
少しまえ、知人から楽天証券へログインできなくなったと言われ、ネットで色々検索しながら解決したことがありました。
その時は、ネット検索で引っかかったサイトの手順を一通り試して解決したので、大した問題ではないのかなと思っていました。
しかしこのエラー、大分いろんな人がSNSやらブログやら知恵袋やらで書き込んでいて、影響大きそうです。
野村證券の公式には
【重要】パスキー認証機能が使えない事象が発生している機種の傾向と対策について|会社情報|野村證券
「特定のAndroid端末とOSバージョンの組み合わせにおいて、当社のパスキーに限らず、パスキー登録・認証時に不具合が発生する傾向があります。」
ということなので、現在普通に使えている人も、端末の更改のタイミングで入れなくなったりするケースもありそう。

では、このパスキーの問題が、野村證券の言うように、技術的成熟度の問題なら他のサービスでも同様の問題が起きているはずです。
ちょっとその辺りをcopilot君に聞いてみると。
✅ 他サービスでもパスキー不具合は多発している
以下は検索結果から確認できる「他社でのパスキー障害」です。
🔹 メルカリでパスキー不具合が多発
メルカリでは 2024年秋頃からログインできない問題が急増 しており、SNSでも話題になっていると報告されています。
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「USBセキュリティキーを挿入してください」と突然求められる
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QRコードログインがエラーになる
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問い合わせでも解決しないケースが続出
これは パスキーの仕様そのものが端末依存・ブラウザ依存で不安定 という構造的問題が原因とされています。

🔹 Coincheck(コインチェック)でもパスキー認証エラー
暗号資産取引所の Coincheck でも、 「認証に失敗しました」エラーが発生するケースが公式FAQで案内 されています。
原因として挙げられているのは:
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Bluetooth連携の不具合
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通信環境の不安定さ
つまり、パスキー認証は 複数の通信経路(Bluetooth+インターネット)に依存するため不安定になりやすい と明言されています。
✅ 野村證券も「一部機種でパスキーが使えない」と公式発表
野村證券自身も、 「パスキー認証が使えない事象が発生している機種がある」 と公式に発表しています。
これは特定の端末・OS・ブラウザの組み合わせで パスキーが正常に動作しない構造的問題 があることを示しています。

✅ まとめ:パスキーは現時点で“全体的に不安定な技術”
検索結果を総合すると、次のように整理できます。
✅ パスキー不具合は野村證券だけの問題ではない
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メルカリで多発
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Coincheckでも公式にエラー案内
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野村證券も一部機種で不具合を認めている
✅ 技術的にまだ成熟していない
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端末依存(iPhone/Androidの差)
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ブラウザ依存(Chrome/Safariのバージョン差)
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Bluetooth+ネット通信の複合依存
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OSやブラウザのバージョン差による非互換
これらは パスキーという技術全体の課題 であり、 特定企業だけの問題ではありません。
とのこと。

✅ 結論(先に要点)
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パスキー導入企業すべてで同じ問題が起きているわけではない → つまり「技術そのものが完全に壊れている」わけではない。
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しかし 複数の企業で似た不具合が発生している → 野村證券、楽天証券(マケスピ2)など。
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したがって原因は ✅ パスキー技術の構造的な複雑さ + ✅ 各社の実装・テスト不足 の“複合要因”と考えるのが最も整合的です。
✅ 1. パスキー導入企業すべてで問題が起きているわけではない
検索結果では、パスキー導入企業として Amazon、WhatsApp、Coinbase、TikTok、Facebook、LinkedIn など多数が挙げられています。
これらの企業で「大規模障害が頻発している」という情報は検索結果にはありません。
つまり:
✅ パスキーは世界的に広く使われており、全体としては動いている
→ 技術そのものが“常に壊れている”わけではない。

✅ 2. しかし複数の企業で「パスキーが使えない」不具合が発生している
検索結果には、以下のような“実際の障害”が確認できます。
🔹 野村證券
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「パスキー認証が使えない事象が発生している機種がある」と公式発表
🔹 楽天証券(マーケットスピードII)
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Windows Update KB5070311後に「パスキーでログインできない」不具合
🔹 パスキー全般のトラブルシューティング記事
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「一致するパスキーがありません」「パスキーが機能しない」などの一般的な問題が多いと解説
これらは 複数企業で同種の問題が起きている ことを示しています。

✅ 3. なぜ複数企業で似た問題が起きるのか?
検索結果から読み取れる構造的要因は以下です。
✅ 技術側の構造的な複雑さ(パスキー固有の問題)
パスキーは以下の複数要素に依存します:
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OS(iOS / Android / Windows)
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ブラウザ(Safari / Chrome / Edge)
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パスキー管理サービス(Apple「パスワード」アプリ、Google Password Manager)
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Bluetooth(PCとスマホ連携時)
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ネットワーク環境
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端末固有の実装差
野村證券の公式発表でも、 「特定機種でパスキーが使えない事象」 が明記されています。
楽天証券の不具合は Windows Update KB5070311 が原因 とされており、 これは OS 側の変更でパスキー実装が壊れた例です。
つまり:
✅ パスキーは“複数レイヤーに依存するため壊れやすい”という構造的弱点がある
✅ 4. では企業側のテスト不足はあるのか?

これは YES と言わざるを得ません。
理由:
✅ 1. 野村證券は「特定機種で使えない」ことを後から発表
→ 導入前に十分な端末検証がされていなかった可能性が高い。
✅ 2. 楽天証券は Windows Update でログイン不能に
→ OSアップデートに対する耐性テストが不足していた可能性。
✅ 3. パスキーは実装が難しく、各社が独自にエラーメッセージを定義している
→ 実装の品質差が大きい。
つまり:
✅ 技術の複雑さ × 各社の実装品質の差
が不具合の発生率を左右している。
とのこと。
楽天の方の障害は、後発のOS側のVer.UPに起因するので、仕方ないと言えば仕方ないですが、野村の方は内製ソフト側の見切り発車と言えそうです。
問題は、こういうトラブルがあった際に、電話サポートがパンクすること。
これ、本当に参っちゃいます。

そういえば、詐欺事件多発していた今年夏ごろ、SBIでは実は、電話でサポートに連絡すると、個別で海外株式の取引を出来なくする設定とかをしてくれていましたが、公式の案内は無し。
もし公式に案内していたら電話サポートパンクしていたでしょうね。
こういうのって音声ガイダンスで設定できるようにならないのかしらって思います。
だって、登録された電話番号からフリーダイヤルに掛けることでログイン認証になるなら、同じ電話から掛けてガイダンスに沿ってパスキーのリセットを出来れば、オペレーターもいらなく、待たされることも無いじゃんって思うのですが。
個別の設定が難しいなら、最後にログインできていた全ユーザーの設定をバックアップしておき、電話でそこに一律戻す。
ログイン時の設定のデータなんてそんなサイズの大きなものではないですから、1000万アカウントあったって、そんなサーバへの負荷大きくないと思うし、今後起きうるログイン障害のなかで、設定をロールバックすれば回復するタイプの障害なら全部対応できるでしょう?
費用対効果悪くないと思うのですが。


