特殊土木株とリスクヘッジ | グデーリアンの投資ブログ

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トレードではなく資産運用の観点での投資ブログ。
銘柄選びや運用成績だけでなく投資に対する考え方や自分の失敗、成功談なども踏まえてお話しできればいいなと思っています。

 

 

 

 

 

 

決算シーズンも半ばですが、明日発表の持ち株は、探したら1銘柄しかありませんでした。

 

日特建設

 

これだけです。

 

あまり聞いたことないかもしれませんが、先日発表のあったライト工業と同じ、建設業セクターの中でも、特殊土木と言われる、災害復旧や防災工事の大手です。

 

実は僕は、東日本大震災で大きな被害を受けた地域に住んでいまして、結構災害に対しては過敏です。

 

住宅の設備や防災グッズ、保険等が考えられる対策ですが、こと投資となると、大災害の時には日本株全体がリスクオフになります。

 

これに対してどう備えるか?

 

災害が怖いから日本株は買わない?

 

災害がいつ起こるかわからないので、それでは一生日本株への投資は出来ませんし、災害によるリスクオフが発生してもそれは一時的なものなので、いずれ回復します。

 

なので、長期投資であれば特に対策はしなくてもいいともいえるのですが、自分の家や車などの現物資産がダメージを受けている中で、一時的とはいえ株式などの金融資産までダメージを受けるのは心理的に厳しいものがあります。

 

 

 

 

 

 

そこで、辿りつたひとつの答えが、災害で逆行高になる銘柄でヘッジを掛けることでした。

 

実際に過去の災害(というか地震ですね)の直後の特殊土木株の反応を纏めました。

 

災害が大きければ大きいほど、逆行高で反応しているのがわかります。

 

ただ、これは直後の動き。

 

その後どうなるかというと、数日から数週間で株価はピークアウト。

材料で買われているだけで実績の伴っていない上げですからね、普通はいずれ行って来いになりますよね。

 

 

 

 

 

纏めると以下のようになります。

🔍 傾向と考察

  • 即時反応性が高い:災害発生の翌営業日に買われる傾向が強い。

  • テーマ性が明確:復旧・防災・国策(国土強靱化)と結びつくことで資金が流入。

  • 持続性は限定的:数日〜数週間で材料出尽くしとなるケースが多い。

  • 地震の規模と地域が重要:全国的な被害ほど株価反応が大きい。

 

 

 

 

具体的に東日本大震災の時の例を見てみると

 

📈 東日本大震災後の市場全体と特殊土木株の動き

✅ 特殊土木株(例:不動テトラ、ライト工業)

  • 震災直後(3月11日〜18日)に急騰:一部銘柄は1週間で+50〜+140%の上昇。

  • ピークは概ね1〜2週間以内:その後は材料出尽くしで調整入り。

  • 復旧予算や公共工事の進捗に応じて再上昇するケースもある

📉 その他セクター(電力、原発、消費、不動産など)

  • 震災直後に急落:日経平均は1週間で約12%下落、95%の銘柄が値下がり。

  • 特に電力(東京電力 -56%)、原発関連、紙パルプ、小売が大きく下落

  • 回復は中期的(1〜3ヶ月)に分散して進行:業績や政策対応により個別に差が出る。

 

 

 

 

 

となります。

特殊土木株のピークアウトの後、その他セクターが回復します。

なので、特殊土木が上がったところで売り、その他セクターの中で優良なところを買うという戦略も立てれます。

 

 

まあ・・・

 

実際に株なんかやってる場合ではないかもしれません。

もしかしたらネットにつながる環境にいないかもしれません。

 

でも、自分の資産がどうなっているかわからなくても、こういう時の為にヘッジを掛けている意識があるだけでも、大分安心が出来るはずです。

 

ちなみに僕の場合は、東日本大震災では自宅に帰ることが出来たのは、震災発生4日後でした。

 

 

 

 

 

さて、この特殊土木ですが、地震の時だけ仕手化するような株ではありません。

インフラ整備や国土強靭化は今や国策ですからね。

 

建設業セクターという事もあって、同セクターは配当も高利回りな銘柄が多いです。

同じく持ち株の同業のライト工業は、6日に決算発表でまずまずの好決算に見えましたが、株は売られています。

 

明日発表の日特建設はどうなるか?楽しみです。