日米共に調整が進む中、株式から逃げるべき? | グデーリアンの投資ブログ

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トレードではなく資産運用の観点での投資ブログ。
銘柄選びや運用成績だけでなく投資に対する考え方や自分の失敗、成功談なども踏まえてお話しできればいいなと思っています。

 

 

 

 

 

日米共に調整が進んでますよね。

結構下げています。

景気後退やAIバブル崩壊、とかとか、不穏な話もちらほら。

では今のうちに株式から逃げるべき?

 

こういう題名で書くと、以前から私のブログ見て下さってる方は

 

「どうせ結論はジャストキープバイイングなんだろ?」

 

って思いますよね。

はい、その通りでございます。

 

でも、ただSP500やオルカンへ投資して、市場の変動をまるっと受け入れるだけいいのか?

 

インデックス投資している人ならそれでいいと思います。

 

でも、僕の場合、こういう時の為に高配当バリュー投資してるのです。

こういう時こそ、僕の投資方法の真骨頂。

 

どういうことか具体的に説明しますね。

 

まずは数字を元に検証していきます。

最初に、ベンチマークとしてS&P500を見てみます。

 

 

 

 

 

S&P500

過去平均PER:15〜20倍

現在のPER:約27.9倍

 

これは最近、よく言われていることですね。

過去と比べてもPER的に明らかに割高である、と。

だからこそ、経済の雲行きが怪しい中ではこの先暴落する可能性が高いのではないかと。

 

まあ一理あるともいます。

というか、株式相場は定期的に暴落しますから、この指標があってもなくても、そのうち勝手に暴落します。

暴落する時の理由に使われやすいってだけすね。

 

一方で、どこまで暴落するか?

これについては、計算式に使いやすいので、暴落の水準は測りやすいでしょう。

その意味では、割高な今、下落率を出そうとするとそれなりの大きな下落予想が出来てしまいますね。

 

仮に過去平均の上限、PER20倍まで売られるなら、SP500は5000ポイント付近まで下げることになりますから、現在の6700ポイントからすると、25%の下落になります。

 

まあまあ、現実的な暴落幅です。

 

現実的、という事は有り得るというとです。

 

じゃあね、米国市場からはよ逃げろ、が正解かというと、全然そんなことは無いんです。

 

 

 

 

 

米国の高配当バリューだけで絞り込むと

 

米国高配当バリュー株

過去平均PER:10〜15倍

現在のPER:12〜14倍程度

 

全くもって買える水準です。

もし暴落が来ても、それ相応に下落耐性が、元々あるセクター。

しかもそれがまだ割高ではないのですから、下げは相当に限定的なはず。

 

有名どころを一覧にして・・・貰いましたコパイロット君に。

必ずしも、PER15倍以内という事ではありませんが、ここ最近の株価上昇でも、各銘柄の過去平均PERの範囲内で推移しています。

 

 

つまり、

 

割高だから暴落する

 

というロジックにはまだまだ該当しないんです、バリューは。

多少ね、連れ安はするとことはあると思いますけどね。

 

 

 

個別で見てみると

 

配当性向がどの銘柄も高めですが、そもそも米国の高配当バリューは高めなので基本的には気にすることはありません。

 

■たばこメーカー

 

たばこメーカーのフィリップモリスなんかについては配当性向85%~90%とかなっていますが、タバコって、その辺に雑草のように生やしておいたタバコの葉を紙で包んで売ってるだけなので、原価がほとんどかかりません。

成長産業でもないので多くを株主還元に回す構図はアルトリアもJTもブリティッシュアメリカンタバコも一緒。

ですから、配当性向は高くても経営は安定するので気にすることはありません。

 

ブリティッシュアメリカンタバコは英国企業ですが、米国のADRとして買うことが出来、インカムに対する税制は本国英国の物が適用されます。

で、その英国は、インカムに対しては非課税ですから、NISAを利用すれば、日本の税制でも非課税、本国英国でも非課税という事で、完全非課税で運用できます。

 

 

 

 

■減配リスクのある銘柄

ただし、3MやUPS等については業績の落ち込みによる配当性向増加のパターンですから、このまま続けば減配、というリスクがあるのは留意事項ですね。

UPSは自分も持っていますが、佐川やヤマト運輸のような運送業大手です。

トランプマンになってからシェールオイル掘りまくれとか言ってガソリン価格下がっているので、もしここからガソリン下落による販管費減少で利益上がってくれば、今の高配当維持したままを安い値段で買って恩恵受けれそうです。

3M はずっと業績良くなかったですが、今年に入って改善の傾向がみられますから、もしこのまま改善が続くなら、こちらも安く高配当の恩恵を受けれるという事になります。

 

※ただしコケれば減配のリスクのある銘柄というのには留意ですよ。

 

 

 

 

 

■配当王の安心感

またコカ・コーラやP&Gは配当王銘柄(過去50年以上毎年増配し続けている銘柄)なので、ちょっとやそっとでは減配しない銘柄群です。

50年という時間は、ドットコムバブルでも、リーマンショックでも、コロナショックでも減配をしなかったという事です。

つまり、今後なんちゃらショックがあっても、減配しない可能性が高い銘柄群です。

 

 

 

 

 

 

 

と、このように割高と言われている米国株においても、一定の投資妙味がある高配当銘柄が全然割高ではない状態です。

 

高配当=インカム=持ち続けるのが前提。

 

ですからね。

 

おなじジャストキープバイイングでも、割高と言われているところに投資し続け、ボラティリティに一喜一憂するくらいなら、こういう投資して、ジャストキープはありだと思いますよ。