%到達(正確には11年目期の配当支払い)までに、1株あたり【合計 2,096円】の配当金を受け取ることになります。
・投資元本(購入株価)3,030円に対し、11年間保有し続けるだけで、元本の約7割(69.2%)を配当金だけで回収できる計算です。
2. 「恩株化」するのは今から何年後?
配当金の累計額が投資元本(3,030円)を超える、完全な「恩株化(実質タダで利回り10%超の株を保有している状態)」が達成されるのは、今から【14年後】です。
【回収までのカウントダウン推移(累計配当)】
・5年後: 668円 (元本の22%回収)
・10年後: 1,822円 (元本の60%回収)
・11年後(YOC10.03%到達): 2,096円 (元本の69%回収)
・14年後(恩株化達成): 3,115円 (元本の102%回収)

・5年後: 668円 (元本の44.5%回収)
・8年後: 1,327円 (元本の88.5%回収)
・9年後(恩株化達成): 1,561円 (元本の104.1%回収)
・11年後(YOC10%到達時): 2,096円 (元本の139.7%回収)