
金曜は構成銘柄の2/3が上昇する中、日経平均は2%を超える大幅な下落。
先週の日経平均はインチキ指数の名に恥じない暴れっぷりでした。
金曜引け後、日経先物は0.13%の微増で終えていますし、日経への相関が高いSOX指数も0.8%ほど上げて終えています。
さらに米国3指数も1%前後の上げですから、環境は悪くありません。
しかし日経平均寄与度の大きい値がさ株のチャートを見てみると、どれも良くありません。

順番に見て行くと
ソフトバンクグループ
SBGは下落方向へのバンドウォーク発生中ですから、上昇は中々期待しづらいところ。
アドバンテスト
25日線上で耐えて、上昇フラッグを継続中だったアドテストも結局25日線を割れてしまいました。
東京エレクトロン
もう一つ。
東京エレクもアドテストと似たようなチャートで、25日線を割れて終えています。
こんな感じで、好材料と悪材料が入り混じっていて、来週の相場がどっちに動くのか、とても難しい反面、面白いです。
先週の信用売り残は8500億ほど、先々週より少し増えましたが、一時期の1億円越えからはだいぶ減ってきています。
現在の日経平均の売買代金からすると、8500億の売りはそれほど多くない水準まで下がってきましたから、踏み上げの期待あまりできないような気がします。
一方で海外投資家は5000億の買い越しと買いに転じてきましたからこちらはポジティブと、ここでも材料入り乱れている感じですね。

米国の方では
恐怖指数として知られるVIXは、金曜の米国指数の上げで11%ほど下落したものの、MACDは未だゴールデンクロス継続中=売りサイン点灯中。
米国投資家のモメンタムを表す、フィアーアンドグリード指数はエクストリームフィアーですから、投資家倫理としては極端な悲観。
一般的に、総悲観は買いのサインなのですが、指数見てみると、DOWは高値から5%程度しか調整していない為、調整からの反転を狙った逆張りをするにようなタイミングには見えません。
と、日本だけでなく米国もどっちに行きたいのか迷っているような相場。
そう言えばNVIDIAも決算後時間外で上昇し、寄り天でマイナスで終わっていますよね。
今の相場の象徴的な値動きです。
グロースへの投資は中々難しいだろうな~と思いつつ、こういう時安心なのはやはりバリュー。
実際のバリューも日米共に週末は強かったですから、グロースからのローテーションが進んでいるようにも見えます。
注目されていたNVIDIAの好決算が、バリューへのシフトのトリガーっぽくなってるのはちょっと皮肉ですが、グロースが息を吹き返すかどうかのトリガーは、FRBの利下げと強い経済指標の発表にかかって来そうです。







